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酒と泪と女と女

ああ、結婚に踏み切れない -vol.1 ハイスペックアラサー男性編-

Writter: 川崎貴子
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酒と泪と女と女

女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は1万人以上。「女のプロ」の異名を取るninoya取締役の川崎貴子が、昼の人材コンサルティングから、夜の酒と泪の現場まで。若いお嬢さん方へ、いまを生き抜く術をお伝えするブログです。

昨年末になりますが、未婚のアラサ―男性達から相談を受けるという私にとっては大変珍しい機会に恵まれました。

相談内容は「どのような女性と結婚するべきか?結婚相手の決め手は?」というこれまた男性からの相談では大変に珍しいもの。大手企業に就職しており、容姿にも恵まれ、コミュニケーション力も高く、婚活市場に出回ったら大人気物件となるであろう彼らは、彼女も女友達もいるけど合コンにも参加するという「決めかねている男達」でした。

確かに、生き方の多様性を突き付けられ、選択を迫られると混乱をきたすという現象は、我々女性達が近年振り回されてきた「自由と言う名の不自由」なのですが、一見その生き方に多様性が無いように見えた男性達の間で、唯一「結婚」だけは大いに多様化していたのでした。

モデルケースである親世代、結婚相手は殆どが専業主婦でした。
そして、女性は25歳までに嫁に行かなければ「売れ残り」の烙印を押され、男性は「結婚して家族を養わなければ一人前とみなされない」という外圧で日本株式会社は結婚の大量生産をしてきた訳です。

ところが、現代においてそのような外圧は無くなり、何より彼ら適齢期男性の結婚相手も、様々な職業、様々な職業観、様々な結婚生活へのビジョンを持つようになりました。専業主婦希望の女性が増えているとはいえ、「25歳までに結婚できるなら嫁業務は黙って何でも致します。」という女性は圧倒的に少ない。
「同居NG。義理両親の介護なんてもってのほか。」という専業主婦希望者はそれこそたくさんいるでしょうし、「私にも仕事があるので転勤の際は単身赴任してね。」というバリキャリも、「年収はあなたより低いけど、フルタイムで働いているのだから家事育児は折半でよろしく!」というOLも親世代には殆ど生息していなかった結婚相手。

女性達の生き方が多様化したおかげで、男性達も結婚によって生き方が多様化する事になり、そのパターンはお相手の女性の数だけある訳です。

ですから、彼らが迷う気持ちは解ります。
解りますがバツイチの私は一瞬、
あれもいやだ、これも嫌だという彼らに結婚を後押しして、結婚の地獄を強引に見せてやりたい衝動に駆られました。

でも、選択肢の多さは真の贅沢ではないと私達女性は知っている筈。気を取り直してヒヤリングをつづけた所、彼らはさわやかに、でもこれが本懐とばかりに言いました。

「慎重になってしまうんですよね。絶対離婚したくないし。」
「結婚した後に失敗したと絶対に思いたくないんで。離婚は嫌なんで。」

なんと、彼らは「離婚」に対して相当ナーバスになっていたのです。未だプロポーズも婚約も結婚も、なんにもしていないというのに。

聞けば、相当吹き込まれてますね。
先輩既婚男性達から、「結婚は墓場」「離婚の修羅場」の二本立てを。
それも臨場感溢れる大スぺクタル映像でお届けされている模様です。

前半:「結婚は墓場」
1. 妻の容姿の変貌
2. 妻の性格の変貌
3. こづかい制になり、使えるお金が月に3万円になった。
4. 妻が仕事を勝手にやめた。
5. 専業主婦になった妻が実は家事が嫌いだった。
6. 実家と妻の仲が悪く、双方から悪口を聞く煩わしさ。
7. 休日も家族サービスで自分の時間が無い。
8. 自分の家なのに自分の居場所が無い。
9. 妻が毎日不機嫌
10. 共働きの妻が家事にダメ出しをする。

後半:「離婚の修羅場」
1. 合意までの毎日が戦争。
2. 合意後、親族への説明と詫び行脚
3. 自由になれたものの、財産分与、月々の養育費支払いで再びの貧乏生活
4. 子供と面会する際の元妻とのやり取りで毎回喧嘩
5. こちらが再婚しそうになると元妻から「許せない。」という呪いメールが日常化。
6. 再婚相手から「子供との面会」を嫌がられ険悪に。
7. 元妻が再婚すると「もう子供には会わせられない。」と接見禁止令が発動され我が子に会えなくなる。
8. 孫と会えなくなってしまい悲しんでいる両親へのフォロー

経験者の語る墓場と修羅場の物語は個人差あれど、だいたいこんな感じでしょうか。
結婚したのだからしょうがないではないか、と思う項目も、離婚とはそういう法律(親権は有責でも女性が取れるケースが多い)なのだからしょうがないではないか、という項目もありますが、マイナス面を書き出していたらあら不思議。既婚の私でも結婚したくなくなるという意味不明なセントラルドグマに。

ある程度、結婚したら互いに変わったり離婚になれば言い争いになったりするのは避けられない事ですが、墓場と修羅場のフルコースを全て味わってしまう男性というのは、やはり女性を見る目が無いと言えるでしょう。
現代においては、結婚をゴールだと思っていて、自分の生存戦略として結婚を選んでいて、夫や結婚制度に対して依存度の高い女性は「墓場と修羅場」のフルコースをサーブしやすい傾向にあります。フルコースはある程度、その女性の持つ社会性で食い止められる可能性が高いからです。

しかしながら、彼らは社会性の高い女性達より、結婚依存度も女子力も高い女性達を求める傾向があり、結婚となるとそのリスクが透けて見えてしまうというジレンマを抱えています。

彼らの「理想の結婚相手の話」を聞いていて頭に浮かんだのは、外側フワフワで中ががりっと芯みたいなのが入っている「まずそうなお菓子」でした。外見も言動も女性らしくて色々と譲ってくれて、でも芯はしっかりしていてピンチの時には助けてくれて、パートナーとして家事も仕事も頑張ってくれて・・・。いるか!そんな菓子モドキな女!っていうタイプですね。

本来ならば、社会性高い女性達はもう少しフワフワして、とか、結婚依存の高い女性には、もっと仕事頑張れとか言うべきところなのかもしれませんが、今回の私の結論は、

条件の揃った迷走男はやめておけ

です。

男性にとっても、結婚は人生最大の投資ですし、結婚後の女性達の豹変ぶりも自分含め真実であると言えるので件のセンシティブボーイズが二の足を踏みまくるのはよく理解できます。
けれど、選べれば選べるほど人は迷い、彼らのようなタイプは選んだ後もまた、きっと迷い続ける事でしょう。俺の人生、これで良かったのか、と。
彼らがどんなに「女性にとって理想の結婚相手」だったとしても、彼らの迷走に付き合える程、女の人生は長くない。
そして、一見全て揃っているような完璧な人でも、結婚相手に全方位で「まずそうなお菓子」を求め続けていると、女性側もまた同じように迷宮から出られなくなることを、今回、反面教師とさせていただきましょう。

川崎貴子

川崎貴子

ninoya取締役

1997年に人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。経営者歴18年。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は1万人以上。「女のプロ」の異名を取る。プライベートではベンチャー経営者と結婚するも離婚。8歳年下のダンサーと2008年に再婚。9歳と2歳の娘を持つワーキングマザーでもある。

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