憧れのフリーランス女性に聞く!ときめくキャリアの創り方

フリーランス歴11年の女性が語る。自分にできる仕事を見つけたいなら「いろんな人に出会うこと」〜コミュニケーションプランナー(編集・ライター) Laicaヨシダエミコさん〜

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フリーランスになりたいけれど、「自分ができること」にいまいち自信がない!という方は多いのではないでしょうか。また、フリーランスになったものの、継続的に収入を得られるのか不安を持つ方も多いと思います。

フリーランス歴11年のコミュニケーションプランナー(メディア編集・ライター)であるLaicaヨシダエミコさんも、会社員時代は「自分ができること」に気づかず、自信もありませんでした。

どのように「自分ができること」を見つけ、そしてフリーランスになった後も、継続的にお仕事をされているのでしょうか。PRライターMikako Sakaiが、取材してきました!

 

 

会社員時代は順調に出世。それでもフリーランスを選んだ理由

 

───ヨシダさんは、社会人になったころからフリーランスになりたいと考えていたのでしょうか。

 

Laicaヨシダエミコ(以下、ヨシダ):まったく考えてはいませんでした。

幼少期から小説などの本を読むことが大好きで、高校時代になると「出版社で働きたい」という想いを持ちはじめたんです。漠然と本や情報に関わりたかったんですよね。

 

大学時代は勤労学生で新聞販売店に住み込みで働いてました。毎日、朝夕の配達しながら新聞の一面や社説を読んでいましたね。その時、ことばや表現などの勉強のためにもナレーター養成所にも行きました。

大学卒業後にはいった外資系企業が入社半年で日本から撤退してしまって……。そして、たまたま購読をしていた「OZmagazine」という女性向けの情報誌のWebサイトでインターン募集を見つけました。

思いきってそこに飛び込むことにしたんです。それが女性サイト「OZmall」とのご縁でした。

 

インターンとして掲示板管理やメールマガジン配信からはじまり、だんだん契約社員、正社員、と昇格することができました。5年近く働かせてもらって、チーフディレクターになりましたが、先が見えなくなっていた頃があったんですね。

退職して学校に通っていた時に「@cosme」主宰の山田メユミさんとの出会いがあり、ちょうど拡大時期の同社に誘って頂き、転職することにしました。

「OZmall」も「@cosme」も、わたしが関わっていたのは、時代背景として「これから女性向けのメディアがブレイクするぞ」という黎明期から一度インターネットバブルが弾けて、各女性メディアが生き残りをかけていた時期。消えていった媒体も数多く、webをはじめ雑誌・書籍ともに、とてもスピード感のある環境でした。

 

今でこそIT業界にはいろんな職種がありますよね。何についてのディレクターであるとか、何についてのプランナーであるとか、役職名っていろいろです。でも、当時、そんな職種はなく、本当に幅広い仕事を任せてもらっていたので、とても貴重な経験だったと思います。

しかし、管理職(マネージャー)にあがっていくにつれて、現場に関わる時間が減り、ジレンマを感じはじめました。「もう少し丁寧に仕事に取り組みたい」という想いが強くなっていったんです。

 

 

───フリーランスに踏み切った大きなきっかけは、何ですか?

 

ヨシダ:行きづまりを感じたとき、「もっと知らない世界を見てみたい」という気持ちで出版社を退職してから、デジタルハリウッド(デジハリ)のWebプロデューサー専攻を受講しました。当時、「OZmall」ではチーフディレクターをしていたので、次のステップはプロデューサーかな?と。この頃はいろんな勉強会やイベントに参加していました。

 

そこで出会った人や経験が、フリーランスになる大きなきっかけとなりました。マーケターやイベンターなど、いわゆる感度の高い人たちが集まっていたので、刺激的でしたね。

 

また、わたしが今まで培ってきたスキルを知って、「ECサイトを立ち上げたいんだけど」とか「Webメディアの編集・運営とマーケティング担当を探している」とか、「プレスリリースを書いてほしい」とか、さまざまな相談をいただくようになったんです。

仕事を受けているうちに、自分の役目が分かってきました。「今まで幅広くやってきたことは自分のスキルになっていたんだ」と実感することができ、自信を持つことができました。

 

そんな状況を知った友人から「フリーランスでやっちゃえばいいのに!」と後押しをされました。当時の自分にとって、フリーランスとは仕事ができる特別な人だけがなれる!とうイメージ。

でも、「自分が求められる役割があるのなら貢献したい」と思い、不安がありながらもフリーランスになることを決めました。

 

業種や職種にとらわれずに挑戦すると、自分の付加価値が増える

 

───フリーランスとして、仕事を続けていくのは大変なイメージがあります。どうやって継続されてきたのでしょうか。

 

ヨシダ:業種や業界にとらわれず、柔軟に挑戦することを大切にしながら続けてきました。

ときには、家庭の事情で実家に帰ることになり、今までしてきたメディア編集やライターの仕事ができなくて愕然としたこともありましたよ。そのときは、接客業でインターネットの知識を伝えよう!と、発想を変えて、フリーのお仕事のほかに、人材会社の営業をしながら家電量販店で働くという経験もしました。

 

スマホやPCを求めてきた方に、使う目的や家族構成などを聞きながら、最適な機種やプランの提案をすることが楽しかったです。

今までと違う業種でしたが、Web業界で身につけた「仕事はつくりだすもの」という概念がここでも活かせました。スタッフとして入った先から新しいお取引案件を頂けるようになり、段々と頼りにしていただけるようになりました。

店舗スタッフ様に光回線をお客様にご案内するトレーニング会をしたり、チームをキャスティングして全国各地をまわったりという経験が、いまの自分の知識の幅を広げてくれたんです。

 

結局は「どうしたら相手に届くか」を考えるうえで、店舗やイベントも、ウェブでのコミュニケーションやライティングをするのと同じ。とても勉強になりました。

 

 

───ヨシダさんがフリーランスとして仕事をするなかで大切にしているスタンスを教えてください。

 

ヨシダ:「自分がその仕事自体に興味関心があるかということ」にくわえて、「一緒にお仕事をやらせていただく方の“想い”に応えられるかどうか」を、いつも考えます。

たとえば、デザイナーやライターなど、フリーランス同士で集まって1つの案件を進めることは、よくあります。毎回同じメンバーでやるわけではないので、決められたルールがありませんよね。

 

だから、自分が何を求められているのか、言葉の表面だけをとらえていては間違ってしまうこともあります。

「本当は、あなたにしてほしい仕事はこっちなんだよ」なんてこともあり、試行錯誤ですが、自分の力を最大限仕事に活かせるよう、周りを見ながら役割を考えるよう、常に気をつけています。

とはいえ、自分を必要以上に安売りすることもしません。無理のある状態は長続きしませんから。互いにハッピーかどうか、シビアに判断することもあります。

 

フリーランスになりたいなら、いろんな人に会おう。自分の魅力に気づくカギ

 

───他にも、フリーランスとして仕事をしていくために、大切なことはありますか?

 

ヨシダ:健康管理にはとても気を使っていますね。自分が止まったら、その仕事はできなくなってしまうので。

女性1人だととくに体調に波もあるし、気持ちが落ち込んだりもしますよね。わたしは、引きこもり気味になってしまった時期もありました。あとは親の介護など家族のこともありますよね。試行錯誤と挫折の繰り返しですが、大切な人を大切にできる暮らしが理想です。

 

風邪もひかない、休まないはムリなので、自分が動かなくてもまわる仕組みづくりも随時仕掛けています。仕事もひとつではなく、ハシゴをいくつかかけておくことも重要ですね。

近年フリーランサーになりたい方からのご相談をとてもいただきます。女性の多様な働き方支援やライター育成なども活動テーマとしています。

 

1日中家から出ずに仕事をしていては煮詰まってしまうし、よけいに気分が落ち込むので、外に出て仕事をする習慣をつけています。それって、健康管理をする上ではとても大事だと思うんです。

興味が高じて睡眠改善インストラクターの資格もとりました!それも今お仕事に活きてますね。

 

 

───フリーランスにはなりたいけれどやりたいことがわからないという方も多いのですが、アドバイスをいただけますか。

 

ヨシダ:わたしからお伝えできそうなことは2つあります。

1つめは、たくさんの人の魅力を知ること。フリーランスは自分で人生を決めないといけません。かなえたい未来のイメージをいつも描いておくようにしています。

そうすると判断も早いし、必要なことにも気づきやすい。だから「自分が本当はどうしたいのか」を知ることが大事。でも、意外とむずかしいじゃないですか。

だから、魅力的な方に出会ったとき、大切にされていることや行動のきっかけを聞くようにしています。周りの魅力的を知ることで、自分の魅力や、理想の在り方に気づけるのではないかと思います。

 

2つめは、「違う業界の人と触れ合うこと」です。すると、自分ができることが見えてきます。海外旅行をすると日本の良さがみえるのと同じ。

誰でも、磨けば光る原石は持っているものだし、コミュニティによって自分が求められる役割が変わります。新しい自分の可能性に気づくために、謙虚な心でいろんな人と関わってみてください!

 

インタビューを終えて

どうしても、同業種間や同じようなスキルを持っている方のコミュニティの中で比較をし、自分の価値を探しがちだと思います。

しかし、「思い切って全く違う業界に足を踏み入れてみる、そしてそこで自分ができることを貢献する」ことを繰り返すことが、付加価値を作り続けられる人の条件ではないのかなと感じました。

固定概念に捉われないで、柔軟に仕事をしていくヨシダさんの姿勢にとても学びました。ありがとうございました。

(取材・執筆:PRライターMikako Sakai/編集:吉川実久)

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