第二新卒、企業によってその定義は様々ですが、新卒でもなく即戦力の中途でもない、彼らを早々に自社の戦力にするには、どのようにしていけばいいでしょうか?
企業が求める第二新卒と転職希望者のギャップとは?
ここで、一般的に言われる第二新卒の定義を確認しておきましょう。
- 学校等を卒業して一旦就職したが、短期間のうちに転職を志す者のこと
- 社会人経験・就業経験をもっている25歳くらいまでの求職者を指す
とありますが、おそらくこの基準は企業によってバラバラでしょう。最近では「卒業後3年以内は新卒扱いとする」企業も増えたり、そもそも第二新卒という概念はなく、新卒以外は全員中途として考える企業も中小ベンチャー企業には多いでしょう。
第二新卒で転職しようとしている候補者の狙いとしては、新卒で行きたかった企業に行けず、リベンジ就活や職種・業種変更を希望しての活動ですが、企業にとってはそう簡単ではありません。
企業が第二新卒に期待することは、大きく分類すると以下になるでしょう。
①自社新卒採用がうまく進まなかった時や新卒採用者が退職してしまった場合の補填
②基本的な社会人スキルを有しており、他社の文化に染まっていない候補者の確保
新卒採用とその後の教育にはまとまった予算が必要ですし、中途採用でもある程度のスキルを持っている候補者は年収や紹介フィーが高額になってきます。
つまり、企業が第二新卒を採用するメリットは、一言でいうと「低コストで戦力化できる人材の確保」になります。
第二新卒を採用した結果は?
なんともシビアな環境となる第二新卒の転職ですが、自社でも何名か採用しています。
24歳ですでに経験社数が4社目のメンバーや、大学中退後に海外を放浪して帰国、就職するために大手転職エージェントにいったものの「紹介する求人がない」と言われたコンサルタントなど、第二新卒で転職者たちは、なかなか面白い経歴をもっています。
彼らに共通するのは、自分はこれがやりたいという意思が強いことです。
もちろん全員が全員ではなく、中には採用したけど試用期間中に退職に至ってしまったケースもありますが、活躍している第二新卒メンバーを見ていると、総じてこの傾向が強いです。
また、短期間の間に退職や転職活動など、それなりに苦い経験をしているので、きちんとマネジメントをしてあげると仕事や会社に忠誠心を感じてくれて、新卒以上にがんばってくれる一面もあります。
第二新卒の採用は育成も見据えて実行しよう。
ここまで第二新卒についてざっと書いてきましたが、本当に第二新卒を採用しようと思うと、人事担当者やマネジメントをする方はかなりの労力を使うことを覚悟してください。
新卒よりは仕事の厳しさを知っているものの、中途で入ってくる社員より仕事の全体像や仕組みが分かっていない場合が多く、接し方に苦労したり最初は大変だと思うことがあるかもしれません。
意思が強く、やりたいことがはっきりしている分、戦力化できればとても心強い存在になる第二新卒。ぜひ、第二新卒の採用を考える企業の方は、なぜ第二新卒を採用するのかを社内で目線合わせしてから採用に活動をしていくことをお勧めします。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!