海外のwebマーケティング

googleとスパム、あるいはSEOとウェブマーケティングの歴史

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web集客を標榜しながら「でも、自社HPでは集客されてないですよね?」という事例は枚挙に暇ありませんが、当社の場合HPに問合せが来ないとあっという間にピンチになるので本気で取り組んでおります。そうした中で広告費0で1,000いいね!をいただけたのは一つの自信になりますね。

 

さて本日は「なぜ、このSEO戦略は使われなくなったのか?」という海外の記事を意訳でご紹介します。

 

廃れるものには必ず理由がある訳ですが、至った歴史を辿ることで今必要なものが見えてくるのではないでしょうか。

 

SEOは90年代からずっと続いてきました。

 

「コンテンツが王様」というのは大多数の声だと思いますが、昔はそうとは限りませんでした。グーグルが出現する前まで、まるでルールのない世界がありました。グーグルが設立されてからも、最初の数年は静かだったのです。変化が起こり始めたのは、最初に検索アルゴリズムが適用された2002年の秋でした。

 

その後の10年にわたりグーグルはアルゴリズムの変更を重ね、世界中の「SEOの教祖」を尻込みさせてしまいました。2011年に悪名高きパンダアップデートが行われ、コンテンツの少ないウェブサイトがターゲットにされましたが、それだけではありませんでした。

 

2012年の春にはスパムリンクをターゲットにしたペンギンが出てきました。アルゴリズムのアップデートにやられてしまうのは、胃に穴が開くようなものでした。ランクが急落するのを目の当たりにするのは、殴り倒されるようなものだったでしょう。どんなに改善しても、次のアルゴリズムのアップデートまで這い上がれないかも知れません。

 

ペンギンやパンダのアルゴリズムアップデートにやられてきた怪しいサイトはいくつもありましたが、しかしそういうサイトも規範に従ってきたのです。多くの企業が「悪者」の戦略を取ってきました。というのも、まだ当時その戦略は悪者とは見なされなかったのです。彼らは単純に検索ランクを上げるためにやっていました。

 

彼らのような犠牲者を批判するのは偽善かも知れません。かつてのSEOの手法を振り返ってみましょう。そしてどんなアップデートがそれを殴り倒したか、それらの中でどんな変化が起こったか見ていきましょう。

 

キーワードスタッフィング

「コンテンツが王様」と言われる前は、キーワードスタッフィングが王様でした。シカゴの動物病院のサイトランキングを上げたいなら、ただ「シカゴの動物病院」というキーワードをサイトに散りばめるだけで良かったのです。その他のキーワードをグーグルに知らせる意味があるでしょうか?

 

どんな手法?

「我々はシカゴで一番の動物病院です。もし動物病院をお探しなら、我が動物病院が喜んでお助けします。我々のシカゴの動物病院はシカゴ通りの角とWグランド通りにあります。シカゴ一の動物病院で、あなたに会えるのを楽しみにしています。」

 

グーグルはこの手法を行うサイトを取り締まり、アルゴリズムペナルティで彼らの手首を叩いてきました。こういったサイトは低質なサイトと見なされたのです。キーワード戦略は変わり続けていますが、それでもあなたのキャンペーンなしには意味がありません。それを正しく使えばいいのです。

 

何にやられた?

グーグルパンダアップデート

 

黄金期はいつ?

この手法は検索エンジンがまだアルゴリズムで動いていなかった頃に有効でした。つまり20年前です。10年前にSEO担当者は、それらしく聞こえるように「キーワードデンシティ(凝縮)」と呼んでいました。これが通用したのは昔の話ですが、未だに何かを期待してキーワードを太字にしているサイトを見かけませんか?

 

インビジブルテキスト

キーワードスタッフィングがユーザーに良くないと知ったSEO担当者達は、ランクを上げるのに見えない文字を好むようになりました。ユーザーに見せることなく多くの文字をウェブサイトに持たせられるからです。

 

どんな手法?

hidden-text

分かりますか?よく見てください。“This is hidden text”と黒い背景にいくつも書いてあります。SEO担当者は文字を背景と同じ色にしてリッチテキストで埋めたのです。ユーザーもほとんど気付かないし、当時の検索エンジンもそうでした。現在ではグーグルはこれを見つけられるだけでなく、ペナルティも与えます。あ、もしかしてランクが落ち込んだことがありましたか?

 

何にやられた?

グーグルパンダアップデート

 

黄金期はいつ?

これは検索エンジンを人間に近づけようとしていた時期にだけ有効でした。黄金期は少なくとも20~15年前です。それでも未だに、テキストやページをユーザーから隠しつつ、検索エンジンに探させている企業があります。感心しませんね。

 

スピンコンテンツ

これをやると、他のブロガーが既に触れているのと同じテーマを書くのが面倒になります。誰かが書いた記事に乗っかることができるなら、どんな風にブログを書けばいいのでしょうか?記事のスピンは既に書き終えられた記事を手にして編集に掛け、いくつかの単語を入れ替えて「唯一の」記事に仕立てます。それも安価で速く、簡単に。

 

どんな手法?

「iPhoneアプリを売る店には、本当に使える良いアプリがたくさんあります。」(※単語置換前の文章は不明)

記事のスピンはあなたの目を充血させるものです。担当者が安直に量産することで文法的におかしくなり、ついていけず、グーグルに「内容の薄いコンテンツ」と思われてしまいます。

 

何にやられた?

グーグルパンダアップデート

 

黄金期はいつ?

この手のコンテンツを作る手法は様々でしたが、5~7年前には非常に流行りました。そしてパンダに狙い撃ちされてしまいました。

 

リンクファーミング

リンクファーミングとは、「バックリンクを付けて下さい、私も付けますから」というものです。複数のウェブサイト同士で示し合わせてリンクを付け合い、「こんなにリンクがあるんだ!うちのサイトには権威があるぞ!」とグーグルを騙すものでした。

 

どんな手法?

link-farming

上の図の通りです。一件すばらしいプランに見えますね。誰もがバックリンクが欲しいのだから、助け合うのが当然です。しかし現在のグーグルはこの手法を騙し手と見なし、あなたがこれをやっているなら手首を叩きに来るでしょう。沢山の企業の手首が折られましたね。

 

何にやられた?

ペンギンアップデート

 

黄金期はいつ?

リンクファームは7~10年前は有名な手法でした。誰かがブログのネットワークを作れば、他の誰かがリンクの集まりでしかないそのサイトを信頼するのです。最近のリンク獲得手法は、質のいいコンテンツと実際にクリックしてくれる見込客を誘導することです。

 

スパムブログ(広告だらけ、引用だけのブログ)

グーグルは全知全能なので、どんなに遠くからでもあなたの偽のブログのにおいを嗅ぎつけます。検索結果を操作しようとしたり、ランキングトップを埋め尽くそうとするスパムブログは、本当に無意味なものから他サイトから盗んだものまで含まれます。こういうサイトはメインのウェブサイトへのリンクで溢れています。全知全能と言ってしまいましたが、実はグーグルはフェイクのブログや嘘のリンクには敏感ではありません。もしこの手法を使っているなら、罰を受ける準備だけしていてください。

 

何にやられた?

ペンギンアップデート

 

黄金期はいつ?

ブログはSEOに使えて、最後の数年では色々な用途に使われていました。つい最近までは、他の人のブログにゲストとして投稿するのがリンク獲得に効果的でした。このゲスト投稿をトラフィック獲得の手段と考えましょう。そうでないと、いつまでも単に古い手法のままです。

 

まとめ

近年の共通認識は、「クマ(達)を怒らせてはいけない(パンダを凶暴にさせてはいけない)」です。グーグルは非常に明確に「何が本物で、何がそうでないか」を提示していますが、最終的には我々が悪者になるかどうかは我々次第なのです。

 

ミスをしないでください、グーグルがさらに制限を掛けてきていますから。ここで紹介したような手法を使っているなら、クマのエサになるのも時間の問題です。いま皆が考えていることは、次のパンダ/ペンギンアップデートでグーグルが何を考えているか?です。

 

そうした観点からninoyaでは独自のマーケティング視点とキーワード調査力に基づいてweb集客サービスを提供しています。その一端を当社代表がセミナーで公開していますのでぜひ。

 

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抄訳:https://www.seo.com/blog/old-timey-seo-strategies-dont-anymore/

 

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はっしー

ちっこくても面白いと思うことをやって生きてます。ネットの中だけ強気。寝不足だと出力大幅ダウンなのでギリギリまで寝るのが好きです。

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