酒と泪と女と女

アラサーの選択「大人の女道」

更新 :

林さんの記事を読みました。

​カッコいい大人|ワイングラスのむこう側|林伸次|cakes(ケイクス)

 

確かに、「最近の若い者は〜」なんて言ってる我々上司世代がカッコ良くないから、若者達はカッコいい大人になんてなろうと思わない訳です。私が今回問題視したいのは、「カッコいい大人」どころか「大人」にすらなろうとしない若者が日本中に大量発生している事。

アラサ―女性達の恋愛相談を受けていると、
「その彼氏は5歳児?」
「その彼氏は思春期?」

 

と、何度も本気で確認してしまう程、男性達の精神年齢が下げ止まりません。

 

アラサ―女性捕まえて、
「同棲はしたいけど結婚は嫌だ。」と悪びれない男。
「お泊りデートはするけど、付き合っているとかそういうのではない。」などとのたまう男。
その他、喧嘩の度に泣き出す、嫌な事があるとその場から居なくなる、すぐに機嫌が悪くなって物に当たる、忙しいと連絡が取れなくなる、などなど、思わず「親と元カノの顔が見たくなる」見本市の如し。

次に行けば良いという話なのですが、運が悪いと再び同じような5歳児がにこにこして貴女を待っているという無間地獄。
話を聞いていると、その確率が我々がアラサーだった頃よりずっと上がっているように思います。

 

そこで、私が提案したいのは、女性達の圧倒的な「大人化」です。
こちら側が「大人の女」になってしまうと、あらびっくり。
若さゆえの殿方たちの言動が可愛く思え、馬鹿さ故の奇行を愛でる事ができるように!

 

また、彼らは上下関係に敏感な生き物なので、年齢問わず圧倒的な「大人の女」に対しては、ナメた態度や言動は取らなくなります。勢いで失言しちゃったとしても、女性側が優しく、「もう二度と言ったら、だ、め、よ。」で喧嘩にもなりません。

そうやって、落ち着き払った大人の女が、「こういう時、こういう態度取られると悲しいわ。」と、少しずつ気づかせ、成長させる。大変そうかもしれないけれど、「大人の男」で独身はそうそうおりません。既婚者であっても「俺は未だ子供だ!」と奥さんに甘えている人が殆ど。一歳でも若く居たいという女性自意識から逆行するかもしれませんが、ライフステージに何かとリミットがある女性側が、とっとと腹を括って大人化した方が圧倒的に合理的なのです。

 

また、「大人の女」になると出会う男性の質が向上します。
「大人の女」に好意を寄せる彼らは、女性の作為を見破る事ができ、共感力が高く、いたずらにマウンティングしたりしません。結果、彼らとは良きパートナーシップを築くことができるのです。

 

さて、そんな良いことづくめの「大人の女道」ですが、極めるには相当な根性が必要です。日本はロリコン文化の発達した「若さ至上主義」の国。50代のイカしたマダムがカフェで口説かれる、なんて逸話が皆無、もしくは表に出てこないのであります。
また、男性視線だけではなく、女性達自ら「私達は女子だ!」と、30代であろうと、40代であろうと図々しくも声高に叫んでいる現在。「大人の女道」を一人目指すのは、相当な抵抗勢力として位置づけられる、もしくは奇異な目で見られる可能性を孕んでいるのです。

 

それでも、私は提案せずにはいられません。
何故なら、私の周囲にいる希少な「大人の女達」(30代、40代、50代)が、皆幸せそうで素敵で、夫も子供もいるのに男女問わずにモテモテだから。
彼女達は20代の頃から「大人の女」だった訳ですが、そんなこと意識もしないで「男道」を極めてしまった私は今ではすっかり「女装のおじさん、42歳」です。
その他、女子が「大人」を経験せず、メンタリティが子供のまま年齢だけ上がってしまう「子供おばさん」という妖怪もおりますので、「アラサ―までに気づいておれば!」という後悔が止まらず筆が止まらないのであります。

 

アラサ―の女性達よ、今なら未だ間に合う。
先ずは「大人の女」になれるかどうかをレッツチェック!

 

① SNSで「女子力アップの為●●しました。」と書いてしまう。
② 年齢を隠している。聞かれると気を悪くする。
③ 年齢を聞かれると「いくつだと思う?」と質問返しをする。
④ 粋か野暮かの判断軸が無い。
⑤ 正義感が強いほうだ。
⑥ 運命という言葉が好き。
⑦ 女友達といつも行動している。
⑧ 社交辞令が嫌い。
⑨ 金麦のCMにいらいらする。
⑩ 「男運が悪い。」「いい男っていない。」と口にしている。
⑪ 別れた彼氏や夫の悪口を言う。
⑫ 交渉が苦手。
⑬ ありのままの自分が好き。
⑭ デートでは男性に奢ってもらいたいと思っている。
⑮ 元彼のSNSを定期的にチェックしてしまう。
⑯ リアクションが無駄に大きい。
⑰ 「かわいいー」が口癖。
⑱ あまり好きでもない彼氏とずるずると付き合っている。
⑲ 「私なんてもうおばさんだから。」とつい言ってしまう。

 

上記のチェック項目の内、現段階で4つ以上あったらこのままでは妖怪行き、もしくは「普通のおばさん」という40代が待っています。
4つ以上ある女性に関しては、バーで一人酒、一人ディズニーランド、一人海外旅行などの荒行千本ノックでもして己の孤独と向き合い、大きくシフトチェンジをお奨めします。

 

「大人の女道」とは、結局の所「女のダンディズム」なんですよ。
私達が履くハイヒールというものは、歩きづらいし、足も腰も痛くなるし、決して楽な代物ではありません。それでも、私達は「綺麗に見えるから」履く訳です。
それと同じように、大人の女達は、たくさんの問題や葛藤を抱えながらも情緒を安定させ、慌てず騒がず、無駄な時間や人間関係に魂を奪われず、自分の美学を持って生きておるのです。我慢の先の艶、なのです。

異性関係においても「キャッチ&リリース」が鮮やかなので、依存や執着の無い恋愛がとてもお上手。結果、男性の執着心に火をつけ、やすやすとプロポーズされたり口説かれたり、パートナーを自分好みの男性に成長させちゃったりするわけです。

 

ダンディーな男性が絶滅した現在。
希少な「大人の女達」が密かにその独自のダンディズムでモテているというこの皮肉な構造を、アラサ―女性達は是非とも魂に刻んでいただきたく。
そして、「女子」の称号をそろそろ元ある場所(10代)へ戻しましょうよ。

きっとそれが「大人の女」の初めの一歩。

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川崎貴子

リントス株式会社代表。経営者歴21年。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は1万人以上。「女のプロ」の異名を取る。プライベートではベンチャー経営者と結婚するも離婚。8歳年下のダンサーと2008年に再婚。12歳と5歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(ベストセラーズ)、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、二村ヒトシとの共著に『モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談』(講談社)等がある。

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