こんにちは。PRライターのかみむらです。
プレスリリースやニュースリリースを利用している企業は、ほとんどがその目的を「マスメディアに取り上げられること」としているのではないでしょうか。
でも、今って、マスメディアだけに頼らず、自分たちで自社をPRできるようになりましたよね。
Web上でPRできるチャネルやプラットフォームが増えて、プレスリリースの在り方も変わりつつあります。
今、広報・PR担当者がとくに身につけたいのが、コンテンツマーケティングの知識やスキル。
プレスリリース配信サービスの最大手「PR TIMES」も、企業のコンテンツマーケティングを支援するという視点で、機能アップデートを行いました。(2016年9月28日発表)
「マスメディア<自社」で、PR
なぜ、プレスリリースを書くのに、コンテンツマーケティングを知らなければならないのでしょうか。
インターネットがなかった時代は、エンドクライアントに情報を届けるためには、マスメディアを介するほかありませんでした。
でも、ほとんど全ての企業がWebサイトを持っていて、SNSやオウンドメディアという言葉も一般化。Webを利用して自社でPRすることが当たり前になりましたよね。
もちろん、マスメディアへのアプローチは続けてください。
でも「取材されなければ人気がでない……」と、いつまでもマスメディア対応ばかりしていると、他社はどんどん自らPRして、お客さんやファンをどんどん増やしていきます。
今では、マスメディアの記者さんたちも、Webを通して情報収集することが増えました。Web上でのPRが上手な企業は、自ずとマスメディアにも取り上げられるということなんす。
テレビ局や出版社と一切つながりがなく、挨拶周りもしたことがない。それなのに、どんどん取材依頼がきてマスメディアへの露出が増え、有名になっていく。そんな企業を、これまでたくさん見てきました。
PR担当者が知っておきたい、コンテンツマーケティングとは
マスメディアに頼らないPR活動をしていくうえで、抑えておきたいのが「コンテンツマーケティング」。
そもそもコンテンツマーケティングって、なんでしょうか。
たまたま読んでいた電通イーマーケティングワン著の「マーケティングオートメーション入門」から引用させていただくと、
「コンテンツマーケティングとは企業が見込み客、顧客が求める「情報=コンテンツ」を提供することで関係を構築していくマーケティング手法だ。「情報」とは商品など自社関連の情報だけでなく、生活や仕事のハウツー情報、ニュースなど一般のメディア同様に多岐にわたる。」
とのこと。
プレスリリースも、コンテンツ
つまり、ここでいう「コンテンツ」というのは、Web上にあるあらゆるコンテンツのこと。それらを使って、あらゆる情報を届けることで、マーケティング活動をしましょうということですね。
コンテンツの代表として、以下のようなものがあります。
・オウンドメディアの記事コンテンツ
・ソーシャルメディアの投稿
・YouTubeなどの動画
・ブログの記事 などなど。
これら、自社のコンテンツを「うまく活用」して、自社の認知拡大やファン化、売上アップにつなげよう!というのがコンテンツマーケティングです。
つまり、Web上に掲載するプレスリリースだって立派な自社のコンテンツなのです。
コンテンツマーケティング発想で書くリリースって?
コンテンツマーケティング発想でリリースを書くには、どうすればよいのでしょうか。
これまで、リリースには、スペックやファクトだけを書いてきたという企業も多いと思います。
もちろん、注目されている企業が世の中を動かすような新サービスを開始するという場合は、それで十分。
でも、まだまだ名前も知られていない企業や、そんなに大それた情報でなければ、淡々とスペックやファクトを並べても、なかなか興味をそそりません。
リリース内容によって異なりますが、いくつか「コンテンツマーケティング」発想で書くポイントをご紹介しますね。
・マスメディア以外のターゲットを設定する
・KPIを設定する
・ストーリーテリングを取り入れる
・伝わりやすいビジュアルにする
・配信本数を増やす などなど
これらのポイントについて、具体的には、今後も連載のなかで触れていきます。
ストーリーテリングについては、以前書いた記事を参考にしてみてください!
・空気づくりの“戦略PR”からストーリーテリングへ PR成功事例から学べること〜PRライター養成講座 第2回 レポート〜
・なぜ、PRにはストーリーが重要なのか?誰でもできるストーリーテリング入門
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