酒と泪と女と女

要注意!支配したがる男5つのタイプ

更新 :

サイコパスのような精神病質、あるいは反社会性人格障害ではなくとも、我々女性達が恋愛対象として御免こうむりたい男性のタイプ、それが「支配したがる男」です。

高いIQを保持したサイコパスと同じように、彼らの中には「優しいふり、情熱的な振り、共感力が高いふり」が出来、社会的に成功している例も多い。いや、成功しているからこそ更に支配欲が高まったりなんかして、若いお嬢さん方におかれましては十分にご注意いただきたい次第です。

 

「自慢の彼が出来たと思ったら実はコントロールフリークな男であった。」

 

という例は意外に多く、特に真面目で責任感が強く、努力家で自己肯定感の低い女性が捕まると、振り回されて心身ともにぼろぼろになります。
女性達が思い描いているような「幸せな恋愛」とはかけ離れた、常に不安定な状態を強いられるからです。

 

彼らが愛しているのは自分自身だけ。
「俺の事を愛しているのなら、●●してくれる筈だ。」
なんて、まっとうな大人の男が、フェアな男女関係を築ける男性が、言う筈ありませんから!

 

DVのような解りやすい暴力なら早々に「別れる」という決断ができたかもしれないのに、支配男は言葉巧みに、精神をじわじわ攻めてくるので先ずは気づくのが遅れ、ずるずると支配男の世界に飲み込まれてしまいます。
私の友人でそんな病的な支配男と付き合ってしまった女性達は、帰還兵さながらに傷だらけで、立ち直るのに相当時間がかかりました。

 

先ずは、コントロールフリークな男性の特徴を挙げてみましたので、恋愛初期の初動捜査でご確認のほどを。

 

① ヒトラー型
ヒトラーは、
「女は弱い男を支配するよりも、強い男に支配されたがる。」
と言ったそうです。マッチョな男性が苦手な私は全く同意できませんが、女性にそのような傾向があること、日常の関係性ではなくセクシャルな部分での「支配と被支配」の存在は理解できるつもりです。
が、ヒトラー型がやっかいなのは、そこに多様性が無い事。
弱い男を支配したい女性もいれば、強い男に支配されたくない女性もいる。
「女なんてそんなものだ」
という決めつけ、バリエーション無視の「女は強い遺伝子を求める信仰」は要注意です。

 

また、ヒトラーは、「女性の支持がなくなるのを恐れていた」ので「結婚をしなかった」と言われています。(正確には死ぬ間際に愛人のエヴァと結婚)
ヒトラー型の支配男性は、常に何人もの女性と半端な交際を同時進行させていたり、水商売の女性達とマメに連絡を取って「モテ」に保険をかけます。
ヒトラーも、彼自身の強烈なコンプレックスにより世界史上稀に見る残虐な方向に国を動かしたと分析されていますが、支配男も同じです。
親子関係、もしくは初めての恋愛で強烈な傷を負っていたりしてやっかいなトラウマを抱え、実の所彼らは、女性に見放されるのが一番怖いのです。
そこで、彼らは複数の女性支持者をはべらせ、女性を自分に惚れさせた上で、他の女性の影をちらつかせたりして何度も試し、これでもかこれでもかと支配してきます。
自己肯定感が高い女性なら、そこで「ふざけるな!」と去っていきますが、自己肯定感が低いと支配男の言うままに「私がもっといい女になれば彼の女遊びは止まる」などと思考をすり替え、結果何度も傷つく事になります。
「彼の孤独が解るのは私だけ」などと絶対に酔っ払わず、ヒトラー型支配男性だと解ったら、速攻でお別れを。

 

② 新興宗教教祖型
全ての新興宗教がそうではありませんが、高いツボを売りつけたり、犯罪を犯したりする、「信者、どれだけマインドコントロールされているのだ・・・。」と、無宗教の私達をビビらせる新興宗教の場合、皆信者に対して似通ったマインドコントロールの方法を取ります。
そして、これを見事に踏襲するのが教祖型支配男の特徴です。
先ずは俗世からの隔離。
彼女の友人知人との交友を絶たせ、「愛」を理由に二人の世界を作ろうと仕掛けてきます。
そして、全ての行動を管理し、教祖の教義に沿った行動を叩き込まれます。勿論「愛」を理由にです。
教義はだんだん厳しくなり、その教義に沿った行動が出来なかった場合、いかに彼女が悪いか、ちゃんと人を愛せない人間であるかを密室で、眠るのも許されず延々と責められ、反省をさせられます。するとどうでしょう。彼女の自尊心はどんどん無くなり、いつの間にか磁気ネックレスも水晶玉も高額で売れるような信者に!
恋愛初期には「束縛」が「愛されている証拠」と捉えがちですが、いったん冷静になって教祖型支配男か否かの判断を!

 

③ 中小企業社長型
贅沢なデートや豪華なプレゼントなどにより、先ずは金品で依存を狙うのが中小企業の社長型支配男です。
彼女がシンデレラ気分を十分に味わい、贅沢が日常になった頃、更に与えられるのが「俺の彼女」というポジションです。
そして、そのポジションに対する強力なコミットメントを求められます。
「俺の彼女なんだからいつでも笑っていろ。」
とか、
「俺の彼女なんだから料理位プロ級になれ。」

 

通常の恋愛関係ならば、その愛の無い要求に「おかしい!」と言えるのですが、贅沢を散々享受してしまった彼女からすると、ボーナスやストックオプションをもらった役員や部長たちよろしく、「社長(彼)がそういうなら」とか、「うちの会社(私達二人の)のルールだから」と思考停止に。
但し、要求は更にエスカレートします。
過度なプレゼントや毎回豪華なデートは無邪気に甘受しない事。
本能を鍛え、まっとうな警戒心を持ち合わせましょう。

 

④ コンサル型
「どうして私の事をこんなに解ってくれるんだろう。」
と、思わせ、後に色々と提案してくるのがコンサル型の支配男です。
女性情報のデータベースが多い、もしくは勘が良く、共感しているふりが上手で、もっともタチが悪いのがこのタイプ。
話術と傾聴力で圧倒的な彼女の信頼を得たタイミングで、「もっとこうした方がいい。ああしたほうがいい。」と優しい断定口調で、彼女の行動や言動、服装や所作まで提案してきます。勿論、その提案を聞いた方が彼女にプラスになる事もあるでしょう。
ただ、問題なのは、コンサル型支配男の言う事は彼女への愛情からではないという事です。あくまでも真っさらな支配欲なので、自分の言動で彼女が変わる、自分のいう事を聞くという事に大きな快楽を持っています。しかし、女性側は「愛されているからこんなに言ってくれる。愛されているから私は言われたように変わることができる。」と誤解します。
ところが、コンサルはクライアントが変化すれば、もっと違うクライアントを変化させたいと渡り歩くのです。結果、更に愛されようと努力した彼女は放り出されたりします。
この型の発展型は「カウンセラー型」となり、カウンセラーは一切の提案をしないで「まるで本人が自分自身で気づいた」ように誘導します。更にやっかいです。

 

この2つの型は女性の心の隙を巧妙に突いてくるので、自己承認できていない女性が不安定な時に会うのは危険です。傷ついて心が乱れている時は、同性の相談役を頼りましょう。

 

⑤ 通り魔型
無差別の通り魔殺人を調べると、秋葉原、取手、池田小しかり、そろいもそろって皆男性です。方や、自傷行為(リストカットや拒食過食症など)は女性に多い病です。生きづらいと感じていて、その絶望や恨みの矛先が、社会に向くか自分に向くか。
通り魔型支配男も恋愛当初、恨みつらみは社会に向かいます。
「自分が昇進できないのは会社のせい」「自分が有名になれなかったのは、日本人のレベルが低いから。」
が口癖のような彼は要チェックです。自傷気味の女性の場合は、この時点で逃走をお奨めします。

 

彼らの現状の不満は全て他責です。ですから、日頃からこのような言動が多い彼が、現状不満を彼女のせいにし始めたら目を凝らして通り魔型支配男かどうかの見極めが必要です。
そして、彼女を傷つける言葉がどんどんエスカレートしたら、クラウチングスタートで逃げる体制を。
彼らは自己反省しないので、永遠に変わる事はありません。全て彼女のせいにして、彼女を傷つける事によって優越感や万能感を充電して生きながらえるのです。「愛しているから言うんだ」とか、「おまえだからこんな自分を見せるんだ」などと調子の良い事を言いますが、冷静に聞けば小学生でも解る嘘です。彼らに取って大切なのは自分自身だけであり、傷つけるお相手は無差別通り魔殺人犯の常套句、

「誰でもよかった。」

のですから。

 

コントロールフリークな男性を見破るのは相当難しいです。彼らは普通に魅力的で、社会的な動物で、お付き合いしてみないとその本性を現さないからです。
また、男女の恋愛に、支配的な欲求や被支配的な欲求は程度の差こそあれ存在するから更にややこしいわけです。

 

そして、「支配男と、自己肯定感が低くて真面目な女性がお付き合いしてしまうとぼろぼろになる」と書きましたが、「自己肯定感が高く、気が強く、図々しいタイプの女性」が付き合っても大変なことになります。
私は若かりし頃、間違えて支配男と付き合ってしまったことがあります。
今思えばその支配男も、よりによって「支配の匂いがしたら戦闘態勢に入るような女」とよくぞ付き合おう思ったものです。

 

束縛、俺ルール、突然キレるの繰り返しで、デートの度に大喧嘩勃発。結局彼は、支配できない事にいらだちDV男にまさかの昇格。警察に通報して終焉を迎える事になりましたが、「支配したがる男と意地で戦う女の組み合わせ」は、最終的に「血の惨劇」に発展することもあるのです。
ですから、結局はどのようなタイプの女性にも、支配男はお奨めできません。

 

また長々と書いてしまいましたが、若いお嬢さん方におかれましては、支配してくる男性に対しては警戒心を持ってほしいという事、支配しない男性はたくさんいるので、そのような男性を選んでほしいという事、そして、危険な恋愛からの「逃げ足」を鍛えて欲しいという事をお知らせしたかった次第です。

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川崎貴子

リントス株式会社代表。経営者歴21年。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は1万人以上。「女のプロ」の異名を取る。プライベートではベンチャー経営者と結婚するも離婚。8歳年下のダンサーと2008年に再婚。12歳と5歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(ベストセラーズ)、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、二村ヒトシとの共著に『モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談』(講談社)等がある。

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