当社は業種・業態を問わず、お問合せをいただいた様々なクライアントとwebでの集客を成功させるための方法を共に考えています。
そこでよく「得意な業種業態と苦手な業種業態はありますか?」と聞かれますが、そのようなものはありません。
ただ、webでの集客の向き不向きは確かに存在します。そして、そのルールはおおよそ決まっています。
今日はweb集客の成否を分ける4つの原則についてお話します。
1.ネットで下調べをされる業種である
そもそも論になりますが、顧客層がwebで検索をする層でなければweb集客を成功しません。
「検索(あるいはSNS)で見つけて来ました」と一度も言われたことのない事業であれば、集客の難易度は上がると言わざるを得ません。
※但し、言われたことがないだけで、実際にはある程度検索されている形跡がある業種・業態もあるので注意が必要です。お問合せいただいたクライアントへは、自社で制作したキーワードツールを用いて調査を行っています。
2.商材単価が高いor継続商材である
webでの集客には工数が掛かります。
検索エンジンからの集客であれば時間がかかりますし、広告からの集客には費用がかかります。
いずれにしても動かした手や投じた費用を超える成果が上がらなければ、仮に成果が上がったとしてもそのweb集客自体に益がありません。
比較的webと相性が良いのは、商圏が狭すぎず(特定の町域などでない)、一度顧客と契約を結べば長期的な売上に繋がる業種になります。
その理屈で言えば、低単価のECサイトは商売にならないのでは?という疑問がわくかもしれません。
こちらは自社顧客が好む商材を増やすことと、一度購入した顧客と継続的な関係を作る工夫をすることで売上に繋げています。
結果として一人のお客さまと長く付き合うことで集客費用をペイしています。
この後ろ側の仕組み構築は集客以上に難易度が高いため、端的に言えば低単価商材のweb集客が割に合わない理由の一つです。
3.競合他社に隙間が存在する
検索エンジンで、自社の顧客に繋がりそうなキーワードを入力すると競合の大小が確認できます。
競合が多い場合、検索画面の上部と右側に広告が埋め尽くされます。また1位〜10位まで競合他社の記事あるいはアフィリエイトサイトで埋まります。
*アフィリエイトサイト=商材や企業の比較サイトや、口コミサイトを運営することで特定商材・企業に顧客を誘導し手数料を得ることを目的としたサイト。
競合が多い例(検索キーワード:名刺印刷)
一方で競合が少ない場合には、本来広告で埋まるスペースに隙間ができます。また、Yahoo!知恵袋を代表としたQ&Aサイトの記事が上位表示されることが特徴です。
競合が少ない例(検索キーワード:右肘が痛い)
4.比較に耐えうる商材である
・ ネットで下調べをされる業種である
・ 高単価あるいは継続で利益が上がる商材である
・ まだ競合に隙間が見て取れる
この3つの条件を満たしていても、最後に一つ重要な原則があります。それは比較に耐えうる商材か?ということです。
webで集客をするということは、同業他社の商材と比べて徹底的に比較されることを指します。その行為に勝てなければ決して選ばれることはありません。
しかしながら、それじゃうちは無理だ……と落ち込む必要もありません。
選ばれるとはあらゆる要素で勝つことではなく、ある要素で明らかな違いを作ることです。
例えば、塾の集客で考えてみましょう。
・ 合格の声(実績)
・ 講師紹介(クオリティ)
大手や地域トップの塾であれば実績とクオリティをもって、いかに他と異なるかを徹底的に打ち出します。
当然、小さな塾は勝ち目がないので「丁寧な指導」を掲げます。サポートの質を掲げるわけですね。
ですが、ただ丁寧な指導をうたうだけで、どのように丁寧かをそのシーンが目に浮かぶような説明を行わない塾が大半です。
・ 競合の実績とクオリティを凌駕するだけの「丁寧さ」とは何か
・ その「丁寧さ」はどんな人たちに歓迎されるものなのか
この2点を突き詰めない限りは、決して集客は成功しません。
webで集客をするとは「比較に耐えうる商材」であるだけでなく、それを画像とテキストを用いて説明ができなければいけないのです。
まとめ
いかがでしょうか。
一概に業種・業態でweb集客に向き不向きがある訳ではなく、とりまく環境や自社の商材が成否に大きく起因することがお分かりいただけたと思います。
ぜひ、これらを自社に置き換えて検証して見て下さい。
その中で、「次の一手が分からない」というお悩みが出ましたら、当社が二の矢として解決案を提示すべくお応えしますのでお気軽にご相談ください。