PRライターという仕事

Webライターとは違う?PR視点のライターが求められている実情

はじめまして。かみむらです。この度、PRライターとしてninoyaブログを執筆させていただくことになりました。

 

「PRって何なの?」「宣伝?広報?」

「広告と何が違うの?」「マーケティングじゃないの?」

 

矢継ぎ早の質問には、もう慣れっこ。とはいえ、ブログを通して、よりたくさんの人にPRについて知ってもらおう!と意気込んでいる今日この頃です。

 

必ず事業の成長につながるので、みなさん、一緒にPRについて学んでいきましょう。

そもそもPRとは?読めばわかる、カンタンPR概要

PRというのは、パブリックリレーションズの略。つまり、パブリック(クライアント、記者、消費者などのステークホルダー)との関係性づくりがPRなのです。日本パブリックリレーションズ協会のウェブサイトには、PRについてこのように書かれています。

 

組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団・社会)との望ましい関係をつくり出すための考え方および行動のあり方である

 

が、「PR=宣伝」という考えが広まってしまい、いつしかその職務を「広報」と呼ぶように。その中でPRの持つ意味合いが変わってしまいます。そこで、以下のようにも書かれています。

 

広報という言葉は、組織と社会あるいは公衆(パブリック)とのよい関係づくりという意味が失われ、組織の一方的な情報発信と受け取られがちである。パブリックリレーションズが本来持っていた〈よい関係づくり〉という点を忘れてはならない。

 

記事に、リリースに、SNSに…出番の多いPRライター

PR手法の1つとして、欠かせないのがライティング。パブリックとの関係構築において、文字や言葉は不可欠ですよね。PRライターのフィールドは、実に広いんです。

 

・Webサイトに掲載する記事
・プレスリリース
・ニュースリリース
・ブログ
・ソーシャルメディア
・メルマガ
・会社概要などのパンフレット
・広告などで使うコピーライティング

 

などなど。ステークホルダーとの、よい関係づくりに関わるライティングはすべてPRライターの範疇です。

 

なぜ「とりあえず誰かが書けばいいじゃん」とはならずに、PRライターを探す企業がいるのか。それは、リリースにはリリースに適したコンテンツと書き方、ブログにはブログに適したコンテンツと書き方…と、それぞれに効果的な内容やライティングの型があるからなんです。

 

各PRツールやメディアの特性を捉えて書くというスキルが問われるわけです。

 

広報担当者のネコの手になる、PRライター

PRライターは、PR施策の全体像を把握していることも大切です。「Webサイトではこう言っているのに、ソーシャルメディアではああ言っている」なんてことがあれば、信頼性を失ってしまいます。

 

ツールをたくさん持っている企業こそ軸が大事なのですが、企業規模が大きくなればそこまで把握しきれない…ということは少なくありません。一貫した、企業が目指している軸に沿って、すべてを運用しなければいけません。

 

各ツールの特性を見極め、全体的にぶれがないよう調整しながら記事を作っていくのがPRライター。かと言って「ぶれないように…」とばかり考えていては、おもしろいコンテンツが作れないので、発想力も問われます。

 

これまでメディアとの関係づくりに重きを置いていた広報業務。でも、ネットが普及したことでエンドユーザーに直接情報が届くようになりました。すると、従来の広報担当者さんは、すでにこれまでと同じように続けなきゃいけない仕事があるのに「Web施策まで勉強しきれない!」という状態に陥るわけです。

 

広報担当者さんは会社の顔。お客さんやメディアに電話をかけたり会いに行ったり取材を受けたり…やることが満載です。そこで、「書く部分は誰かにお願いしたい!」と、PR視点を持ったライターの存在が求められているという実情があります。

 

Webライターとの違いって?

Webライターは、往々にして数値を求められることが多いものです。

 

・Google検索の結果、何位に表示されるのか
・どれだけのPV数があったのか
・どれくらいシェアされたのか
・いくつのキュレーションメディアに取り上げられたか

 

などですね。PRライターにも、もちろん同じ観点が必要です。

 

ただし、SEOに効いているか、バズったかどうかだけを指標にするわけにはいきません。なんと言っても、PRの目的はパブリックとのよい関係づくりなんですから。

 

一時の集客だけにとらわれず、信頼関係の構築につながる文字情報をきちんと世の中に出していくことが大事。ファンづくりには、ある程度の時間がかかるもの。即効性だけを求めるのは、その本質ではありませんよね。

 

記事作成だけでなく、リリースや印刷物もその範疇というのもWebライターとの違いと言えます。

 

がっつり集客!でも、受け皿は大丈夫?

即、結果を出したいマーケティング担当者さんにとっては、PR視点って歯がゆいかもしれませんね。

 

でもちょっと待って下さい。例えば「即、結果だ!」と、1回のつぶやきが何万シェアもされ、バズったとします。

 

当然、ユーザーは、つぶやいた主の情報を知りたがりますよね。つぶやき経由でブログにアクセスが流れてきたとします。でも、その他の記事がつまらなかったら…「なんだ、たまたまか」と、読者を落胆させて、ファン作りに失敗してしまうことになりかねません。

 

いつ、どこで、誰が見ているかわからない。だからこそ、ユーザーと最初にどこで出会ったとしても、そこからよい関係性をつくれるように設計するのが理想的だったりします。

 

長期的な目線に立って、着実によい関係づくりをしていく。そんなPRライター的な視点とテクニックを、本連載を通じて読者の皆さんに共有していきます。

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is Closet のPRライター

「PRを活かしたキャリアアップ」や「PRを活かした働き方」を目指すPR人材が所属し、プロジェクトごとのチーム体制でお客さまのPRをサポートするPRプランナー・PRライターのプロダクションです。

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