1月27日は、PRライター養成講座の第2回めでした。
今回のテーマは「PRケーススタディ」。またまたオーストラリアと中継しつつ、関西からのメンバーも参加し、和気あいあいと開催いたしました!
空気づくりの“戦略PR”
前回、戦略PRについてお伝えして、受講者のみなさんに事例を探してきてもらったんです。
戦略PRっていうのは、商品やサービスを売るための直接的なPR戦略ではなく、世の中に新しい風潮や空気をつくることで、結果的にある商品やサービスが売れる状態をつくることなんです。
たとえば、今回持ち寄ってもらった事例から2つ引用させていただきますね!(受講者さん、ありがとうございます)
・JINS ブルーライトカットメガネ
・サントリー ハイボール(ウイスキー)
JINS ブルーライトカットメガネ
JINSがメガネを売るためにつくった空気はこんなのです。
ブルーライトって知ってますか?
→ブルーライトって、目を疲れやすくするんですよ
→とくにPCやスマホのLEDディスプレイの中に多く含まれているんですよ
→PCをするときはブルーライトカットメガネをつけましょう
今までもメガネは、世の中にたくさんありました。でもこれまでのメガネの概念を覆し、新しい価値を与えたんですね。
サントリー ハイボール(ウイスキー)
ハイボールって、数年前に突如としてブームになりましたよね!?今では定番のお酒です。
当時、ウイスキーが売れなくなっていました。その背景として、日本経済の落ち込みがあったようです。
そもそもウイスキーというのは、2軒めのBarでしっぽり飲むものというイメージがありました。ロックやストレートで飲むものという固定概念があったため、アルコール度数も高く、1軒めから飲む人は多くありませんでした。
ところが、景気や世間の風潮として、2軒め、3軒めとBarに通う人々さえ減ってしまっていたので、ウイスキーを飲む人口が減っていました。
そこで、サントリーがおこなった空気づくりはこんなものです。
ウイスキーは炭酸で割って飲もう
→アルコールが緩和されて、1軒めから飲めますよ
→しかも、ハイボールって若い人たちが飲むからかっこいいんです
→ハイボールは、女性も楽しめるお酒なんです
そして、居酒屋やレストランに対しても、ウイスキーをハイボールとして売り出すことでのコストパフォーマンスの良さを浸透させていったんだとか。
戦略PRからストーリーテリングへ
こんな風に、世の中に新しい空気をつくるというのが戦略PRなのですが、それよりも今のPR業界で「これが大切だ!」と言われているのがストーリーテリングです。
空気をつくったとしても、ブームが訪れれば、必ず後追いで類似の商品やサービスが生まれます。
たくさんの類似品がある中で、どのように差別化することができるのでしょうか。
新しい機能やデザインに趣向を凝らすのもいいのですが、いつまでたっても、どこまで行っても、改良しつづけなければなりませんよね。
とくに情報もモノも溢れている日本では、商品やサービスを選ぶ基準が曖昧になってしまっています。
そこで、機能やデザインにばかりフォーカスせずに、消費者が選びやすいように、もっと企業の在り方(理念など)や考え方、創業秘話や開発背景を伝えていきましょうよ!というのがストーリーテリングです。
見た目ではなく、中身で勝負。
中身を好きになってもらう、中身でファンになってもらう。その方が根強いファンと、よりよい経済活動ができるんじゃない?ということです。
ストーリーテリングを後押しするサービス
ストーリーテリングを実現するためのサービスの1つに「PR Table」があります。
第3回の「PRライター養成講座」では、講座の前にどなたでもお越しいただける講演イベントを開催するのですが、そちらで株式会社PR Table 編集長 菅原 弘暁さんにご登壇いただきます。
・企業、団体ストーリーを<作成→蓄積→活用>できる、経営者・広報・人事担当者向けの無料サービス「PR Table」
第3回 講演イベント+「PRライティングとは」
講演イベント「PR・マーケティング・Web担当者向け ファンづくりを目指すコンテンツの作り方」には、菅原さんの他にも2名お招きしています!
講演ゲストは以下の通り、豪華です。
・株式会社PR Table 編集長 菅原 弘暁 氏
・サムライト株式会社 CCO 後藤 亮輔 氏
・広報支援ライター 大島 悠 氏
講座概要
日時: 2016年2月10日(水) 19:00~20:30(18:45開場)
場所:Share Office assets(アセッツ)
東京都中央区日本橋人形町1-2-12 元林ビル3階
定員:20名 / 料金:3,000円(税込み)
対象:広報・PR、マーケティング、Web担当者
主催:PRライター かみむら ゆい(株式会社ninoya)
「PRライティングとは」の講義も、受講者さんは乞うご期待ください。では。