三味線ガールは海を渡る

三味線ガールはどのようにして海を渡ったのか

先日誕生日を迎え、お祝いしていただきました。鬼龍院花枝です。

私のコーナータイトル「三味線ガールは海を渡る」。少し気恥ずかしい気持ちもいたしますが、私の三味線と海外活動を表した、大好きなタイトルです。

今回はそのタイトルにある通り、どのようにして私が海を渡ったかをお話しします。

 

 

アメリカのディズニーで働いた一年間

私が本格的に長期にわたり海外生活をしたのは、アメリカのディズニーで働いた一年間だけです。

三味線の指導・演奏家でもあり、アメリカのディズニーで働いてもいた…というと、一貫性がなく、行き当たりばったりの人生のように感じられるかもしれません。

アメリカのディズニーで働こうと心に決めたのは20代も後半の頃でしたが、自身の生活や活動に少し閉塞感を感じていたのに加え、「若いうちにしか出来ないことがある」ということを日々の生活や先輩方の話の中から感じていた頃でもありました。

まだ自由に身動きが取れる間に、海外に出てみたい、今の環境では取り入れられない新しい感性や考え方を知りたい…!そう強く思っていました。

それと同時に、日本には数多くの三味線指導・演奏家がいます。ですがその肩書きに”アメリカのディズニーで働いていた”と付く方は、あまりいないのではないかと思います。

「ディズニーで働いた経験を持つ三味線演奏家もいていいんじゃないか?面白いんじゃないか?」

…そう思った時、私はもう既に採用ページからエントリーボタンを押していました。

 

アメリカのディズニーで日本文化を伝えるCRプログラム

私が採用をいただいたのは「CRプログラム」という、米国三越が募集している海外就労プログラムです。ディズニーのネームバリューもあって毎年数多くの応募があり、選抜試験も数回にわたって行われるため、受験者や合格者のブログも幾つか存在します。

このプログラムに合格すると、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドにある世界最大のディズニーリゾート「ウォルトディズニーワールド」(以下WDW)に派遣されます。広大な敷地には4つのパーク、20を超えるディズニーオフィシャルホテルがあり、まさにディズニーの夢の王国です。

私含めCRプログラム合格者は、WDWパークの一つ「エプコット」の中にある日本の疑似体験ができる「日本館」と呼ばれるエリアにて就労し、世界中からのゲストに対応していました。


<上がエプコット、下が私が働いていた日本館です>

 

初めての就職活動(?)となったCRプログラム

このCRプログラムはホスピタリティ系の専門学生や、東京のディズニーでアルバイトしたことのある方ならご存知の方も多いかと思います。ですが、私の住む高知県でそのような情報を聞くことはありませんでした。

これを知ったのも、実際に私がWDWに遊びに行き、現地で働くCRプログラム生の働きぶりを見てからです。もともとディズニーが好きだったこともあり、このプログラムでWDW内で働けたらどんなに面白いだろうか…と思いました。

その後、米国三越のHPから募集の案内を見つけ、慣れない履歴書を書き、思いの丈を文面に込めて応募しました。私は就職活動をしたことがありませんが、きっとこのような感じなのだろうか…と思いました。

その後グループディスカッションや英語面接などを経て、結果は補欠合格。不安な気持ちと主に連絡を待ちましたが、欠員が出たため繰り上がりで合格となり、2015年3月にCRプログラム生としてWDWに派遣されました。

 

振れ幅の大きい人生も楽しいのではないかと思う

振り返ってみるととても単純な話ですが、私は「ディズニーで働いていた」という経験が欲しくて応募をしました。

それがひいては自身の三味線活動をより面白く、充実させ、新しい発見ができるであろうということを…漠然とですが、強く信じていたのだと思います。

結果としてそれは私にとって正しい選択でした。補欠合格から繰り上がりになったことは私の力の及ぶところではありませんでしたが、きっと運が味方をしてくれたのでしょう。

「夢をかなえるための道は一本ではない。」

これは単純なことかもしれませんが、私がこのCRプログラム応募から合格、そして働いている一年間を通じ学び取った、一つの大きな人生の解だと思っています。

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鬼龍院 花枝

三味線指導、演奏家。気づけば20代の9割を三味線の指導と演奏に費やし、「三味線を教えている」と自己紹介すれば二度見されることにも慣れてきました。堅苦しさ皆無で三味線の魅力を知ってもらえればと思い、執筆活動もしています。

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