キャリア女性達が最終的に選んだのは、超年下夫だったという謎に迫り、前回はこのようなブログを書きました。
夫が超年下、というケースは全体的に未だ少ないとは思いますが、「年下」ということであれば40年前から比べて倍に、現在では4組に1組の夫婦が「夫が年下」だそうです。
そのような土壌ができつつある中、「専業主婦」にも、「可愛いお嫁さん」にもなれないキャリア女性達が繰り出す「超年下夫との結婚」は、今後もますます増えて行くことが予想されます。
が、しかし。
表があれば裏がある。
「年が離れているから上手く行くのだ。」
と、話はそう簡単ではありません。
また、「年齢など関係ない。要は相性の問題。」というのも一つの真実なのですが、
超年下夫に関しては、未だ数が少ない分尚更、偏見や自身の心の持ちようなどに「年齢の壁」は存在します。
男女は元々、女性の方が精神年齢が高いと言われており、それ故に「夫が超年上」でもバランスよく夫婦関係を築いてやってこれたという通説がございます。
その観点から見ると、超年下夫とは、本当は「超絶年下夫」であり、「無限大年下夫」、「もはや息子」などに言い換える事ができてしまう訳です。恐ろしいですね。
数々の偏見と障壁を乗り越え、通説に刃向い、超年下夫と幸せな結婚生活を送っているキャリア女性達には何かコツがある筈。本日はその様式と社会で培われたマネージメント能力(手練手管)をシェアしたいと思います。
① プレイ型
収入が比較的高く、落ち着いたタイプの超年下夫と結婚したケースにとても多いのですが、超年下夫を年下とは認めず、一家の大黒柱として徹底的に扱うのが特徴です。
妻の方が経験値や収入が高くても夫の収入で生活し、夫に確認を得ながら物事を運んでいくというこのタイプ。
呼び方も、「パパ」「○○さん」などと、妻の知名度や年上度から言って、傍から見るとプレイにしか見えない、そんな夫婦が実はとても上手く行っていて、私達の度肝を定期的に抜いてくれます。彼女達も同世代婚ならば、生活費を折半にし、家事や育児の分担をプロジェクトのようにてきぱきと決めてきたことでしょう。しかし、お相手は超年下。世間的にも妻よりレベルが下だと見えがちな事実に対して、プライドの高い男性だと潰れてしまう可能性が高い。また、キャリア女性達は「立場が人を作る。」ということをそれこそよーく知っています。多少生活レベルが落ちようと、「うちはパパのお蔭で生活ができている。」という事を周知徹底し、自分にも子供にもそう刷り込んでいます。超年下夫からしても、その年々成長、成功していく実績を見るに、自分より年上であり、自分より知名度の高い妻に甘えられる、頼りにされているという毎日は大きな自信につながっているのかもしれません。私にはできませんでしたが、何とあっぱれな匠の技!
② 権限委譲型
匠ほどではなくとも、キャリア女性達は「成功体験」が人を成長させるということを熟知しています。社会に出たばかり(私達から見ると)の超年下夫は、超年下なだけに、やはり全権をゆだねる事はできない。そして、超年下夫の方も、今は全権委ねられても困る、という段階において繰り出されるのがこの「権限委譲型」です。
家庭生活にかかる費用、家事や育児などの一部を先ずは担当してもらいましょう。その際の注意点としては、「任せたからには文句を一切言わない。」ということです。勿論、途中経過でアドバイスが必要な場合もありますが、基本的には任せる⇒感謝するという図式を作り、いくつもの成功体験を作ってステップアップ!
③ エージェント型
超年下夫が何か一芸に秀でていた場合に見かけるのが、このエージェント型です。
プロ野球選手の年上妻率はとても高いですが、肉体的にも精神的にも対外的にも、フォローが必要な職業だからかもしれません。そこまで有名な例ではなくても、超年下夫を独立開業させたり、売り出したりしている年上妻はよく見かけます。夫の一芸以外のすべてを請け負ってプロデュースできるのは、社会的人脈とスキルを持ったキャリア年上妻のなせる技。同年代や年上男性なら衝突しそうな匂いがぷんぷんしますが、超年下の場合はのりしろが多く、尚且つ素直なので、プロデュースし放題!年の差を逆手に取った戦略と言えるでしょう。
④ 男女逆転型
我が家は結婚して6年間、このタイプでした。夫はダンスの仕事が入る以外、家事と育児を中心に担当し、経済は私が担当。付き合い当初は料理も育児も初心者だった夫が、やってみたら私よりずっと上手かったという悲しい現実、子供に手がかかる時期であったことなどに後押しされ徹底的に分業しました。超年下夫は、柔軟に生き方や働き方を変える事ができるので、柔軟じゃない超年上妻(私です)にとって、大変ありがたい存在なのです。
⑤リラックマ型
超年下夫が現時点では仕事も家事もしておらず、将来に向けて何かの勉強をしているというケース(年上妻が支えているというケース)は、過去に2組存じ上げておりますが、「いるだけでかわいい」が仕事なんて、今時20代前半女性ですら通用しないところです。残念ながらその後どうなったのか情報は入っておりませんが、二人が同じ夢を見ていて幸せそうだった印象があります。見方によっては完全無欠なヒモですが、このようなケースで、超年下夫を医者にした年上妻、公認会計士にした超年上妻を別件で知っています。凄腕!
上記以外にも、共働きで二人で話し合って色々決めているという普通の型の夫婦もたくさんおります。ただ、フェアかというとやはり何か次元が違います。
通常家庭でも結婚生活における様々な決定権は妻が握っていることが多いですが、超年上妻は更に、見えないコントローラーをがっちりと握っている匂いがプンプン致します。それは、「プレイ型」でもです。
その握っている力の強さを夫に悟られないというのが、通常一番難しいところではあるのですが、超年上妻は悟られても大丈夫。だって超年上だから!あたりまえじゃん!という開き直りに似た共通認識が夫婦揃ってあるからです。
そして、どの年上妻を見ても共通して思うのは、
① 夫を巻き込んでいる
友人関係や親せき関係など、妻がファシリテートして円満にしています。
② 夫に楽しい事を提案している
夫がやったことの無い事を奨め、チャレンジしたいことをどんどん後押ししています。
③ 昔の彼氏と比べない
過去を思い出せないぐらい「今を生きている」ので、今が一番幸せだと口走っています。
④ 感情をぶつけない
何かを伝えたいときはロジカルに。ただし、終始ロジカルだと、
「俺はキミの会社の社員じゃない!!!」と切れられます。(実績3回)
説明後に「かなしかったよ。」とか、「淋しいな。」などの感情の一言添えを忘れないことです。
⑤ ルミコと同じ轍は踏まない
小柳ルミコの敗因、それは例え芸風であったとしても、「あなたは本当に私がいないとだめなのね。」などと人前で夫を過小評価したり、夫の自尊心を守らなかった事であると我々超年上妻は考えています。ダメ、絶対。
これらを自然に遂行しているな、ということです。
女性の方が超年上だと、「将来、夫が若い女性に走るのでは?」と、よく心配していただけるのですが、超年上妻達を見ていると浮気するのは果たしてどっちであろうか?というぐらいエネルギッシュな人が多い。ま、経年劣化は避けられないので、そんなこともあるかもしれませんがそれもまた大自然の摂理。その時はその時で次のステージよ!と不死鳥のように羽ばたく彼女達の姿は怖いくらい想像がつきます。
また長々と書いてしまいましたが、結論を申し上げますと、後輩キャリア女性達に超年下夫をお奨めできるかと言えば、「YES!」です。
ただ、ご自身の「人生の段階」だけは見極めてください。
恋愛をいっぱいして、仕事を頑張って、マネージメント経験を積んだ上で、あーお腹いっぱいっていうかなんというか。
男性に対して、「褒められるより、褒めてあげたい。」「未知の世界を見せてもらいたいと思うより、見せてあげたい。」という思考になってきた時、その時が超年下夫を両腕を広げて迎える時です。
それまでは、私達が何とか離婚しないようにしてですね、超年下夫との結婚をもうちょっとスタンダード化できるよう地固め頑張りますので、是非安心していらしてくださいまし。
心よりお待ちしております。