こんにちは。itty selection Inc.執行役員の山崎春奈です。
私は会社員としてドイツ系メーカーの日本法人に勤務し、複業家としてPR会社itty selectionでPRプランナー・PRライターのお仕事を約4年つづけています。
この半年ほど、本業がオフィス出社ではなく在宅勤務に変わっているのですが、みなさんも、リモートワークを経験しているという方も多いのではないでしょうか。
リモートワークは慣れないと仕事しにくいと感じるかもしれませんが、うまく活用すればプラスになることもたくさん。今回はリモートワークの経験を活かして、どんな働き方でも対応できる人になるコツをお伝えします。
リモートワークで個人の価値を発揮するポイントは「自分ごと化」
私が複業の経験から感じているリモートワークのいいところは、「個人の価値を発揮するチャンス」が多いことです。
なぜなら、リモートワークはオンラインでのお仕事が増えるので、メールやオンライン会議での発言、日ごろの仕事の進め方など、個人のアウトプットの特性が、より表にでやすくなるからなんです。
それはネガティブなことではなく、自分らしさや自分の強みを際立たせるチャンスになると私は考えています。
では、どうしたらリモートワークで自分の価値を発揮できるのでしょうか。そのポイントは「自分ごと化」です。
たとえば、私は本業のお仕事で、自分がメインの担当者ではなくても、かかわっているプロジェクトで自分ができることは率先してサポートしますし、相談にも快くのっています。
これは本業が在宅勤務になってからも、積極的につづけている仕事への姿勢でもあります。そうすることで、対面でお仕事ができなくても「この人に連絡してみよう」「この人なら何かアドバイスくれるかもしれない」と思い出してもらいやすくなるんです。
この積み重ねが、どこで誰と仕事をするにしても、一緒に仕事をしたいと思ってもらえる人になる秘訣。フリーランスや複業家など、個人のお仕事を広げようと思っている方であれば、より一層意識するといいですよ。
どんな働き方でも大切なのは、相手や状況にあわせた言葉選び
リモートワークになっても安心してお仕事をお任せしていただける人であるために、スキル面で大切なのは「言葉で伝える」チカラだと私は考えています。
私は複業でPRプランナー・PRライターのお仕事をしていますが、この複業で体得したPRライティングのスキルが、リモートワークに役立っているんです。
PRとは、かかわる人や企業との信頼関係を構築することで、事業の継続・売上に貢献する役目を担っています。そのPR視点をもちながら記事コンテンツなどを手がけるのが、PRライターです。
PRライティングでは、誰に何を伝えるのかという目的にあわせて、伝える内容・順番・言葉選びをしています。そういったことを考えて文章を書けることは、PRのお仕事に限らず、日ごろのメールやオンライン会議での発言にも応用できるんです。
みなさんも普段の会話のなかで、自然と相手によって言葉づかいや伝える内容を変えていますよね。リモートワークのようにオンラインメインのお仕事でも、目的や相手にあわせたコミュニケーションを忘れないようにしましょう。
たとえば、急なお願いをするときに、対応してくださいと一方的に依頼内容を端的に伝えることがあるかもしれません。
でも、対応が難しい場合にはどこまでなら対応できそうか、こちらでサポートできることがあるかと、歩みよる言葉を添える配慮があるだけで印象がまったく違いますよね。
相手への気づかいがある文章や発言は、これからオンラインでのお仕事がメインになっていくうえで大切なこと。
いまからでも実体験を増やしてスキルを磨くと、どんな働き方になっても応用できるようになりますよ。
理由・目的を言語化することで、オンラインのやりとりは円滑になる
対面で話ができないオンラインのやりとりを文章だけで進めることは、シンプルなようで、意外と難しいと感じる方もいらっしゃると思います。
文章だけでコミュニケーションをとる場合に、私が工夫しているのは、要件だけでなく「なぜ」「なんのために」を言語化して伝えることです。
私は、複業で携わっているitty selectionで、メッセージ1つひとつを丁寧に、言葉で伝えることを疎かにしないことの大切さを学びました。
そして、その積み重ねが相手との信頼関係につながり、お仕事にもよい影響があることを体感してきました。
そのため、メールや会話など、どんなコミュニケーション手段でも、言語化することを疎かにしないようにしているんです。
もちろん、電話やビデオ通話で話して説明できる機会があれば、口頭で伝えるのもよいと思います。ただ、文章でしか伝えられない場合にも、ちょっとしたひと手間を惜しまないようにしましょう。
リモートワークになると、雑談や、デスクに立ち寄って会話するといった身近な会話の機会が減るので、文章でわざわざ説明するのは面倒と思うかもしれません。
ただ、伝える内容を省略してしまうと、依頼していたものとは違うアウトプットがでてきたり、知らないうちに相手がストレスを感じることもあるかもしれないですよね。
もちろん文章が長すぎて相手に負担をかけてしまわないように、文章では伝えきれないことは別の資料にする、口頭で伝える場を設けるといった工夫ができると、よりよいと思います。
リモートワークは、自分なりの工夫や失敗の体験をつうじて、言葉で伝える重要性に気づくよい機会。
みなさんも、リモートワークの経験を最大限に活かして、どんなコミュニケーション手段であっても、何をどう言葉で伝えるかということにアンテナを立ててみてくださいね。
そうすることで、どんな働き方を選ぶとしても、より力を発揮しやすくなるのではないでしょうか。
(執筆:山崎春奈 / 編集協力:PRライター 長嶺菜菜子)