定食屋はお好きですか?
僕は問合せをいただいた際は、大体その場所に昔からありそうな個人の定食屋に入ります。
白いご飯、おかず、味噌汁、漬物。いいですね。
そんな定食屋。特に繁盛している定食屋の要件に、web集客を当てはめて考えてみようという試みです。
繁盛する定食屋の条件
個人的に繁盛する定食屋の条件を挙げてみます。
1)立地が良い
2)店内が清潔
3)提供が早い
4)ご飯(お米)が美味しい
5)良心的な価格
6)結果として、人の気配がある
それぞれに、webマーケティングの要素を当てはめて考えてみましょう。
1.立地が良い
web集客における立地はドメインに当たります。
ドメインとは当社でいうところの下記です。
飲食店において立地の重要性は言うまでもありませんが、それはwebでも同様です。
但し、リアル店舗と異なるのは、主要な駅前通り的な立地がはじめからある訳ではない点です。
自前で持つドメインが以下の観点で育っていき、やがて裏通りから駅前通りに進出するイメージですね。
・ドメインの継続保持年数
・ドメイン内のコンテンツ量
・ドメインへの外部リンク
飲食店であれば、良い条件の立地に店舗を出すには多額の初期投資が必要です。
一方webは長期的に正しく手(工数)をかければ、初期投資は少なくとも駅前に出ることができます。
裏通りにお店を作っても駅前に進出できるのは大きなメリットですね。
その為にも自社で独自のドメインを保有して、きちんと育てる必要があります。
2.店内が清潔
飲食店において店内の清潔さは、男性はもちろん女性の集客において非常に重要です。
web集客で例えた場合、それはデザインに当たります。
デザインというととかく主観で考えがちですが、大切なことは「情報を見つけにきた潜在客に対して、正しく提供できる配置がなされているか?」です。
デザインとは目的を成すための道具です。
HPにおけるデザインとは、潜在客を見込み客に変えるための情報群を適切に届ける機能です。
3.提供が早い
定食屋には、やっぱりある程度スピーディにご飯を提供してもらうことを求めますよね。
HPも同様です。
今では古過ぎてあまり言う人もいなくなりましたが、「情報は3クリックで到達できるように」という考え方は正論です。
最近ではスクロールをすることすら億劫がるユーザーの傾向も見て取れますが、何はともあれ目的の情報(及びその関連情報)へと辿り着くのに多くのクリックを要するのは、明らかな離脱要因となります。
4.ご飯が美味しい
おかずって、飲食店の看板を掲げるかぎり極端にまずくはないものです。まれに例外もありますが。。
ただ、ご飯。これは明らかにそのお店がどこにコストを掛けて、どこに手間を掛けているか?という姿勢が如実に表れます。
定食における中心はご飯ですが、web集客における中心はコンテンツです。
美味しいコンテンツって?と思いますが、難しいコンテンツ論は脇に置いてこの一点。
・自社のメイン商材が正しくメインの位置に置かれているか?
ご飯は左、味噌汁が右であるように、自社のメイン商材は正しくメインの位置にデザインされなければいけません。
これが意外と情報量や商材が増えれば増えるほど、何故かおろそかになっていきます。
ご飯は正しくご飯と分かる位置に置かれていますか?
5.良心的な価格
ビジネスにおける良心的な価格とは、かならずしもコストパフォーマンスの観点だけで図れるものではありません。
大切なことは次の2点です。
・求めるものがどのように提供してもらえるのか?
・それは、大体いくらで提供してもらえるのか?
しばしば、価格を提示することは問合せ数の減少に繋がると言われますが、果たしてそうでしょうか。
大切なことは販売であり契約です。
むしろ価格を提示することで不要な問合せ対応や折衝を減らし、互いに利益を作れる同士が繋がることが価値ではないでしょうか。
安いなら安いなりに。高いなら高いなりに。
もっとも困ること。それは、980円と書かれた定食が680円の定食にしか傍目に映らないことです。
6.結果として、人の気配がある
ちょっと気になるなーと窓を覗いて、人の気配がないとそうっと店を離れる経験は誰にでもあると思います。
それはweb集客においても同様です。
飲食店であれば来客が耐えなければ気配を演出できますが、HPではそうはいかないですね。
お客さまの声、スタッフの紹介、事例の紹介。
コンテンツの配置において欠かせない要素が、人の気配の演出です。
まとめ
もう一つ、飲食店において重要な要素に口コミがあります。
web集客においても同様で、それらは外部リンクであり、SNS上でのコメントやシェアに当たります。
行列や口コミが飲食店の人気を揺るがないものにするのと同様に、外部リンクやSNS上でのリンクはドメインを育てます。
それは時間を経てドメインの評価に繋がり、じわじわと保有するコンテンツの検索順位の上昇に繋がります。
これが冒頭でお話した「裏通りから駅前に踊り出る」仕組みです。
集客に困る飲食店がチラシを打つのと同様に、web集客で困っている場合の最初の一手は広告です。
チラシで集めた顧客もメニューが美味しくなかったり、店が清潔でなかったり、価格が見合わなければ足を運ばなくなります。
同様にwebも魅力あるコンテンツが適切に配置されていなければ、穴の空いたバケツで水をすくうようなものですし、いつまで経っても検索エンジンから潜在客は訪れません。
だからこそ場当たり的な集客ではなく、確固たる意思と戦略をもった集客こそが、定食屋も企業も等しく同様にその成否を分けます。
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