ninoyaの魅力を直接クライアント様にうかがう、シリーズ「クライアントから見たninoya」。今回はLintos株式会社代表の川崎貴子さんが答えてくださいました!
Lintos株式会社
http://lintos.jp/
運営メディア「酒と泪と女と女」
https://ninoya.co.jp/category/ninoya_log/alcohol_lovers
【話し手】
Lintos株式会社 代表取締役社長 川崎貴子 さん
株式会社ninoya 代表取締役社長 古越幸太
【聞き手】
インタビュアー 河本ここの
「酒と泪と女と女」誕生の経緯
───まずは、Lintosさんの事業内容についてご紹介いただけますでしょうか。
川崎貴子さん(以下、川崎): Lintosでは、女性に特化したキャリアカウンセリングとコンサルティングをおこなっています。これまでおよそ2万人を超える女性と関わってきました。
───当社で連載される前からブログを書いていらっしゃる川崎さん。もともと執筆していらしたご自身のブログの反響はどのようなものでしたか。
川崎:会社のブログをはじめ、女性誌では連載を持ったり、またプライベートについては子育てブログなど、複数の媒体を抱えていたんです。そのときは、恋愛や結婚といった話題を前面に出す事は避けていました。
いまの私のイメージとは異なるかもしれませんが、特に恋愛についてはまったく書いておりませんでした。そこは明確に線引きしていた点です。もちろん、話に説得力を持たせるために自分の経験を書く事はあります。けれど、メインとして触れることはない。実は、このブラックボックスを解禁させた人物が彼(ninoya代表取締役 古越幸太)なんです。
───なるほど。古越は今の川崎さんの仕掛人という感じでしょうか。古越とはいつ頃どのようなきっかけで出会われたのですか。
川崎:2年前、ワイキューブの安田さん(元・株式会社ワイキューブ代表取締役社長)が発起人となって、ビジネス書を絵本仕立てで出そうという出版社「ぼくら社(株式会社ぼくら社)」を結成した事がきっかけでした。ぼくら社には、それぞれに企業を経営しているメンバー5人が集まりました。
───その時が初対面だったのですね。お互いにどのような印象をお持ちになられたのでしょうか。
古越幸太(以下、古越):僕は、ぼくら社設立の前にベンチャー企業の役員をやっていましたが、当時の代表と川崎さんが知り合いだった関係で、採用やメンバー育成の相談をしていました。
───そこから恋愛・結婚に関するブログを書くようになるまでには、どんな経緯がありましたか。
古越:川崎さんの場合は、女性向けのキャリアコンサルタントという表の姿とは別に、プライベートの相談もたくさん受けていらっしゃいました。お酒の席で川崎さんがお話ししてくださる総括的な恋愛裏話が面白かったんです。この側面は世に全面的に打ち出すべきだと感じました。連載タイトルは「酒と泪と女と女」がいいな、なんて考えながら。
大きな反響を得るにいたった経緯
───いつも多種多様なネタで書かれていますよね。一体どのように情報収集されているんですか。
川崎:毎回、巷で話題になっているテーマにひっかけた元ネタやブログ記事がいくつか与えられますので、それについて書くという方法で進めております。
彼からは「そのブログを書いた、真剣に悩んでいる人が川崎さんの目の前に相談にきている。その人に手紙を送るようなつもりで書いてくれ」と強く伝えられました。それに従い、私もその気持ちを持って書くようすることで、文体もよりリアルになってきたと思います。
───川崎さんがブログを書き続ける上で、集客について分析をしたのは古越さんですか。
古越:はい。もちろん最初はPVも少なかったです。まずはブログのアクセス解析やSNSでの反響を見て、川崎さんに対するマスの印象を分析しました。そして「川崎さんの事をもっと知りたい」「会って話を聞くかのようにブログを読みたい」と考える人はどこにいるのかを考える。そういう方たちにアプローチするために必要なテーマは何か、と徐々に焦点を絞っていきました。
───そうだったんですね。ところで、川崎さんは最初から「ブログ」という手段には乗り気だったのですか。
川崎:はい、ブログへのフォーカスは比較的早かったと思います。今までも女性誌などで執筆してきましたが、一方通行で反応が薄かったんです。ブログを書いていると、古越さんが私が書いた記事に対しての言及記事や、SNS上での反響を全部出してくれる。だから、ブログをやっていて面白かったですね。とにかく、毎回の彼のプロデュース力の賜物です。
古越:継続的にブログを書いてアクセス解析さえしていれば「どれくらい熱心に読まれているのか」「どれだけ読者が増えているのか」は数字でわかってくるものです。川崎さんのユニークネスを伝えるために、少しずつ違う角度にスポットライトを当て、反響がもっとも大きいスポットを探し続けました。
───川崎さんの場合、書き始めてからどれくらい経って反響が出始めたのでしょうか。
川崎:明確に反響を感じたとのは4ヶ月位が経った頃でしょうか。
古越:反響を得るまでにはいくつかのステップが必要です。川崎さんの場合は、検索エンジンからの流入よりも、SNSからの流入を中心に行くのが良いと考えました。そのために、川崎さんをソーシャルの渦に入れ込む必要があった。そこで当時話題をかもしていた、ある社長の恋愛談義について書いてもらいました。その記事が最初のブレイクですね。
川崎:適切なテーマ設定があり、さらに蓄積されたコンテンツがあったからこそ、その記事はヒットしたのだと思います。その過程がなければ、あれだけの反響は絶対に起こらなかったはず。彼はそのタイミングをしっかりと見計っていたと感じます。
バズを生む心構えとは
───ネタ提供だけでなく、バズるための仕掛けづくりや後方支援もninoyaから受けていらっしゃるそうですね。
川崎:もちろんです。ソーシャル上での言及を丁寧に拾ってきてもらったり、リツイートや、面白い意見への返信など、種火を大きくする作業を裏でやってもらっています。それは彼の様なWeb社会に詳しい人だからこそできること。私には絶対できないですね。
古越:「バズる」という現象は、人間関係の延長のようなものです。リアクションの喜びをお互い受け止めることが大事ですので、書くモチベーションを高めていただくためにも必要だと思っています。
一方で、「自分についてどこまで晒せるのか」という割り切りと胆力も要求されます。「どうすればバズるんですか?」という質問は多いですが、川崎さんのように胆力を持って、賛否両方の意見を割り切って受け止めるという覚悟は必要ですね。
川崎:確かに割り切りはできていますね。私の記事を読んでくれている人がいるのだ、ということが古越さんのフォローや後方支援でわかってからは、余計割り切れるようになってきたと感じます。
───今では、出版、講演、寄稿の依頼が殺到していらっしゃいますよね。
川崎:ninoyaで書くようになってからは、「この人は本当に書きたくて書いているんだ」と、みなさんにわかってもらえてきたみたいです。コンスタントにそうした依頼も入るようになりました。
繰り返しになりますが、自分がライフワークとしてやりたいことは、女性の人生全体の支援なんです。だから、ブログをきっかけに多くの方の悩み相談や、リアルな場での勉強会が実現できているのは、自分にとって何より嬉しいこと。私の仕事や人生にとって、とても大きな収穫です。
Webマーケティングに悩む企業へ
───川崎さんのように、個人メディアを持ちたい企業や個人はとても多いと思います。その方たちに向けて、ninoyaはおすすめできる企業でしょうか。
川崎:女社長って「イメージ第一」と思われる部分があるんです。社員を守るためにはセンセーショナルになってはいけないし、とかく言動に厳しくクリーンにというところがあって、だからこれまでは意識して一線を引いてきました。ブログで自分をさらけ出すことについては、実は最初は自分としては清水の舞台を飛び降りる感じだったんです。
でも実際に飛び降りてみたらそこにニーズがあったことがわかり、そこに応えてきた結果が今、というのが事実ですよね。その本懐を見つけ出してくれたのは古越さんだし、プロデューサーとしての彼の存在と役割が大きいですね。
古越:いまでこそ女性を中心に多くの認知を得ていますが、最初にあったのは「女性の人生を豊かにするために自分の経験をシェアしたい」という川崎さんの思いです。だからこそ、川崎さんがストレートに内面を晒したら響くという確信がありました。
他の企業であれ個人であれ、「どうしても伝えたいコアの思い」が根底にある状態で始めたら、それはやはり成功の確率は高いです。一方で「売りたい」が前面に出てくると厳しいですよね。
───最後に、ninoyaに依頼を検討している企業に何か伝えたいことはありますでしょうか。
川崎:会社って、常に新しい事業にチャレンジしていかなければいけませんよね。停滞することは終わることです。でも、停滞しないために変わろうとしても、それを社内だけでおこなうことはなかなか難しいです。
だからこそ、何度も新しい事業を立ち上げようとしたり、何度も変わりたいとチャレンジをしてきました。でも、枠やしがらみがあったり、自分が作り上げた事業に執着したりして、事業領域の逸脱が自社内ではできなかった。
外から見たら「頑張るポイントが違うよ、そこじゃないよ」というのがあるんですよね。そして、それは自分たちだけでは到底気づけないんです。そこを彼が指摘してくれて、「外部パートナーって大事だな」と、つくづく実感しました。こればかりは、会って話してみてもらわないことには、その価値になかなか気づかないかもしれないですね。