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三味線ガールは海を渡る

三味線は「簡単な楽器」…というわけでもない事実

Writter: 鬼龍院 花枝
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三味線ガールは海を渡る

20代のほぼすべてを三味線の師匠として過ごした鬼龍院花枝さん。時に海を超えて語りに行く三味線が持つ魅力、その真髄をポップな語り口でお届けします。あなたも趣味としての三味線を始めてみませんか?

先週末、大阪で開催されているシルクドゥソレイユの「TOTEM」を観に行きました。終演後、出演者の方にバックステージを見せて頂き、ご厚意にとても感激しました。鬼龍院花枝です。

さて、このコラムでは「三味線の魅力」をお伝えしたり、三味線に触れたり始めたりするきっかけ作りをするために書いております。

ですが、最近様々な楽器に触れる機会を頂き、その経験の中で「三味線は、決して”簡単”な楽器ではない。」と感じました。弱点を知らなければ強みは分からない…今回は三味線の難しさを感じる点をお話します。

海外青年の和楽器体験で感じた難しさ

5年ほど前に、私は「世界青年の船」という内閣府の国際交流事業に参加していました。海外青年と共に船で共同生活を送り、文化交流やディスカッションを通じて視野を広げ、共に学ぶ事業です。

その事業の中で、私は箏と三味線、そして日本舞踊を学ぶ「日本文化クラブ」を作りました。私はもちろん三味線の担当で、海外青年に三味線を体験してもらう箏を楽しみにしていました。ですが、体験した海外青年に「箏は弦を弾くだけでメロディーが奏でられるけれど、三味線は音が出ないね。何だか弾いている気にならない。」と言われてしまい、大きなショックを受けました。

確かに、箏は琴柱で調弦をしていれば、それなりにメロディーが奏でられます。私の指導の仕方に問題があったとは思いますが、「さくらさくら」さえ弾くのに苦労する三味線は、海外青年たちにとってあまり魅力的に映らなかったようです。

大学の和楽器部の中でも三味線の演奏者は少なかった

これは最近の経験なのですが、地元の大学の和楽器部と共演する機会を頂きました。私が三味線を指導していた高校生が、卒業後進学した大学で和楽器部に所属。彼女はその部で三味線の担当になりました。

和楽器部は箏と尺八、三味線とそれぞれのパートに分かれていますが、箏を担当する部員が9割ほどでした。尺八は部を取りまとめる方が演奏され、三味線は成り手がいなかったそうです。その理由はやはり「音が出るまでが難しい」「取り扱いが難しい」…ということでした。

「三味線は難しいでしょう?」に対する納得のいく返答を考える

三味線をやっていると、よくこんな質問を受けます。

「三味線は難しいでしょう?」

最初は「いえ!簡単ですよ!」と、無責任に言っていました。確かに、簡単な面もあると思います。コードを覚えなくていい、使う音はほとんど単音ですから。

ですが、三味線を教えたりしているうちに、この質問に対する的確な答えはなんだろう?とずっと考えていました。よく聞かれる、ということは、それは「大多数の人が思っていること」だと思ったからです。そして、最近はこう答えるようにしました。

「そうですね、音が出るまでは難しいかもしれません。ですが、音が出るようになると演奏出来る曲も増えてきますよ!」

音が出るまでが難しい、ということを考える。

三味線は右手に持った撥で糸を胴皮に打ちつけて音を出します。太鼓のように叩いて音を出すという、まるで打楽器のような仕組みですが、この打ち方がまず易しくはないのです。

三味線を始めよう!と思って始める方のほとんどは「三味線は弦を弾く楽器」と思っていますので、糸だけを弾こうとします。まずはこのイメージから崩して頂かないといけません。「撥で糸を打ちましょう。」と指導すれば、「え?いいんですか?」と返されることもあります。

また、糸が3本もありますので、それぞれの糸がある程度正確に打てるまでに反復練習が必要になります。

この工程をなくしては、音が出ている!という実感を感じることはできません。

そこから初めて、棹を持つ左手指を使い、音に音階をつけメロディーに変えていくのです。

簡単ではないが、だからこそ面白い

私が今までのコラムでお届けしたことは、三味線を気軽に始めるきっかけづくりになりそうなエピソードを紹介しました。

ですが「三味線は簡単だ!」とは書けませんでした。それは、やはり嘘になってしまうからです。

三味線は簡単ではありません。ですが、それを感じさせないように指導することや、そう感じさせないことも求められるスキルの一つではないか…と私は思います。

鬼龍院 花枝

鬼龍院 花枝

三味線指導、演奏家。気づけば20代の9割を三味線の指導と演奏に費やし、「三味線を教えている」と自己紹介すれば二度見されることにも慣れてきました。堅苦しさ皆無で三味線の魅力を知ってもらえればと思い、執筆活動もしています。

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