ninoyaの魅力を直接クライアントに尋ねる、シリーズ「クライアントから見たninoya」。今回はninoyaの役員でもある、ジョヤンテの川崎貴子さんにお話を伺いました。

ジョヤンテ株式会社
http://www.joyante.co.jp/

運営メディア「酒と泪と女と女」
http://ninoya.co.jp/ninoya_log/alcohol_lovers/

【話し手】
ジョヤンテ株式会社 代表取締役社長 川崎貴子 さん
株式会社ninoya 代表取締役社長 古越幸太

【聞き手】
インタビュアー 河本ここの

「酒と泪と女と女」誕生の経緯

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――まずは、ジョヤンテさんのお仕事についておきかせください。

川崎貴子さん(以下、川崎): はい、私どもは、女性に特化した人材サービスや人材紹介、キャリアカウンセリングとコンサルティング、そして人材教育や女性をもっと活用したいとお悩みの企業様へ女性マネジメントのコンサルティングなどを行っております。

ですが、女性のキャリアを考える場合、その方のプライベートも含めて知らないと真の意味でのキャリア構築やビジョンって創れないものですよね。ですので、実情としては、本業と別に女性の皆さんの結婚や彼との悩みなどの相談も受けておりました。現在創業18年目ですが、振り返ってみると、これまでおよそ2万人を超える女性と関わってきたかと思います。

――「酒と泪と女と女」を執筆される前からブログを書かれていたそうですが、当時の反響はいかがでしたか?

 川崎:そうですね、女性がいきいきと働くために必要な事について会社のブログをはじめ、女性誌では連載を持ったり、またプライベートについては子育てブログなど複数書いておりました。ただし人材業を営んでいる関係上、恋愛や結婚といった話題を前面に出す事は避けていましたね。

特に恋愛については、全く書いておりませんでした。そこは明確に線引きしておりました。もちろん話に説得力を持たせるために自分の経験値を書く事はありましたがメインは別のところに置いておりました。実は、そこのブラックボックスを解禁させた男が彼なんです。

――なるほど。古越さんは今の川崎さんの仕掛人という感じでしょうか。ところで、その古越さんとはいつ頃どのようなきっかけで出会われたのですか?

川崎:2年前、ワイキューブの安田さん(元・株式会社ワイキューブ代表取締役社長)が発起人となって、ビジネス書を絵本仕立てで出そうという出版社「ぼくら社(株式会社ぼくら社)」を結成した事がきっかけでしたね。みなさん人材系の方が多かったですが、それぞれに企業を経営しているメンバー5人が集まりました。

――その時が初対面だったのですか?お互いにどのような印象をお持ちになられたのでしょうか。

古越幸太(以下、古越):僕はぼくら社設立の前にベンチャーの役員をやっていましたが、当時の代表と川崎さんが知り合いだった関係で、川崎さんには採用やメンバー育成の相談を電話やメールでしていました。ただ、直接お話したことはなくて正直怖い人のイメージがありましたね。この人、まずい事やったらまずいんだろうな(笑)というイメージです。電話する時はいつも緊張していた記憶があります。

川崎:そうだったの?意外。私は、彼のおじいさんぽい落ち着きに驚きました。魂が老成しているんです。まったく浮かれていない。その根拠は何?って思いました。まだまだ人生経験は少ないはずなのに、この確信に満ちた感じは何だろうって。それは言葉遣いや言葉選び、動きなど全てにおいて感じまして、母親という視点からもこの人はどういうご両親の元に育ったんだろうと興味深かったですね。

古越:(笑)

――お二人が出会われて、そこから恋愛・結婚ブログを書く様になったいきさつは何だったのでしょうか。

 

古越:僕はWebマーケティングの担当としてぼくら社に参画していましたが、念頭にビジネス書の既成概念を壊した本を売りたいという皆のミッションがありました。そうした趣旨の本を書店の流通とは別にネットでも直販していくためには、それぞれの社長のキャリアとは別の側面、つまりそのキャリアで磨いてきた「副産物」にスポットライトを当てて、もっと作り手の顔や色を出さないといけないと思っていました。そこにブログという手段が適していると考えました。

川崎さんの場合は、女性向けのキャリアコンサルタントという表の姿とは別に、プライベートの相談もたくさん受けて来られたのですが、僕が川崎さんと呑みながらお聞きする総括的な恋愛裏話がとかく面白かったんです。キャリア論をキャッチーに打ち出すのは難しいですが、川崎さんがお持ちの恋愛裏話は世に全面的に打ち出すべきだと感じました。それならタイトルは「酒と泪と女と女」がいいな、なんて考えながら。

大きな反響を得るにいたった経緯

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――いつも多種多様なネタで書かれていますよね。一体どのように情報収集されているんですか。

 

川崎:そうですね。毎回、巷で話題になっているテーマにひっかけた元ネタやブログ記事がいくつか彼から与えられますので、それについて書くという方法で進めております。とは言うものの、これまでいろいろやりながら変化してきた部分もありまして。

古越:えぇ、恋愛・仕事・結婚と幅広く執筆ネタを川崎さんにお渡しする中で、そうですね、およそ半年くらいやってきた頃でしょうか。反響が「過渡期にいる恋愛・結婚・仕事に悩んでいる女性」にフォーカスされてきたんですね。だんだん川崎さんの知見がもっとも活きる層がそこだと分かってきまして、それ以降は、比較的その層に刺さりやすいテーマに寄せてネタを集めるようになりました。

川崎:彼からは、真剣に悩んでいる人、つまりそのブログ記事を書かれた人の事ですが、「その方が川崎さんの目の前に相談にきている。その人に手紙を送るような心づもりで書いてくれ」と強く伝えられました。私もその気持ちで書く様にすることで、文体もリアルになって来たかと思います。

――川崎さんがブログを書き続ける上での分析をされたのは古越さんですか?

 

古越:そうですね。もちろん最初はPVも少なかったですが、まずはブログのアクセス解析やSNSでの反響を見ては川崎さんに対するマスの印象を分析しまして。その後は、川崎さんの事をもっと知りたい、会って話を聞くかのようにブログを読みたいと考える人はどこにいるのか。そういう方たちにアプローチするためには、どのようなテーマが良いのかなど徐々に焦点を絞っていきました。

川崎:私としてもキャリアをテーマにした執筆はさんざんやってきていましたので、そろそろ恋愛・結婚ネタを解禁しても良いかなと考えていたところでした。というのも、女性にとっての長い人生を考えたら恋愛や結婚について見ないふりが出来ない事は仕事でも実感していました。にも関わらず、人材業の社長だからと発信してこなかったなという心残りがあったのです。

なので、彼が持ってくる様々な元ネタから選ぶネタとしても恋愛・結婚テーマを選びがちで、そうすると、古越さんも加速してそうしたネタを持ってくる様になって(笑)

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――そうですか。ところで、川崎さんは最初から「ブログ」という手段には乗り気だったのですか?

 

川崎:そうですね、そこへのフォーカスは比較的早かったとは思います。今までもブログや女性誌での執筆はやってきておりましたが一方通行で反応が薄かったんです。一方で、古越さんは私が書いた記事に対しての言及記事や、SNS上での反響を全部出してくれるので、ブログをやっていて面白かったというのはありましたよね。とにかく、毎回の彼のプロデュース力がすごかったです。

古越:実際のところPVがどれだけ少なくても、継続的にブログを書いてアクセス解析さえしていれば、どれくらい熱心に読まれているのか、読者が増えているのかは数字で分かってくるものです。それを続けていけば少なからずソーシャル上で言及が出てくるので、具体的に何が刺さって何が刺さっていないのかも分かってきますし、マスにおける自分自身のニーズが見えてきます。

なので、そういう検証結果をつぶさに報告し続けましたね。とにかく、川崎さんの「書く」モチベーションが絶えないようにと(笑)そして、経験豊富な川崎さんのユニークさを正しく伝えていくために、少しずつ違う角度にスポットライトを当て、反響が大きいところにライトの角度を合わせていく工夫を続けました。また、とにかく目線を高校生や大学生と同じ土俵まで下ろして欲しいとも伝え続けました。

川崎:その精度の高さたるやすごかったですね。余談ですが、当時はぼくら社5人の役員それぞれのタイプに合わせて、各自に毎週10項目程度のお題を与えていました。本当に大変なことですよね。私の場合は反響を見ていると、目線を下ろしていくというよりも、もっと赤裸々に書かなきゃというプレッシャーが出てきましたね。

――川崎さんの場合、書き始めてからどれくらい経って反響が出始めましたか?

 

川崎:明確に反響を感じたとのは4ヶ月位が経った頃でしょうか。

古越:反響を得るまでにはいくつかのステップが必要なのですが、川崎さんの場合は検索エンジンからの流入よりもSNSからの流入を中心に行くのが良いねと話していた頃でしょうか。となると、川崎さんをソーシャルの渦に入れ込む必要があったのですが、当時話題をかもしていた某社長の恋愛談義について書いてもらいました。その記事が最初のブレイクですかね。

川崎:そうですね、最初のステップを経た時ですね。適切なテーマ設定があり、さらに蓄積されたコンテンツがあってヒットしたと思いますし、その過程がなければあれだけの反響は絶対に起こらなかったはずです。彼はそのタイミングをしっかりと見計っていたと感じます。振り返ると、ネタもそれまではブログに対しての馴らし期間としてニュース記事などに寄せられていて、実名・個人に対するネタ記事は貰っていなかったですね。

古越:アクセス解析とSNSでの反響を見ていくうちに、より広く川崎さんを知ってもらうために次は何を書いてもらうべきかは常に考えていました。その過程から、実名個人についても書いていただく事にしました。

川崎:正直言うと書きたくはなかったけれど素通りできない見逃せない2人が出てきたから書いただけとも言えます(笑)普段はいろいろなネタで書いていますし、個人について書いたのは件の一件と先日の岡田斗司夫さんだけですね。

古越:はい。川崎さんがジョヤンテを立ち上げたきっかけは、川崎さんの「女性の人生を豊かにしていきたい」という想いです。そして、女性の人生を考えると恋愛・結婚以外にも着目すべき点はありますよね。例えば、母子家庭の貧困について書いてもらった記事がありまして、その記事はPV数としてはそれほど伸びませんでしたが、身内の反響はとても大きかったんです。そんな問題があるんだという気付きに対して、ですね。

今は2週に1回のペースで掲載していまして、提供する情報は川崎さんが今ここで書くべきだと感じる記事だったり、川崎さんのキャラと相性の良い記事だったり。もちろん川崎さんが好きな様に他の何かについて書いて下さっても良いという感じで、とても自然な循環で進むようになってきました。

バズを生む心構えとは

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――ところで、ネタ提供だけでなく、バズるための仕掛けづくりや後方支援もninoyaさんから受けていらっしゃるのですか?

 

川崎:もちろんです。ソーシャル上での言及を丁寧に拾ってきてもらったり、リツイートや、面白い意見への返信など、種火を大きくする作業を裏でやってもらっています。それは彼の様なWeb社会に詳しい人だからこそ出来る事で、私には絶対できないですね。Twitterの活用とか?の作業は絶対ムリなので(笑)自分が出来ない事を彼がしてくれるのはすごくありがたいです。

古越:バズるという現象は、人間関係の延長のようなものです。リアクションの喜びをお互い受け止めることが大事ですので、書くモチベーションを高めていただくためにもそれらの作業は欠かせません。一方で自分についてどこまで晒せるのかという割り切りと胆力も必要です。どうすればバズるか?という質問は多いですが、例えば川崎さんのような胆力を持って賛否両方の意見を割り切って受け止められるかという覚悟は必要ですね。

川崎:確かに割り切りは出来てきましたね。私の記事を読んでくれている人がいるのだと言う事が古越さんのフォローや後方支援でわかってからは余計割り切れる様になってきたと感じます。

――恋愛・結婚というある種センシティブな話題でも炎上しないところが川崎さんの凄さだと思いますが、これもやはりninoyaさんから指導を受けているのでしょうか?

古越:そうですね。テーマとしては燃えやすいかもしれませんが、川崎さんは燃えにくいですよね。燃えそうな部分にきちんとフタをして書いてくれるのは川崎さんのセンスと感じます。ただ、そうは言っても多少燃えるケースはありますよね。なので、このフレーズはこういう風に捉える方もいるのではないかと解説しつつ、事前に修正出来る部分は修正します。でも、今ではそれもほとんどないですね。

川崎:私はネットの社会の事はわからないけれど、そもそも交渉やカウンセリングをするのが仕事です。AとBとCの言葉が浮かんだ場合、どれを使って、どう言えば相手に一番伝わりやすいのかを考えるのが仕事だからかもしれません。

――今では出版、講演、寄稿依頼が殺到していらっしゃいますよね。

 

古越:Webコンサルのninoyaに切り替わってから殺到するようになりましたね。ぼくら社時代は、出版・集客のためのマーケティングという位置づけだったので、実は批判も多少はありました。本を売りたいからやってるんでしょう?という見方です。

川崎:ninoyaで書く様になってからは、この人は本当に書きたくて書いているのだと皆さんにわかってもらえてきたみたいで、その分安定した新しい読者さんも増えてきました。実は、女性の恋愛や生き方をテーマにして人材会社の社長がこんな事言うのはどうなのかという批判がもっと来ると思っていましたので、意外と言えば意外です。

繰り返しになりますが、自分がライフワークとしてやりたいことは、女性の人生全体の支援なんです。ですので、ブログをきっかけに多くの方の悩み相談や、魔女のサバトのようなリアルな場での勉強会が実現できているのは、自分にとって何より嬉しい所です。これはジョヤンテの中ではどうしても手を出せなかった分野。講演や出版、サバトの様な勉強会など事が出来るようになったことは私にとってとても大きいです。

Webマーケティングに悩む企業へ

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――川崎さんのような個人メディアを持ちたい企業や個人はとても多いと思うのですが、その方達に向けてはどのようなアドバイスがありますか?

川崎:まず言える事としては、タイミングが良かったんですよね。自分の今の年齢と書く内容がマッチしたという意味で。私は、女社長と言いながらもいっぱい失敗してきましたし、かっこよくない七転八倒の恋愛、結婚をしてきたわけです。それだけ経験していて、しかもアラサーの子達にとって少し上の距離感である年齢の人から言われる内容って、とても説得力ありますよね。

ただ、女性社長って、イメージ第一な部分があるんです。社員を守るためにはセンセーショナルになってはいけないし、とかく言動に厳しくクリーンにというところがあって、だからこれまでは意識して一線を引いてきました。だから、ブログで自分をさらけ出す事については、実は最初は自分としては清水の舞台を飛び降りる感じだったんです。でも実際に飛び降りてみたらそこにニーズがあったことがわかり、そこに応えてきた結果が今、というのが事実ですよね。

私の本望は、女性が元気になるために自分が反面教師になれたらということ。なので、そのために自分の内蔵をさらけ出すのは構わなかったんです。でも、その本懐を見つけ出してくれたのは古越さんだし、結果として赤裸々な面を出させられたことが肝でしたね。その意味では、タイミングも確かにありますが、プロデューサーとしての古越さんの存在と役割が大きいですね。

古越:今でこそ多くの方がブログの存在を知っていますが、最初にあったのは女性の人生を豊かにするために自分の経験をシェアしたいという想いなんです。だからこそ、川崎さんがストレートに内面を晒したら響く確信がありました。他の企業であれ個人であれ、「どうしても伝えたいコアな想い」が根底にある状態で始めたら、それはやはり成功の確率は高いです。一方で「売りたい」が先に想いとして出てくると厳しいですよね。

――ninoyaを検討している企業に何かあればお聞かせ下さい。

川崎:会社って、常に新しい事業にチャレンジしていかないとなりませんよね。停滞することは終わることです。でも、停滞しないために変わろうとしても、それを自社内だけで行うことはなかなか難しいです。私は18年間会社を経営してきました。そして事業理念として「働く女性の成功と成長と幸せのサポート」と言ってきました。前者の「働く女性の成功と成長」に関しては一定の成果を上げて参りました。一方で「幸せのサポート」はプライベートでカウンセリングを行う程度で、事業としてはできていないと思いがずっとありました。

だからこそ何度も新しい事業を立ち上げようとしたり、何度も変わりたいとチャレンジをしてきたのですが、枠やしがらみがあったり自分が作り上げた事業に執着したりして、事業領域の逸脱が自社内では出来なかったんです。今回、ninoyaの古越さんと旧知の金澤さんと組む事になり、それらが一気に実現する様になってきました。枠やしがらみを壊してもらったり、事業を発展させてもらったりするのは、結局の所、外部の刺激やノウハウを入れないとダメなんだと気づきました。

古越:僕はマーケティングの観点で「あなたが立つべき領域はここですよ」というポイントには、会って話をすればある程度はすぐに分かります。その指摘を川崎さんはストレートに吸収してくれました。

川崎:そう。外から見たら「頑張るポイントが違うよ、そこじゃないよ」というのがあるんですよね。そしてそれは自分たちだけでは到底気づけないんです。そこを彼は指摘してくれました。外部パートナーって大事だなって、つくづく実感しました。こればかりは会って話してみて貰わないことには、その価値になかなか気付かないかもしれないですね。

――ありがとうございました。

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