労務管理と聞くと何を思い浮かべますか?社会保険の手続きや年末調整、最近だとマイナンバーやストレスチェックなど複雑かつ煩雑な業務を思い浮かべる方もいるでしょう。しかし、本当の労務管理とは会社を働きやすいように人事がプロデュースしていくことなのです!
労務管理とは?
ここで、労務管理の定義をおさらいしておきましょう。
下記にある通り、労務管理とは一言で表すと「人材の有効活用」です。
もちろん、労務管理のゴールは従業員にモチベーション高く働いてもらい、企業の成長に貢献することです。その中にはフレキシブルな働き方を取り入れたり、透明性のある評価基準やベンチャー企業であれば経営層と近いコミュニケーションを取れるなど、企業によってさまざまなかたちをとっています。
ただ、「人材の有効活用」というと、どうしても大掛かりな施策や壮大なミッションをセットにしてしまいがちです。ゴールは従業員にいかにやる気を持って働いてもらうかなので、もっとシンプルに「環境プロデュース」ということばに置き換えてみてみましょう。
環境プロデュースとはどのようなもの?
プロデュース①:話を聞いてもらえる人をつなげる
ひとは、日々働いている中で話を聞いて欲しい場面は多々出てきます。
もちろんただ話ができる場ではなく、話をする方も聞く方もお互いにいい影響がないと意味がありません。特に面談慣れしていない人が話を聞くと、不満ばかり引き出してしまいます。
面談慣れしている人を把握して相性を考えて、時には自分が話を聞いたり、他の人が適任の場合は話せる機会をセッティングしています。
プロデュース②:スポットライトが当たる場をつくる
会社の中には営業のように成果が分かりすい仕事もあれば、見えづらい業務もたくさんあります。人事業務はその最たるものともいえるでしょう。
本来は、業務で脚光を浴びることができればよいのですが、全員が全員満足な成果を出せるわけではありません。そこで、会議のファシリテーターを任せたり、社内広報誌に登場してもらったり、「自分が会社にとって必要な人材」であることを確認してもらう機会を作り出します。
プロデュース③:業務効率と満足度のバランスは保つ
CS(顧客満足)・ES(従業員満足)・P/Lの3つがうまく保たれてこそ、良い仕事になります。P/Lはここでは分かりやすく利益という意味で使っていますが顧客満足が低いと利益は出ませんし、従業員満足が低いと顧客が満足する業務の質は生まれません。
効率化を求めすぎて、従業員満足が下がることもありますし、その逆もあり得ます。この3つを上手にバランスを取ることが環境プロデュースに通じています。
つまり人事とはプロデューサーである。
ここまで自由に書いてきましたが、ずばり労務管理とは環境プロデュースです。
社員にやりがいを持って働いてもらう=労務管理=環境プロデュース
つまり人事は自社をプロデュースして会社に貢献するプロデューサーなのです。自社にあったプロデュースをしていくには、日ごろから社内をよく観察してどういう舵取りをすればいいか考えることが大事です。
駆け出し人事のみなさん、ぜひ敏腕プロデューサーを目指してくださいね!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!