書籍づくりの現場ではどのような作業が行われているのか。実際に本を出版した著者と、その担当編集者のインタビューを公開します。企画の経緯から執筆・編集・デザイン・売り方まで、生の声をお届けします。
書籍:『「バブル女」という日本の資産 永遠の勝ち組'世代の消費を読む』(世界文化社)
「バブル女」という日本の資産 永遠の勝ち組’世代の消費を読む
世界文化社
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編集者:堀江 容子さん(世界文化社)
───本書の著書・牛窪恵さんとの出会ったきっかけは何ですか?
また、本書を出版されようとお考えになった経緯を教えてください。
堀江容子さん(以下、敬称略):牛窪さんには、昨年10月に創刊した雑誌『GOLD』の準備段階よりご協力いただいておりました。
『GOLD』は40代後半~50代前半のいわゆる“バブル世代”の女性をターゲットとした雑誌ですが、いまもっとも元気で華やかなこの世代について真正面から捉えた書籍が存在しないことに気付き、様々な世代をテーマに書籍を出版されている牛窪さんに、リアルなGOLD世代(=バブル世代)の女性たちについて分析した本を書いていただきたいとお願いしました。
───本書では、バブル世代の女性のリアルな姿、そして彼女達がなぜ日本の資産となるのかを、たくさんの事例とともに紹介してありました。
堀江さんが共感された、新しい発見があったなど、印象に残っているのはどの場面でしょうか?
堀江:本書では、GOLD世代の女性たちを「セレブ系」「キャリア系」「おひとり系」「カルチャー系」「リベンジ系」の5つの系統に分類しています。
どの女性たちもドラマティックな半生を歩んでいて興味深いのですが、特に個人的に印象に残っているのは、「リベンジ系」で自らデザイナーの道を切り開いたイズミさん(仮名)です。
仕事も子供もトキメキも、すべてを手に入れる握力の強さはこの世代ならではだと思いますし、辛いことがあっても必ず乗り越えるパワーは、やはりただものではない! と感じます。
───本書の制作にあたって、何か苦労されたことはありますか?
また、著者の牛窪さんに、執筆前や執筆中にアドバイスされたことがあれば教えてください。
堀江:私自身が雑誌の編集部に所属しており、書籍づくりに携わるのが初めてだったので、牛窪さんを始めスタッフの方々にいろいろと助けていただきました。
牛窪さんご自身もGOLD世代ということで、同世代ならではのリアルな部分まで取材していただくことができ、読み応えのある一冊となりました。
───本書はどのような方に読んでもらいたいと思われますか?
堀江:同世代の女性はもちろん、「バブル世代っていいわよね~」と冷ややかに(?)見ている方々にもぜひ一度読んでいただきたいです。
華やかさの陰に隠された、努力と不屈の精神は、あらゆる世代に元気を与えてくれると思います。
また、今もっとも元気で発信力のあるこの世代のリアルな話と分析がなされている唯一の本ですので、この世代に向けた商品やサービスを検討している企業の方にもおすすめです。
───マーケティング関連の本は数多くあるなかで、それらと差別化するために、カバーデザインも含めて、タイトルや販促方法などではどんな工夫をされたのでしょうか?
堀江:カバーデザインのピンクとゴールドの色の掛け合わせは、雑誌『GOLD』の媒体資料(創刊前にクライアントに向けて、雑誌の内容を紹介する資料)で使用し、とても好評でしたので、ぜひ書籍でもこの色を使いたいと思いました。
ピンクはやはり、多くの女性が無条件に引き付けられる色でもあるので、これまでマーケティング本と縁の無かった方々にも手に取っていただきやすいと思いましたし、書籍を出すにあたり大型書店を見て回ったところ、意外とピンク地のカバーが見当たらなかったので、差別化ができるだろうという意識もありました。
───堀江さんは、女性誌『GOLD』 の編集をされていると伺いました。
簡単に『GOLD』についてご紹介いただけますか?
堀江:40代後半~50代前半の、いま最も元気で輝いている世代の女性が、子育てやキャリアアップを経て、もう一度自分自身と向き合う時期にあることから、より自分を輝かせるファッションや美容、ライフスタイルを提案している月刊誌です。
───本作りにエージェントが関わることのメリットにはどのようなことがあると思われますか?
堀江:編集は本を作ることが仕事ですので、本が生まれた後の書店への働きかけやイベントなどについて、きめ細かにフォローしていただけることはとても心強かったです。
───最後になりますが、ビジネス書作家を目指すメルマガ読者のみなさまに、メッセージをお願いします。
堀江:専門的な事を言える立場ではありませんが、『「バブル女」という日本の資産』を読んでいただき、彼女たちの行動力や諦めないパワーを感じていただけたら、目標に向かって前向きな気持ちになれると思います!
───堀江さん、ありがとうございました!
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