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CDの作り手と聴き手の間

素人指揮者が作品を壊さないコツ ~ジャケットデザイン編~

Writter: 渋谷ゆう子
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pablo (25)

CDの作り手と聴き手の間

クラシックを中心にCD製作を行う日常で経験した事柄を、アルバム製作をお考えの作り手と、クラシックを日常で嗜みたい聴き手の方へと綴ります。音楽を愛する全ての皆さまへ。

自主制作CDについて、これまでに企画から録音からマスタリングの説明、そしてISRCの取得までお話してきました。

いよいよ次は、CDジャケットやブックレットのデザインです。

レコーディング技術やジャケットデザインの分野において、演奏家は素人という場合がほとんど。

それなのに自分のアルバム作りでは、全体を統括する指揮者にならなければいけません。

そんな素人指揮者が、他の分野のプロとうまく連携し、作品を完成させるコツを今日はお話したいと思います。

なぜプロにジャケットデザインを頼むのか

レコーディングやマスタリングをプロに頼んで、クオリティの高いものにした場合、ジャケットデザインを軽く考えて予算を削り、自作の素人ジャケットにしてしまったら、中身と外見はアンバランスです。

それではまるで、プロオケの中で、小学生の吹奏楽部の子にソロを吹かせるようなもの。

音のクオリティを上げたら、ジャケットにも気を配って完成度を高めましょう。

予算をかけたくないと言って、デザインが好きな友人などに無償でお願いしたりすると、後になって思わぬトラブルになることもあります。

デザイン作業や工場への発注には、専用のソフトウェアが必要です。

デザイナーではない友人にジャケットデザインを頼んで、結局工場へ入稿できるフォーマットに変換できなかったという例もありました。

音楽家が音の些細な違いを弾き分けるように、デザインもプロならではのアイディアと技があります。

デザインをプロにお願いする一番の利点は、ここにあります。

もちろん、予算の都合で何かを削らなければならないことも多くあります。

ここでデザイナーへの予算を削らずに、クオリティと完成度の均衡をとる他の方法はいくらでもあります。

ブックレットのページ数を減らしたり、仕様を変えたり、海外プレスへ出すなどの比較検討も可能です。

そういった比較もプロのデザイナーであれば提案してくれる場合も多く、頼りになる存在です。

デザイン作業に入る前に最も重要なこととは

デザイン作業に入る前に、最も重要なことは「必要事項を最初に全部固めておく」ことにつきます。

次のステップを踏んで、ジャケットやブックレットの内容を固めましょう。

1.ジャケットのイメージを固める

完成した楽曲の音源を聴きながら、そこから何をイメージしたでしょう?色はどんな感じですか?

建物か、風景か、幾何学的なものがいいのか、いろいろとまずは想像してみます。

絵を描くことが好きな人は、自分でスケッチをつくってみてもいいかもしれません。

2.具体例を探してみる

市販されているCDジャケットから、自分のイメージに近いものをいくつかピックアップして参考にしていきます。

完成図をここで、実物を見ながら想像していくのです。

色の使い方や、写真の配置、文字の雰囲気など実物を見ながら、さらにイメージを固めます。

3.ブックレットの内容を全部決める

内容が決まらなければ、何ページになるか、文字の大きさをどれくらいにするのかなど、基本構成が全く決められません。

文章だけでなく、プロフィール写真、必要な絵や写真の素材、楽曲リストやスタッフクレジットに至るまで、全て最初からデザイナーに渡しておきます。

一度組み上がってしまってから、「やっぱりこれ入れて」「あれ抜いて」「一回試しに入れてみて」というオーダーはデザイナーの作業を多くし、さらにお互いの信頼関係にもヒビが入ってしまいます。

あまりに最初からのやり直しが多くなると、デザイン料金の追加費用が発生することもあります。

素人指揮者の自覚がチームをまとめていく

マイキングの回でも説明しましたが、自主制作CDの現場では、素人の見当違いの指示で作業が台無しになる怖さがあります。

演奏者、アーティストが主体になって、資金を出し、企画をし、制作を行うので、どうしても演奏家が一番エライ人になってしまうのです。

もちろん立場としてはそうでしょう。

しかしながら、全くの専門分野外のことに対して、自分の思い込みや、見当違いの指示を威丈高に出し続けると、他の人たちはついていけなくなるばかりか、本来持っているその専門スキルを出しづらくなってしまうのです。

わからないことは、誠意を持って聞く。

金出してるのはこっちだという意識だけで動かない。

プロの技を信頼する。

これらができるだけで、そのチームは本当にうまく回っていきます。

そうやって出来上がったCDは、関わった人たちも誇りをもってくれます。

自分のSNSでも紹介してくれたり、販売のお手伝いをしてくれ、良いスパイラルが生まれてくるのです。

A dream you dream alone is only a dream. A dream you dream together is reality.
一人で見る夢は、ただの夢。一緒にみる夢は現実になる。-ジョン・レノン-

『自主制作CD』という作品は、統括する指揮者がその道では素人、そしてその他スタッフが全員プロという現場で作られていきます。

その意味をもう一度ここで確認できれば、あなたの作品は、もっともっと素晴らしいものになるでしょう。

あなたが夢見ていた自分のアルバムを作るため、チームみんなで現実にしていきましょう。

渋谷ゆう子

渋谷ゆう子

株式会社ノモス 代表取締役

作曲家・渋谷牧人のレーベル「Nomius Nomos」マネージングディレクター。アルバム制作や演奏会企画運営を手がける。プロアマを問わず演奏家とのつながりが深く、自主制作アルバムの支援も行っている。ワルター/ウィーンフィル/マーラー9番/1938年がお気に入り。3児の母。

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私たちはそうお考えの作曲家や演奏家の思いを形にする音楽製作会社です。アルバムを作りたい。コンサートをしたい。楽譜を作りたい。オリジナル楽曲が欲しい。演奏家が望むことを現実化する全てのお手伝いをします。

 

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