「今は会社員でバリバリ働いているけど、いつか独立してフリーランスになりたい。」
しかしフリーランスの働き方が想像出来ず、ハードルが高くなってはいませんか?また、自分の本当にやりたいことが分からない女性は多いのではないでしょうか。
現在、あげガールコーチとして、頑張るアラサー女性向けの夫婦仲修復&恋愛におけるコーチングをされている佐藤久恵さん。元々大企業で従順満帆なキャリアウーマンの道を歩んでいた佐藤さん。
どのように「独立すること」に対するハードルを下げ、また本当にやりたいことを見つけたのでしょうか。
「自分がやりたいこと」は思いがけないところからやってくる?!
───佐藤さんがフリーランスを志したきっかけはなんですか?
佐藤久恵(以下、佐藤):きっかけは、パートナーとの離婚でした。
大学卒業後はいわゆる大企業に就職し、25歳で結婚をしました。しかし当時のパートナーに対して、わたしは常に上の立場に立とうとしており、いわゆるモンスター妻でした(笑)
夫を蔑ろにしすぎて夫婦仲が悪化していき、最終的に離婚に至ってしまったのです。一生を誓い合ったパートナーから拒絶をされ、すごく悲しかったんです。
でも、まずは自分が変わりたいと思いました。そして同時に、男性に負けじとバリバリ働いているような女性こそ、自分と同じようにパートナーとの関係を崩している方は多いのではないか?と思ったんですよね。
「自分みたいな悲しい思いをする人を一人でも減らしたい」という思いはどんどん募り、仕事と家庭を両立できる女性を増やすために独立を志したのが、28歳の頃でした。
───現在あげガールコーチとして、どのようなお仕事をされているのですか?
佐藤:恋愛や夫婦仲修復を専門として、「男性を立てて、仕事も家庭も両立できるような女性」を増やすために、主にアラサー女性向けのマンツーマンのコーチングやセミナーを行っています。
その活動を通して、「子どもが憧れる笑顔の夫婦でいっぱいの社会づくり」をすることが、わたしのミッションです。
ちなみに、「あげガール」は、「賢い女は男を立てる」というわたしの人生のバイブルでもある本が、発案の元になっているんです。
離婚協議中にこの本を読んで初めて、自分が夫にとって、いかにされたら嫌なことをしてしまっていたかを気づくことが出来た体験が、活動の原点でした。
「独立するなら今だ」そう思った30歳
───会社員をしながらお勉強をされる中で、フリーランスになるタイミングはどう決めたのですか?
佐藤:タイミングと言うか、初めは直感的なものでした。
当時通っていた講座の尊敬する師匠が居るんですけど、彼女が自分と同じように大企業のキャリアウーマンから家庭を持ちながらも独立されたのが30歳の時で。
それを知った時、直感で「私も30歳でフリーランスになろう!」って思ったんですよね。
でも、理屈的に言うとすればもう一つの理由はライフプランを立てた時です。
自分がフリーランスになり、安定するまでには2年程かかるかもしれないとまずは考えました。今後再婚をしたいし、子供も産みたい。それならば30歳で独立、32歳ぐらいで安定して、残り3年で子供を産む、それがベストではないかという計算をしました。
そうして決めたことにより自然と状況が整っていき、30歳で独立することが出来たんです。
───とはいえ、いざ会社員を辞める時に恐れはありませんでしたか?
佐藤:不思議なことに、フリーランスになる時にあまり恐れはありませんでした。
当時プライベートで仲良くさせていただいていた方が、ベンチャー企業の社長さんで、周りの方も起業されている方とかフリーランスの方が多く、そういう方たちと接する機会が増えていったんですよね。
身近には当初いなかった種類の友達が出来てくることで、「フリーランスになるって、思ったより難しくないのかも!」って徐々に感じられるようになり、フリーランスのハードルが低くなっていきました。
やっぱり人間ってイメージできないと不安が大きくなっちゃうんですよね。夢って、脳の中にある自分の情報の中でしか描けないので、フリーランスになりたいと思った時に、自分のなりたい人にいかに沢山会って、彼らの情報を脳の中にインプットするのかっていうのはかなり大切だと思います。
フリーランスになる人に伝えたい「在り方」。一歩踏み出す勇気が点と点を繋いで道になる。
───ひっこさんが、現在フリーランスを目指している女性に伝えたいことはありますか。
佐藤:感謝と謙虚さを常に忘れないでほしいということです。
わたしは独立したての時に想像以上に上手くいき、知らず知らず傲慢になっていた時期がありました。自然とお客様が減っていき、月収5万円(笑)なんていうこともあり、まさにスランプ状態に陥っていました。
そんな状態から立ち直れた理由として、何より大きかったのは自分の在り方を変えたことです。
関わってくださる周りの方々や今こうして何不自由なく生かされていることへの感謝の気持ち、他人を尊敬し謙虚に学ばせていただく姿勢を意識しました。
フリーランスになって成功するには、能力や専門知識、スキルはもちろんですが、それよりも、むしろ人として当たり前のことを当たり前にできる「在り方」が一番大切だと思います。
───自分の「本当にやりたいこと」を見つけられない女性にはどんなアドバイスをしますか?
佐藤:周囲から求められていることと、自分のやりたいことが6割型マッチしていたら、とりあえずやってみることです。
「この人だったらわたしも応援したい」「こういうお仕事だったらわたしもお役に立ちたい」と思えたら、「もしかしたらこういう道もありかな?」と仮説を立てて、まずはやってみることが、凄く大切だと、わたしは思っています。
わたしも、恋愛や夫婦関係修復を専門として方向性を決めることができたのは、独立をして1年くらい経ってからでした。
自分が「得意だな」「好きだな」と思っていることを、完璧を目指さなくてよいので一歩踏み出して挑戦してほしいと思いますね。
その挑戦を振り返った時には、あなただけの道が必ず見つかります。
直感で動いたことも、プランニングして動いたこともすべてひとつの線になり、挑戦してきたこと全てが繋がっていくんです。ぜひ、ちょっとだけ勇気を出して行動してください!
インタビューを終えて
佐藤さんのお話を聞いて「本当にやりたいこと」の見つけ方が分かりました。
自分のやりたいことはこれかな?と直感でもよいので感じたとすれば、仮説を立ててまずは動いてみることが一番の近道ではないかなと思いました。
また、どうしてもフリーランスとなると能力やスキルを磨くことに注力してしまいますが、常に周りに感謝を忘れずに、相手の信頼関係を培う大切さを改めて実感しました。
(取材・執筆:PRライター Mikako sakai / 編集:吉川実久)
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