インターネットを巡る旅

何度でも読み返したい!卒業式の名スピーチ5選

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校長先生の話が好き!という人はなかなかいないと思います。なぜって、まるで示し合わせたかのように話題がループするので。何なんでしょうね、あれ。狙ってるのかな?

 

それはともかく、今はインターネットで検索をすれば、いつでもどこでも有名な人の「スピーチ」を目にし、聴くことができます。しっかりと考えられたうえで語られる「スピーチ」とは、数多くの成功と失敗、多彩な経験を経てきたであろう彼らの言葉を言わば圧縮したようなもの。そこから得られる気付きも多いのではないでしょうか。

 

本記事では、そんなスピーチの中から、大学の卒業式で行われた有名なスピーチを5つ、まとめました。

 

スティーブ・ジョブズ(2005年/スタンフォード大学)


Apple創始者・スティーヴ・ジョブスの伝説のスピーチ(1) – YouTube

 

「00年代の名スピーチと言えばこれ!」というくらいに有名な、スティーブ・ジョブズ氏のスピーチ。“Stay hungry, stay foolish.”の部分が代名詞的に取り上げられがちですが、他にも至言が多く盛り込まれています。個人的に好きなのは、以下の部分。

 

“死は我々全員の行き先です。死から逃れた人間は一人もいない。それは、あるべき姿なのです。死はたぶん、生命の最高の発明です。”

http://www.nikkei.com/article/DGXZZO35455660Y1A001C1000000/

 

通して聴いてみると、人によって印象に残るところは異なってくることでしょう。ぜひ一度、時間のあるときにでもゆっくりと聴いてみてください。

 

ジェフ・ベゾス(2010年/プリンストン


Amazon founder and CEO Jeff Bezos delivers graduation speech at Princeton University – YouTube

 

僕らの生活に根付き、すっかり当たり前のものとなったAmazon。その創業者であるジェフ・ベゾス氏のスピーチも非常に有名なものとして、たびたび取り上げられるものです。

 

“賢さは生まれ持った才能ですが、やさしさは選択です。生まれ持った才能とは、言ってしまえば与えられたものなので努力を要しません。その反面、選択をするということ、これは難しいことなのです。気を付けなければ、才能は私達を傲慢にします。そして自分の才能にうぬぼれると正しい選択をすることが出来なくなります。”

http://logmi.jp/6726

 

幼い頃の原体験が、この考え方の元になっていると話しています。才能とは、選択とは。これから世界へと飛び出していく卒業生に向けた話として、これ以上のものはないでしょう。

 

エリック・シュミット(2012年/ボストン大学)


Eric E. Schmidt: 2012 Boston University Commencement Speaker – YouTube

 

Google会長、エリック・シュミット氏によるスピーチ。このスピーチに関しては、何と言ってもこの部分が印象的でした。

 

“モニターの光の中に人生はありません。人生は、ステータスのアップデートの繰り返しをすることではありません。人生で大切なのは友達のカウントではなく、あなたが本当に頼れる友達がいるかどうかです。人生とは、誰を愛し、どのように人生を生きてゆくのか、誰とあなたの人生を共に過ごしてゆくのかです。家族、仲間、友人です。人生はまず実社会の経験です。”

http://logmi.jp/9940/

 

ウェブ上のつながりを大切にしながらも、そこに縛られてはいけない、と話しています。一見、矛盾するようにも聴こえますが、人と人との関係性を注視せよ、という点では一貫しています。そしてこれを、Googleの会長が語るということの意味。象徴的ですね。

 

シェリル・サンドバーグ(2012年/ハーバードビジネススクール)


Sheryl Sandberg Addresses the Class of 2012 – YouTube

 

著書『LEAN IN』が日本でも好評な、Facebookの女性COO、シェリル・サンドバーグ氏。良いリーダーとはどのようなものか、チームでのコミュニケーションに大切なものは何か、などなど、企業で働くに当たって重要だと考えられる指摘がたくさんされています。

 

“常にチャンスを探してください。成長、影響、そして自分のミッションを探すのです。横に動くこともあれば、上に上がったり下に下がったり。レジュメの見た目を良くするのではなく、スキルを積んでください! 自分の役職ではなく、自分には何ができるかをきちんと見極めて。色々な仕事をしてみてください。計画はあまり立てすぎずに。そしてすぐに自分の仕事への見返りを求めない。もし私が卒業時に完璧なプランを立てていたら、今の私はなかったでしょう。”

http://logmi.jp/9294

 

肩書や計画に縛られず、その瞬間の「自分」の腕ひとつで仕事に取り組むこと。“はしご”をのぼるのではなく、“ジャングルジム”を行き来するようなキャリアを積むことを勧めています。

 

ディック・コストロ(2013年/ミシガン大学)


Dick Costolo Commencement Speech – University of Michigan – YouTube

 

Apple、Amazon、Google、Facebookと続いて、こちらはTwitterのCEOであるディック・コストロ氏。コンピューターサイエンス専攻でありながら、コメディアンを目指していた時期があったとのことで、話運びがとてもおもしろいです。

 

“ここからは、やり方を変えなくてはなりません。ここからは「決められたこと」なんてないのですよ。台本もありません。大好きなことをやっていると、いつもわくわくして、どんどん色々なことができるようになります。好きなことをやるのが習慣になるからです。常に挑戦する、そして大好きなことのために大胆な選択をすることが習慣になるのです。”

http://logmi.jp/9226

 

ただただ、好きなことを続けようという心構え。選択をするのは自分自身ですが、「殻を破る」ことによってしか見えてこないものも、間違いなくあるのだと思います。

 

まとめ

「著名人・起業家の名言まとめ!」といったものはウェブ上でもたびたび話題になるものですが、その多くは一部だけを切り取った不完全なものです。この記事も同様に。

 

冒頭にも書きましたが、「スピーチ」とは、その人の経験や知識を圧縮したものです。本を読むのと比べればさっくりとすべてを聴くことができますし、その内容も最適化されたもの。ぜひ時間のあるときにでも、丸々1本分、聴いてみることをおすすめします。限られた長さの話とはいえ、その中で感じ入る部分は、人によって違うはずなので。

 

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けいろー

フリーライター。ネットカルチャーと共に育ってきたゆとり世代。執筆実績として『HATSUNE MIKU EXPO 2016 Japan Tour』公式パンフレット等。

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