=====
※当記事は、コロナ禍のスキルアップ支援プロジェクトとして、ライター初心者の方々に成長機会を提供した記事です。 これまでの記事同様「PRライター」と記しておりますが、PR講座等で学んだPRライターさんではなく、今回1度限りのクレジット掲載となります。
当記事においては執筆の多くのサポートとクオリティ管理を、PR講座を修了した編集担当者が責任を持っておこないました。 クレジット掲載につきまして、is Closet(itty selection)およびninoyaが、「PRライター」としてのスキルを保証するものではございませんので、ご了承くださいませ。
=====
フリーランスとして長期的に活動し、継続的にお仕事をいただくためにはどうしたらいいのでしょうか。
今回は、2003年からMC・リポーターのプロダクション、有限会社オフィスエイツを経営される財津ユカさんにインタビューを実施。
20代でアナウンサーのキャリアをスタートさせて以来、ご自身のブランド力を発揮し、人材育成や企業研修のビジネスを展開されている財津さんが語る、長年お客様に支持され続ける秘訣とは。PRライターの安心院彩がうかがいました。
「与える人」であることが、お客様から長年にわたって支持され続ける秘訣
───長年にわたり、継続してお仕事をいただいている秘訣はなんでしょうか?
財津ユカ(以下、財津):SNSやブログなど、さまざまなツールがありますが、何よりも大切なことは、「今、目の前にいる人が将来の仕事相手となるかもしれない」という気持ちで、丁寧に関係を築くことです。
大切なのは、giveの精神と行動。私たちはつい、相手になにをしてもらえるかを考えがちですが、「自分はなにを与えられるか」にチャンネルを合わせましょう。
これは、オンラインでのつながりやコミュニケーションにおいても同じです。
まだスキルとして与えられるものがないとしても、「この人と話すと元気をもらえるな」とか「若い感性を与えてもらえるな」と相手に感じてもらう。そんなことから始めればいいのです。
「してもらう」ではなく「与える」に比重を置くことで、相手との関係が深まり「こんな仕事やってみない? 」とお声がけいただくことや、ご紹介によって新たなご縁が結ばれて、今があります。
───お客様との信頼関係を築く中で、どんなことを意識していますか?
財津:相手がなにを必要としているのかを読みとることです。SNSを上手に活用することをおすすめします。情報の宝庫ですから。
以前、バーの運営をしていたのですが、知人が予約を入れてくれたらSNSを事前に拝見していました。来店時に「◯◯にご興味があるようですが、私の知り合いにこんなことをやっている人がいて、先日こんな情報を共有してもらいました」とお声がけすると、喜んでいただけるんです。
SNSがある今、相手の興味関心は察しやすくなっています。こちらから先回りして有益な情報を届けられると、お客様との信頼関係の構築にプラスの働きをしてくれますね。
もちろん、そういったテクニックを重視するのではなく、ささいな会話でも、今日の調子はどうかな? 困っていることはないかな? と考えながら表情を見るようにする心遣いが大切です。
ビジネスを発展させるために重要なのは、スキルのアップデートと時流の先読み
───変化しつづける時代の中で、ビジネスを維持、発展させていくためのポイントを教えてください。
財津:ポイントは2つ。まず1つは自分自身を常にアップデートしていくことです。お金をいただいてなにかを教える以上、永遠に勉強。定期的に講座を受け、最新の知識を得ています。
2つ目は、世の中に必要なものを読み取る力、「時流の先読み」です。たとえば今、精力的に取り組んでいる、怒りの感情と上手に付き合うことを教える「アンガーマネジメント」のお仕事。
この概念に出会ったのは、物質的に豊かになった分、人々の心が荒れているな……と感じていたときでした。今後の社会で必要になるものだと確信し、専門領域にしたのです。その読みは正しく、現在、アンガーマネジメントは講師業の柱となっています。
変化する時代や社会の流れを敏感に察して、自分の仕事に反映させていくことが大切です。
───時流を読んでビジネスセンスを高めるには、なにをすればいいでしょうか?
財津:自分の専門分野だけではなく、いろんなジャンルに興味をもつことです。
そのために、まずやっていただきたいのは、発信の場をもつこと。SNSでもブログでも、自分の使いやすいもので始めてみてください。
毎日なにかを発信しようと思うと、いままで素通りしていた小さな出来事にも気づけるようになります。ラジオの周波数を合わせるみたいに、意識を向けることで、これまで雑音だったものがクリアに聞こえてくるんですね。
せっかく発信をするなら、だれかの役に立つ情報であればなおよいですが、はじめは季節のうつろいを感じるなど、ささいなことで大丈夫です。そうやって気づきを増やして感受性を高めていくと、アンテナの精度はあがってきます。
長く活躍するためには、軸を持ちつつ、いろいろな仕事にチャレンジすること
───キャリア形成をする際に大切にされてきたことはなんですか?
財津:いろいろなことにチャレンジしてきましたが、私の中では1本「人に伝える」という軸があります。
実は新卒では銀行員の道を選んだのですが、1年で退職し、しゃべりの世界に入りました。学生のころ人前で話したときの喜びが忘れられず、自分の好きという気持ちに正直になったんです。
そこからはラジオパーソナリティ、アナウンサー、選挙出馬やバーの運営など、「伝える」という軸のもと幅広くやってきました。命さえあれば失うものはなにもないという気持ちで、少しハードルの高い仕事もまずはやってみましたね。
失敗を含めたすべての経験を自分の糧にすればいい。そう思って、いろんなことにチャレンジしてみてください。
───最後に、フリーランスを目指す女性に向けてアドバイスをお願いします。
財津:私が「人に伝える」という軸を持ちつつ、さまざまなお仕事をしているように、枝葉を広げていくことを心がけてほしいですね。
今はどこに住んでいようと、だれとでもつながることができる時代です。ご縁やチャンスはどのようにめぐってくるかわかりません。いろんなことを経験していれば、多くの人とコミュニケーションできますよね。
そして、フリーランスとして長く仕事をつづけていくには、自分の感性や感覚をもとに判断するための、ある程度の経験値が必要です。だからこそ、若いうちは失敗してもいいので、それが将来の肥やしになると思って、経験値をためていってください。
インタビューを終えて
こんにちは、今回インタビューを担当したPRライターの安心院彩です。
第一線で活躍されながら、常にご自身のスキルやビジネスをアップデートしつづける姿勢こそが、財津さんが長期にわたり支持されている理由なのだと強く感じました。
少しハードルが高い仕事もまずはやってみるという財津さんのように、前向きに目の前のチャンスを自分のものにしていくことが、未来への扉を開いていくと感じました。
私自身、フリーランスとして独立して間もないので、アンテナを高くはり、視野を広げてさまざまなことにチャレンジしていきたいと思います。
(取材・執筆:PRライター 安心院彩 / 編集:PRライター moe)
関連情報
人材育成・アンガーマネジメントコンサルタント「財津ユカ」公式サイト