PRライターとして、どんなことを心がけながら仕事をすればいいかな〜?と、よく海外の記事なんかをリサーチしています。
今回は、ninoya社長の古越さんが「こんな記事あるよ」と送ってくれた「10 Ways to Become a Better PR Writer」を参考にしながら、PRライターとしてスキルアップするためにおさえたいポイントについて考えてみます。
ちなみに、本記事に最初に出会ってくださった、「そもそもPRライターってなんだ?」という皆さまは、「Webライターとは違う?PR視点のライターが求められている実情」などを読んでみてくださいね!
1.一見、価値がなさそうな情報を魅力的に伝える
記事内では、情報を魅力的に伝えることが大切だと書かれています。
が、情報を魅力的に伝える……。そんなことわかっとるわ!と思っちゃいますよね。もちろん「情報として出しておくべきだろう」という情報を魅力的に書くというのは、あたり前なんです。
PRライターに求められるのは、「一見ありきたりな情報に思えるもの」、「興味なんて持ってもらえそうにないもの」を魅力的に伝えるスキルだと、わたしは思っています。
「なにを情報ととらえるか」が、PRライターとしての腕の見せどころ。
企業の中には、データやファクトなどの情報が溢れています。社内から見れば、ありきたりで、誰も気にしないだろうと思ってしまうような情報。でも、実は多くの人が知りたがっている。そんなコトが、実はたくさんあります。
本当に、この情報に価値をつけることができないか。どうすれば、この平凡な情報を魅力的に伝えられるか。
ぜひ、趣向を凝らして考えてみてくださいね。
2.すべてのカスタマーの声を聞く
すべてのカスタマーとは、言葉通り、1人残らずということじゃないので、安心してください。ターゲット層ごとに、カスタマーがどんな風に思っているかということです。
「20代、男性、学生」もいれば、「30代、女性、主婦」もいます。おそらく、それぞれの層で印象や感想は違っているはず。
めちゃくちゃ簡単にいうと……、携帯電話を売っているとします。
20代の男女は「スマートフォンは便利なものだ」と思っています。しかし、80代の男女は「スマートフォンは使いづらいだろう」と考えているかもしれません。
このような声を聞いたとき、「どのようにすれば80代の男女に興味を持ってもらえるだろう」と考えるのがPRライターやPRプランナーの仕事です。
もちろん「80代だってスマホを使ったほうが便利なはずだ!」という確信がある場合には、ということです。
企業全体としては「80代には売らない」、「80代向けの商品開発をおこなう」というような選択肢もありますが、PRライターに求められるのは「80代にも興味を持ってもらう」文章を書くスキルです。
3.価値あるストーリーを見分けるチカラを養う
1つめの「なにが情報となるのか」という視点に似ているのですが、「これは伝えるべきストーリーだ」「これはストーリーとしてはイマイチだ」と自信を持って見分けましょうと、記事には書かれています。
PRライターやPRパーソンには、ストーリーを伝えるチカラが必要だとされているのですが、それについては「なぜ、PRにはストーリーが重要なのか?誰でもできるストーリーテリング入門」を参考にどうぞ。
ストーリーを伝える。自信を持って価値あるストーリーとそうでないストーリーを見分ける。サラッと言っちゃってるけど、最初から自信を持って見分けるなんてムリですよね!?
そこで、わたしがおすすめするのは、他社のコーポレートサイトにある「企業理念」や「プロボノ情報」、採用サイトにある「先輩社員の声」などをチェックすること。
そこには、広告・宣伝するほどではないけれど、伝えておきたい、小さなストーリーが詰まっています。
他社が、どんなストーリーを“ストーリーとして”公開しているのか。それをリサーチしてレパートリーを増やしていくことで、社内においても価値あるストーリーを発見しやすくなるはずです。
とにかく、文章力を磨くよりも、PR視点を磨く。価値ある情報やストーリーを見分ける審美眼を手に入れる。そして、そのために、好奇心を絶やさずに、他社事例なんかもリサーチしつづける。
それが、PRライターとして生きていくうえで、大切なことだな〜と思います。