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※当記事は、コロナ禍のスキルアップ支援プロジェクトとして、ライター初心者の方々に成長機会を提供した記事です。 これまでの記事同様「PRライター」と記しておりますが、PR講座等で学んだPRライターさんではなく、今回1度限りのクレジット掲載となります。
当記事においては執筆の多くのサポートとクオリティ管理を、PR講座を修了した編集担当者が責任を持っておこないました。 クレジット掲載につきまして、is Closet(itty selection)およびninoyaが、「PRライター」としてのスキルを保証するものではございませんので、ご了承くださいませ。
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自社のPRには何をすべきなのか、試行錯誤されている方も多いのではないでしょうか。
全国の派遣会社1000社以上にeラーニングシステムを提供し、業界No.1となっている、株式会社manebi。Web面接ツールの「playse」は、採用担当者が選ぶ面接ツール1位・コストパフォーマンス1位(※1)を獲得されています。さらに最近では有事の際に、いち早くWeb面接ツールサービスの無償提供を開始したことで話題となりました。
今回はPR担当である清水龍太さんに、相手の心をつかんだファンづくりについて、PRライターのRina Takumaが取材しました。
Web面接ツール No.1を獲得。ユーザーの声を徹底的に反映することがPRのポイント
───PRをはじめるにあたって、大切にするべきことを教えてください。
清水龍太(以下、清水):PRは、すべての利害関係者との関係づくりをベースにビジネス展開することですよね。一緒に働く仲間からも、お客さまからも、いち早く現場の声を取り入れ、お互いがよい関係を継続していくことを大切にすることで、よいサービスをつくることができます。
当社では、誰かが困っていることに対して、自分たちができることを考え、「今、本当に求められていること」を、スピード感を持って実現してきました。
たとえば、Web面接ツールのplayseは、お客さまの声を随時反映させています。説明会・面接・選考など、採用プロセス管理を画面上でシンプルかつ直感的にわかるように、本当に求められている「ぜったいに必要な機能のみ」を提供しているんです。
その結果、「採用担当者が選ぶWeb面接ツール」No.1を獲得。たくさんの方から支持していただいてます。
───どのようにして、必要とされるオンラインサービスをつくっていらっしゃるのでしょうか。
清水:サービスづくりにもPRにも大切なことですが、世の中の流れにアンテナをはり、今後必要になるだろうことを予測し先取りして動いています。
たとえば、最近、警備業界での研修解釈基準が変わり、eラーニングでの研修が受容されました。背景としては、少子高齢化の加速やオリンピックの開催で警備業界の人手不足があります。なるべく早く研修を終えて現場に出てもらえるようにするためですね。
そこで、すぐに警備業界に特化したeラーニングの提供をはじめました。こちらはリリースしたばかりですが、すでに利用していただいた方から好評価をいただいており、全国にファンがいる状態です。さらに、利用者のご紹介から導入を決めてくださる方も多く、順調にご利用数を増やしています。
こうした好循環を生むためには、小手先のテクニックでPRをするのではなく、視座を高めて先回りし、喜んでいただけるサービス展開をしていくことが大切ですね。
相手に届けるためには、徹底したターゲット分析と、寄り添う言葉えらびを
───PRをするにあたって、情報を発信するときに、心がけるべきことはありますか?
清水:サービスを届けたい人がどこにいるのかを常に考えることですね。基本的なことですが、情報を届ける相手を事前にリサーチして、誰にこのサービスをお届けするべきか、しっかり理解し、的確に発信することを徹底しましょう。
たとえば、僕の場合は、お客さまが接しているメディアや情報収集されている媒体等を必ずヒアリングします。その上で「今こういうのがトレンドです」と、相手の興味関心に合わせて、IT会社からみた傾向や役立つ情報を提供しているんです。
このように、対多数に向けた発信でも、やみくもに行うのではなく、届けるべき人を想定して役立つ情報を届けましょう。そんな行動が「この会社・人は、自分たちのことをよくわかってくれる」という信頼になり、サービスの発展にもつながっていきます。
───伝える内容について、気をつけたほうがよいことはありますでしょうか?
清水:むずかしい言葉や専門用語をなるべく使わずに、目を引く表現や分かりやすい言葉に変えて伝えることです。
先述の警備業特化型eラーニング「警備のミカタ」をリリースしたときは、「業界初」という少し印象が強いワードを選びました。新しいものに敏感なメディアやお客さまを惹きつけるきっかけになりましたし、何よりもインパクトがある言葉ですよね。
不特定多数の方の目に入る情報ならなおさら、テクニカルなことを伝えるより、シンプルで誰もがわかる表現の方が伝わるものです。
逆に、すでに興味をお持ちの方や、専門知識が深い方へ伝えるときであれば、シンプルな言葉は合わないかもしれません。相手の理解度に合わせた言葉遣いで、相手の温度感に合わせた熱量で伝えることが、多くのお申込みにつながっています。
特別なテクニックではなく、1つひとつの機会を大切にすることがPRにつながる
───今後、PRへの取り組み方は変化したほうがよいのでしょうか。
清水:PRに限らず、有事のときの落ち着いた柔軟な対応は重要だと思います。当社でも、最近は、訪問営業からオンライン対応に切り替えることが増えましたが、リモート対応へのすばやい切り替えは、お客さまからの安心感につながりました。
その他、PR手法としては、特別に変化が必要だとは思っていません。今までのように少し先の未来を見据えて、求められることを探求し提供することを継続していくつもりです。ニーズに合わせた、もしくは先取りしたサービス展開をつづけ、本質的にPRができていれば、これからもお客さまの信頼や満足度を高めていけると考えています。
突然の事態が起きたときに、慌てずに対応できるように、1つひとつの機会を大切にしていくことがPRやビジネスの基本ではないでしょうか。
───最後にこれからPRをはじめる方へメッセージをお願いします。
清水:伝えたい人に確実に届くような事前リサーチや、世の中の流れを先読みし、綿密に準備してから実施していただきたいですね。
やみくもに動く前に、まずは誰のために、何をして、何を求められているのかを明確にしてみてください。伝えたい相手へ的確なアプローチをしていきましょう。
さらに、長い目線で事業をつづけていくためには、社内外関係なく、お互いに信頼関係を築くことが大切です。むずかしいことをするのではなく、自分たちのことを知っていただく前に、まずは相手のことを知りましょう。そうするとスムーズに相手との距離も縮められますよ。
特別なことをするのではありません。日々、信頼を得るための、小さな積み重ねです。1人でも多く、もっと知りたい!と思ってくれるファンを増やしていきたいですね。
インタビューを終えて
今回インタビューを担当させて頂いたRina Takumaです。
清水さんとのインタビューでは、自社の利益を考えるよりも、まずは「困っている人たちに何かできることはないか」という熱い想いが伝わってくるもので、思わず感動して聞き入ってしまい、1時間のインタビューも気づいたらあっという間に終わってしまいました。
オンラインというと、対面よりもつながりが希薄なイメージがあったのですが、清水さんのお話を聞いて、1つひとつの対応や、しっかりとしたコミュニケーションが、クライアントさんの未来を思う温かさとして自然と伝わり、多くのファンをつくっているのだと感じました。今後もどのようなサービスを展開されていくのか楽しみです。
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(※1)
調査方法:インターネット調査
調査概要:2020年3月サイトのイメージ調査
調査提供先:日本トレンドリサーチ
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(取材・執筆:PRライター Rina Takuma / 編集:PRライター Yuri Takebayashi)