地方でフリーランスとして生きること

フリーランスのための仕事の選び方:失敗した3つの事例

こんにちは。
鹿児島のフリーランス奥地です。

土日祝日はプライベート優先と決めている私にとって、G.W.がある5月はいかに仕事の時間を確保するかが毎年の課題。

今年は、4月末から気合を入れて望んだところ、気合を入れ過ぎたようで、中旬以降に少し失速してしまいました。

やるべきことは進められたので合格点ですが、体と心を良い状態に保ち続けるのは、まだ修業が必要なようです。

さて、今回は私がこの仕事は断るべきだったと、後から感じた事例を3つご紹介します。

 

 

事例1:気持ちが動かなかった案件

13年間フリーランスとして仕事をしていると、担当させていただいて良かったと思う案件、断って正解だったと思う案件、断るべきだったと思う案件など、いろいろと思い出されます。

その中で、お話をいただいたときに、気持ちが動かなかった案件は、そこそこの成果しか出せていません。

単純に「わーっ!楽しそう♪」という気持ちだったり、この仕事を通じて誰かの役に立ちたいという強い気持ちだったり、何かしらの気持ちの高まりが私には必要なのだと思います。

プロジェクト開始時には、どんな案件であっても、パワーがいり、順調に滑り出すまでが大変。

そして何か課題にぶつかり、紆余曲折したときに、それを乗り越えるパワーの源が「気持ち」なのだと思います。

この気持ちがないと、困難なことがあったときに、後ろ向きになりがちです。
やるべきことはやるけれど、最低限しかやれない状態になってしまいます。
でも気持ちがあれば、通常以上の力が出せます。

気持ちに左右されるようでは一人前ではない……。
自分に対してそのように感じたこともありましたが、今は気持ちがないとプラスαの力は出せないと思うようになりました。

過去に数年続いた案件で、この気持ちがとにかく支えだった業務がありました。
悩んでいる人、困っている人の役に立ちたい、ずっと一緒にやってきた仲間と仕事を続けたい、その気持ちが大きな支えとなり、度々起こる辛いことにも前向きに向き合えたように思います。

事例2:短納期すぎる案件(無理が続く案件)

大手サイトのニュース記事の執筆を担当していたことがありました。
やりがいもありましたし、報酬も満足のいくものでしたが、納期が短すぎました。
私は朝型なのに、納品がある日は夜の執筆が必要で、長く続けると体調を崩しそうだと感じ、半年ほど継続した後に、契約の更新はお断りしました。

長く仕事を続けたいと思ったら、無理が続くような案件はおすすめしません。
私の場合は、その無理が「5回続いても、引き受けたいか」というのが、ひとつの判断基準になっています。

無理というのは納期だけではなく、自分の許容量以上の業務量、自分のスキルに見合わない案件、報酬が合わない案件も含みます。

事例3:ご担当者の考え方とアウトプットに大きな相違がある案件

ご担当の方が、その仕事を行うことで成し遂げたい想いに共感し、サイト運営の仕事をしたことがありました。
ただ、サイトのコンテンツは、想いよりも収益性重視。

収益を確保するために、想いとはある意味逆のことも行われており、想いを実現させるための方針もなく、私自身が仕事へのやりがいを持てませんでした。

仕事へお誘いいただいたときのアプローチの強さと、成し遂げたい想いに負け、最初から違和感があったコンテンツの内容に目をつぶってしまったことが失敗の原因だと思います。

他に、私には必要な報酬をしっかりとお支払いするからという話だったのに対して(実際にしっかりとお支払いいただきました)、「安くで書いてくれるライターさんを探してほしい」という点にとてもこだわられていたことがあり、そういう案件も居心地が悪くて継続の話はお断りしました。

私はしっかりと報酬をいただいた立場ですので、考え方とアウトプットが違うとまでは言えないのかもしれませんが、こういったときは本当のお考えはどこにあるのだろうと不安になります。

最後に……。最近考えている「真面目さの方向性」

ここ数カ月、「奥地さん、真面目だから」とおっしゃってくださるクライアントさんがいて、「真面目って何だろう」とよく考えています。

最初は「面白みがないって意味かしら……」と少しネガティブな考えもよぎりましたが、仕事上よい関係を築けているクライアントさん、フリーランス仲間を思い浮かべてみると、皆さん、真面目さの方向性が似ています。

発注者、受注者に限らず、仕事をするとき、皆さん真面目なのだと思います。
ただ、真面目の方向性は少しずつ異なっていて、何に対して一番真面目であるか、損をしてでも追及したい真面目さが何であるかというのは、けっこう違う印象です。

その中で、何が良い悪いではなく、良い関係を築きやすいのは、真面目の方向性が似ている相手なのかもしれません。

私は自分とは違う価値観を持つ人が好きで、ツイッターなどでも意識してフォローしているのですが、仕事でご一緒するとなると真面目の方向性が似ている人を無意識に選んでいるのかもしれませんね。

今回ご紹介した3つの事例は、自分の判断が間違っていたと思いますが、経験したからこそ気付けました。
やはり何事も経験だなと思います。
挑戦する気持ちはいつまでも持っていたいものです。

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奥地 美涼

都会で働くキャリアウーマンを夢見て東京の大学院に行ったものの、企業に就職することなく、2005年から故郷である鹿児島でフリーランスという形で仕事をしています。地方に住みながらも約7割のお客様は関東の会社です。ライター業からスタートして、今はWeb関連の業務を主に担当しています。仕事に関するご相談は、HPの「実績&お問い合わせ」、あるいはTwitterのDMよりご連絡をください。

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