酒と泪と女と女

婚活サバイバル

更新 :

id:tigtig8さんのブログ記事を読みました。

初デートで日帰り温泉に誘われた話 – こじらせ女子のつまらない出来事はてなブックマーク - 初デートで日帰り温泉に誘われた話 - こじらせ女子のつまらない出来事

ある日のこと、パーティーでLINEを交換した年上男性(30代後半?)から、「覚えてますかー?」と連絡がきました。

「日帰り温泉とか行きたいね」だそう…。

 

「無いわ~!日帰り温泉無いわー。」と、

社内で思わず口にしてしまったのは、最近婚活中のお嬢さん達から話を聞く(主に嘆き)機会が多いからでしょうか?

 

私は未婚の男女を引き合わせるという宴を定期的に開いております。

 

あくまでも趣味なので、細かい分析・マッチングは皆無。「合いそうな気がするから。」という大雑把な理由で、適齢期及び適齢期を過ぎた男女を強引に召集するという

「昭和のお見合いおばさんスタイル」

を貫いています。

 

先日は珍しく、婚活中女性のみ、我が家に4名集まりました。

 

そこで「婚活の実態」の話を聞いていたところ、そのなかなかのサバイバルぶりに、「昭和スタイルフォロー」ではダメだと反省した次第です。

 

パーティや合コンスタイル、ネットでのやり取りを経たりして、お互いに良ければ、「では、二人きりで会ってみましょう。」という流れが多いようですね。

 

通常のデートと違うのは、あくまでも「婚活中」であり、常に新規で会う人が控えているという点。

 

お相手にも失礼ですし、できれば1回、もしくは数回のデートで、「継続する」か、「お断りするか」を決めたいところ。

 

また、男女ともに「結婚相手を決める」というはっきりとした目的があるので、初デートは言え、シビアな勝負の時間でもあります。

 

お互いの時間を無駄にしない為にも、見極めるなら早めにがベストなようです。

 

それでは、先ず、婚活中女性達がお断りした「二回目が無かった男達」の行動から、初デートで見る「お断りポイント」を挙げてゆきましょう。

 

1.距離感がおかしい

ブログにあった「日帰り温泉男」もそうですが、ほとんど知らない異性に対して、「温泉」とか「プールや海*水着になる場所」とか、「遠出」に誘うというのは、やはり人との距離感がおかしいと思わざるを得ません。

また、デート中の体の距離、馴れ馴れしすぎる態度や呼び方なども、マイナスポイントでした。「常識が無いのかな?変な人なのかな?と、ざわざわした。」という意見も。

 

2.キャバ嬢トークにさせられる

デート中、ずーっと「俺の自慢話」ばかりなので、「凄いですねー。」「仕事できるんですねー。」しか、挟む相槌がない。反応が無いとムッとしたりもするらしく、婚活女性は「キャバクラの時間給をもらいたかったぐらい。」とおっしゃっていました。でも、このタイプは婚活中男性じゃなくても多く存在してますね。本人は「場を盛り上げる為に話してる」ぐらいの認識ですからタチが悪い。

結婚したら自動的に「話聞かない夫」になりますのでスルーが良いかと。

 

3.演出家???ツアコン???

「自分は他の男と違う」というアピールしたいがためなのか、奇抜なデートを演出。

断崖絶壁、鍾乳洞、寄生虫博物館など、色とりどりの不思議デートラインナップ。

「嫌がらせかと思った。」と口を揃える婚活女性達。

何と言っても初デートですからね、「こんなデートしたことないでしょ?」とドヤ顔で言われましても、とのことです。

普通にお互いの話ができる場所と時間が必要なのに、ずれてしまっていますね。

 

4.落ち着きが無い

周囲をきょろきょろ見たり、視線が定まらなかったり、携帯ばかり気にしたり。婚活中の女性は男性に対して特に「安定感」を求めているので、挙動不審は大きなマイナスポイントでした。

デート中、仕事の携帯をかけまくる男性も、本人にとっては「忙しい俺」アピールかもしれませんが、「優先順位のつけられない人」「慌ただしい人」という印象だそうです。確かに。

 

5.マザコンを隠さない

横浜デートで、お母さんだけにお土産を買って帰った。

デート中に「おふくろ話」が何度も入ってくる。

「おふくろの料理が世界で一番おいしいので、結婚相手にはおふくろから習ってほしいんだ。」と爽やかに言われた。

 

などなど、他にも色々ありましたが、事実は小説より香ばしい。

 

思った以上にリアル婚活は、分母が増えるだけに「何が飛び出てくるかわからない世界」であり、ある程度数をこなしてこその成就という印象を持ちました。

 

また、男性で婚活中の友人達にも話を聞いたところ、「二度目の無い女たち」のワースト5は、

1.驕られる前提でデートに来る

2.TPOに合わない服装でデートに来る。

3.その場を楽しまないで、ずっとつまらなそうにしている。

4.会社の愚痴ばかり言っている。

5.結婚の理想が夢見がち過ぎてつきあいきれない。

でした。

 

確かに、婚活デートはお互いがお互いを知るという「フェア」な機会。男性が驕るというのもおかしい話です。また、例えそのデートが本当につまらなかったとしても、大人の女としては、「ちゃんとお断りして早めに切り上げる。」とか、「いっそ楽しむ」「男心を教えてもらう。」など、前向きに対応をして女っぷりを上げたいものです。

 

なかなか「ビビッ」と来る異性に出会えない、という人は、検索の仕方を変えてみるという手もあります。

 

私は離婚した後、自分に合う男性がどういう人なのかを友人男性達に相談しました。また、同じ失敗を繰り返しそうだったからです。

 

私の事や離婚の顛末をよく知る彼らは、

「クリエイティブ系」「アート系」

と、断固リコメンド。

 

しかし問題は、私の周囲にそんなカタカナ職業人が皆無だったことです。見渡す限り、起業家、弁護士、税理士、社労士、後は社員?綺麗に漢字の男達ばかり!

 

それを言うと、

「ネット婚活にデビューしろ」

と。

 

おまけに、「川崎貴子」という本名だと検索されたときに怖がられる(超失礼!)ので、

「作山良子」

というハンドルネームまで、彼らはご丁寧に考えてくれたのでした。

 

それからしばらくして、あるイベントの後の飲み会でたまたま隣に来た若い男性に、何をやっている人なんですか?と問うたところ、

「コンテンポラリー・ダンサーです。」

というではありませんか!

 

意味はさっぱり解りませんでしたが、何だか横文字?

 

もしかしたら、アート系?というかなり頭の弱い動機で彼と話し始め、それがきっかけでお付き合い。現在結婚6年目になります。

 

残念ながら、当時34歳・子持ち・バツイチ・会社経営の「作山良子」として、婚活ネットデビューは果たせませんでしたが、友人達の助言によって、初対面の夫に何かのひっかかりを感じたのは確か。

 

自分の感性や直感が信用できないという人は、まっとうな感覚の友人に意見を聞くと幅が広がるかもしれません。

 

実は、私の周囲の婚活結婚(ネット、友人紹介含む)夫婦は、全員とても上手くいっています。

 

恋愛の延長とか、できちゃったからという結婚よりも、冷静に、真摯に、「結婚」という制度に向き合った人達の方が上手くいくのは、もしかしたら当たり前なのかもしれませんね。

 

ああ、日本のどこかに、私を待ってる人がいる。

 

「断崖絶壁男」が来ても、「マザコン男」に出会ったとしても、明るく前向きに婚活し続ける。

 

それが良縁への近道なり、と宴は笑顔で閉会したのでした。

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川崎貴子

リントス株式会社代表。経営者歴21年。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は1万人以上。「女のプロ」の異名を取る。プライベートではベンチャー経営者と結婚するも離婚。8歳年下のダンサーと2008年に再婚。12歳と5歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に『私たちが仕事をやめてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(ベストセラーズ)、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、二村ヒトシとの共著に『モテと非モテの境界線 AV監督と女社長の恋愛相談』(講談社)等がある。

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