前回の記事では、初めてエンジニア採用を行うことになった経緯や採用を始める前について書きましたが、今回は実際に初めてみて気付いた事や改めて感じた事を書いていきます。
エンジニア採用の難しさを実感した初めての候補者
まずはIT・WEB人材やエンジニアに強いと言われている人材紹介会社に初めてエンジニア採用を行う旨を連絡して、紹介してもらうことにしました。
とはいえ、既存に存在している職種ではなかったため、どうしても求人票の内容がふんわりし、エンジニアに刺さりそうな内容になりません。
もちろんそれで応募がくるわけもなく、新しく声掛けをした人材紹介会社5社のうち、2社は難しい求人だと言われ、3社は求人票を出したもののほぼ紹介なしの状態に。
やっと以前から別職種で付き合いのあった紹介会社から、第二新卒のエンジニア候補を1名紹介してもらうことができました。
しかし、最終面接後にかなり早い段階で内定を出し、紹介会社の営業担当さんにも候補者とコミュニケーションをとってもらいながらもあっさりと内定辞退という結果でした。
理由は転職活動を始めたばかりですぐに内定が出たため、ここで決められないということで、社内でも「それじゃあ、しょうがないよね」という話で終わりました。
その後も紹介数はぼちぼち増えてきましたが、一向に決まらずという状態が続き、一時はエンジニア採用を中止にして、外注&派遣にしてあえて自社雇用するリスクを負わなくてもいいのでは?と言われることも。
エンジニア採用が難しいと言われていたことは知っていましたが、そのことを体感した瞬間でした。
まわりの協力があってこその採用活動
それでも、自社サービスを今以上に加速させるためには、自社エンジニアの力があってこそ!と思い、できることはなんでもやってみることにしました。
例えば、募集職種名の工夫(フルスタックエンジニア・データサイエンティストにて募集)や、一次面接前のカジュアル面談実施(履歴書なしのざっくばらんな面談)など取り入れていきました。
また、私自身がエンジニアについてまだまだ知らないことが多かったので、セミナーに参加した時に席が近かったスタートアップでCTOをしている参加者にエンジニアが転職するときに気になる項目をインタビューをしました。
そこでは、『年収も大事だけど、やっぱり開発内容に魅かれておもしろい仕事をしたいと思って転職するエンジニアが多いと思う』という生の声を聴くこともでき、その後の選考フローにも工夫を重ねていきました。
採用活動のその後…。
試行錯誤のなか、採用活動を初めてから3ヶ月経った頃、ついて1人目のエンジニア採用が決まりました。しかも内定後、2週間かからずに入社となり、社内は受け入れの準備で大わらわでした。
そのあとも良い縁がつながり、今では5名のとても頼もしいエンジニアチームになっています。
今回の記事で駆け出し人事の皆さんにお伝えしたいことは、新しいポジションを採用することは大変で難しいですが、あきらめずに社内を巻き込んでいけば大丈夫!ということです。
エンジニア採用では、ほぼ初心者だったわたしに紹介会社の方や先輩がたくさんアドバイスをくれました。採用に限らずですが、人事の仕事は周りのメンバーに協力してもらうことで、より大きな仕事になると思っています。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!