「せっかく書いたなら、もっと多くの人に読んでほしい」
Webライターなら誰もが思う事では無いでしょうか。ネット上には莫大な情報(ページ)が存在しており、そこから読んでほしいと思う人に見つけてもらう事が大切です。総務省によると情報流通量が増え続けているにも関わらず、人々の情報消費量事態に変化はないという調査結果も出ています。
多くの人にコンテンツを読んでもらうためのテクニックの一つがSEOです。SEOは検索エンジンで狙ったキーワードで上位表示させるための一連の施策のことをいいます。
今回は、検索エンジンにヒットさせるためのSEOに効果的な、Webライティングのテクニックを12のチェックリスト形式でご紹介します。忠実に実施すれば3倍どころか、もっと多くの人に読まれるコンテンツを作成できるようになるでしょう。どうぞ、ご参考ください。
1. タイトルはキャッチーで興味をひくか?
読者は検索エンジンのキーワード検索結果一覧ページやFacebook、Twitterのタイムライン上から、タイトルをみて読む価値があるかどうかを判別します。そのためにキャッチーで興味をひくタイトルを作成する必要があります。そのためのヒントをご紹介しましょう。
1-1.ベネフィットが伝わるか?
読者にはコンテンツを読むことで得たいものがあります。それがタイトルで伝わってこないとクリックして読んでみようとは思ってもらえません。
例えば、本記事のタイトルは
「【初心者向け】SEOに効く!3倍読まれるWebライティングのチェックリスト12」
ですが、単に
「Webライティングのチェックリスト」
の場合と比べて、どちらが多く読まれるでしょうか。少々、極端な例を挙げてしまいましたが、多くの人が前者をクリックするはずです。その理由は、「SEOに効く!3倍読まれる!」としているように得られるベネフィットが明確だからです。
是非、タイトルでベネフィットを明確に伝える工夫をしてみてください。
1-2.簡便性をもたせているか?
ベネフィットを伝えることができても、「ぼく(わたし)には難しそうだ。」と思われてしまえば、クリックして読み進めてもらえません。クリックして読み進めてもらうために、「ぼく(わたし)にもできそうだ。」と思ってもらうことが重要です。
そのため、タイトルの最も目立つ頭に「【初心者向け】」を本タイトルでは付け加えています。
2.タイトルに対策キーワードを含めているか?
SEOの最も基本的なことですが、タイトルにキーワードを含める必要があります。キーワードを意識してコンテンツを作成してもタイトルにキーワードが含まれていないとよっぽど競合が低い場合を除いて上位表示はあり得ません。
また、“検索されるキーワード“を用いることも大事となります。どのキーワードが、どの程度検索されているかを調べるために「キーワードプランナー」というツールを使う方法があります。
3.リード文で読み進めようと思うか?
読者にタイトルをうまくクリックしてもらったあとは本文を読み進めてもらいます。その役目を担うのがリード文です。リード文はコンテンツの要約を示し、ここに探している情報があることを認識してもらうものを作成します。
また、検索エンジンはリード文を重要視し、キーワードとコンテンツの関連度を評価するとも言われています(諸説ありますが)。重要なパートですので、手を抜かずに時間をかけて作りこみましょう。
4.見出しを流し読みしても伝わるか?
コンテンツ全体を上から順に1文字1文字じっくり読み進める読者はわずかです。基本的にほとんどの読者が流し読みして、重要なパートをつまみ食いするようなイメージです。
そのため、言いたいことのかたまりごとに、流し読みしても言いたいことが伝わるような見出しづくりを意識しましょう。言いたいことが伝わってこないと、SNSでのシェアにつながりません。
5.見出し構成が適切であるか?
見出し部分をマークアップするタグに<h1><h2><h3>・・・<h6>といったタグがあります。これらは数字が小さいタグから順番に入れ子形式で設定する必要があります。
以下は見出し構成としてダメな例です。
<h1>の次に<h3>が来たり、<h2>の次に<h4>が来たり、構成がバラバラです。
次に、以下は見出し構成として良い例です。
<h1>の次は<h2>が来ており、<h2>の次は<h3>、<h4>と続き、規則正しい構成になっているのが分かるかと思います。
初めの慣れないうちは大変かもしれませんが、非常に重要な項目ですので欠かさずに覚えておきましょう。
6.適度に改行を入れているか?
以下の2つの文章のうち、どちらが読みやすいと思うでしょうか。
【パターンA】
【パターンB】
いかがでしたでしょうか。多くの方がBを読みやすいと感じたかと思います。一般的に改行が少ない文章は離脱率が高く滞在時間も短いといわれています。目安として120文字前後で改行を入れるように配慮しましょう。
読みづらい文章はSNSでシェアされることも無ければ外部リンク獲得にも貢献しません。
7.誤字・脱字・タイプミス・変換ミスはないか?
当然ですが、誤字・脱字・タイプミス・変換ミスの多い文章は読む気にはなれません。多くの人が途中で書き手への信頼を無くし、読むのをやめてしまいます。以下に、誤字・脱字・タイプミス・変換ミスの例を挙げます。原稿を作成したあとは念入りに校正を行いましょう。
【誤字の例】
(×)動入→(○)導入、(×)需用→(○)需要、(×)革進→(○)革新、など
【脱字の例】
(×)読ます→(○)読みます、(×)Yotube→(○)Youtube、(×)食る→(○)食べる
【タイプミスの例】
(×)tスト→(○)テスト、(×)あかchん→(○)あかちゃん、(×)読みますます。→(○)読みます。、など
【変換ミスの例】
迎える⇔向かえる、酵素⇔控訴、誓い⇔近い、など
8.語尾が連続していないか?
「~ます。」「~です。」などの同じ語尾が連続した文章は、まるで小学生の作文のような幼稚さを読者に感じさせます。2回以上、語尾を連続させる事は極力避けて、3回以上連続させる事は必ず避けるようにしましょう。
9.メタディスクリプションを各ページに対して独自に設定しているか?
メタディスクリプションとは、そのページを簡潔に説明したテキストのことで、ユーザーが情報を探す際に役立つものです。あなたも以下のようなタイトルの下の赤字で囲まれたテキスト部分を参考にしたことはないでしょうか?
メタディスクリプションは、直接SEOの評価に影響はありませんが、ユーザーが情報を探し求める際に非常に役立ちます。ゆえにCTR(クリック率)にも大きく左右してきますので、慎重に作成しましょう。
弊社の経験上、各ページのメタディスクリプションを最適化しただけでサイト全体のアクセス数が17%向上した例があります。
メタディスクリプションを作成する際のポイントは以下の通りです。
・SEOキーワードを必ず含める
→ユーザーが検索したキーワードが含まれていないと、ここには求めている情報は無いと思われ、クリックされません。
・ページの内容を簡潔に120文字以内で作成する
→検索エンジンの仕様上120文字を超える部分については表示されずに削除されてしまいます。なるべく、120文字以内で伝えるようにしましょう。
・ユーザー視点でクリックしたくなる文章を作成する
→先述したようにメタディスクリプションはCTRに大きく関係するポイントです。ユーザー視点でクリックしたくなるかどうかを十分に考慮してください。
10.リンク先の情報に正確性はあるか?
コンテンツの信用を高める手段として、情報参考元のURLや文献を記載する方法があります。書き手が、その道の専門家として十分な知名度を得ている場合には話は別ですが、そうでない場合には引用元ページのURLを記載することをおすすめします。
しかし、引用元ページの情報の正確性には十分に注意を払いましょう。誤った情報を読み手に教えてしまうことは信用を落とすだけでなく、検索エンジンからの評価を下げる要因にもなります。
11.画像にalt属性を設定しているか?
検索エンジンは日々進化しており、私たちの生活に大きな利便性を与えてくれています。しかし、googleも認めているようにコンテンツを人間のように完璧に理解できるわけではありません。その一例として、画像が挙げられます。
検索エンジンは画像に何が描かれているかを理解できません。そのため、alt(オルト)属性を指定することで、何の画像なのかを検索エンジンに対して正しく伝えます。また、このalt属性は音声読み上げブラウザにおいても利用されます。
注意点として、alt属性は設定したからといって検索エンジンの評価にプラスに働く事はありません。しかし、検索エンジンに情報を正確に伝えるためにも必要なことですので、必ず設定すべきでしょう。
12.コンテンツで伝えたいことが明確であるか?
そもそもですが、コンテンツで伝えたいことが明確であるかどうか、ここはテクニック以前にもっとも重要です。文章を通して読んでみても「イマイチ何が言いたいのか分からない」。その場合には、伝えたいポイントを再度整理しましょう。
何も伝わってこない文章は、読み手に対して何のアクション(SNSでシェア、リンク獲得、問い合わせ、など)も期待できません。
まとめ
ここでご紹介したテクニックを実践する事で多くの人に読んでもらう事が出来るようになるはずです。是非、試してみてください。
しかし、SEOは一朝一夕で達成できるものではなく、「外部リンク獲得施策」「内部対策」など他の要因についても勉強が必要です。極めたい方は、勉強してみる事をおすすめいたします。