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EC集客徹底分析!2014年売上上位5社編

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EC集客徹底分析!2014年売上上位5社編

先日の連載「やさしいweb集客の話」の中で紹介されていた記事「ライバルサイトを丸裸にするSEO診断ツール3選とその使い方」ご覧になられましたか? あれ、すごいですよね・・・。ちょっと気になってしまったので、先日の日本ネット経済新聞で発表された2014年ネット通販サイト売上高上位サイトをSimillarWebで調べてみました。

 

ちなみに上位5位の各社売上高はこんな感じです。

 

単位:百万円
1位 Amazon 700,000
2位 ベルメゾン 83,100
3位 ニッセン 63,500
4位 ディノス 60,777
5位 DELL 60,000

 

アマゾンつぇぇ。。。
最近児童ポルノ規制で家宅捜査が入ったとかニュースになっていましたが…そんなのお構いなしに強いですね。
ではでは…さっそくSimilarWebでの調査結果を見ていきましょう!

売上高第1位:Amazon

Amazonのトラフィックの概要

 

トラフィックの概要

まず最初に見ることができるのがトラフィックの概要です。「SimilarWeb Rank」でグローバルが187位、日本で7位となんだか「?」となってしまいますが、この順位はSimilarWebが独自に行っているランキングです。注目していただきたいのは「Monthly Visits」のグラフ部分です。
これは推定ではありますが、だいたいどのくらいの訪問者数があるかを示しているものです。月間でだいたい7500万~1億の訪問者数があるのが推測されています。

 

トラフィックの種類

Amazonのトラフィックの種類

 

次に見ることができるのが、そのトラフィックの種類です。「Direct」とあるのはアドレスを直接打ち込んでアクセスしたり、お気に入りから飛んだ場合のカウントで、「Referrals」とあるのはAmazon以外のサイトからやってきた場合です。「Search」や「Social」は検索エンジンやTwitter、Facebookからの流入です。「Social」以外均等に30%前後の比率で流入があるようですね。

 

検索広告

Amazonの検索広告
トラフィックの種類のあとは「Geography」、「Referring Sites」と続き、これはそれぞれ国別構成、リンクの参照元・参照先を見ることができます。で、次に見ることができるのが「Search Traffic」です。

 

これは検索に対してどれくらいの広告費を投じているか?

 

の割合推測です。オーガニックな通常検索が87.26%、残りの12.74%がGoogleの検索広告。さらにその下でどんなキーワードが使われたかを見ることができます。さらに「Social」部分ではSNSサイトの割合も見ることができ、これはまあ・・・なんというかFacebookとTwitterの”二人勝ち”状態ですね(笑)。

 

売上高第2位:ベルメゾン

ベルメゾンのトラフィックの概要

 

トラフィックの概要

続いてランクインしているのが「ベルメゾン」です。Amazonよりも若干月間の変動が大きいのですが、おおよそ100万~150万前後を推移しているようですね。ベルメゾンは通信販売の老舗で、ネット以外の媒体(カタログ販売)なども持っているので少し考え方に注意がいりそうです。

 

トラフィックの種類

ベルメゾンのトラフィックの種類
では、その訪問者はどのようにやってきているのか?

 

Amazonでは均等に30%前後ずつだったのですが、ベルメゾンは少し違って検索エンジンからの流入が38.58%と一番多いようです。また、その下の「Referring Sites(参照元・参照先)」もちょっと着目したいところです。

 

ベルメゾンのリファラー

 

「Top Referring Sites」は参照元でどこから「ベルメゾン」にやってきているか?

 

をあらわしたものです。上位に「Chobirich.com」や「Netmile.co.jp」、「Pmall.gpoint.co.jp」なんてサイトが見えます。これ、ポイントサイトです。利用者の大半が主婦で、こういったポイントサイトを経由して「ベルメゾン」にやってきていることが窺えます。ということは、検索広告以外にもこういったポイントサイト経由での広告費もかなり多く投じていることが予想されます。

 

検索広告

ベルメゾンの検索広告
続いて「Search Traffic」です。オーガニックな通常検索が85.52%、残りの14.48%がGoogleの検索広告です。さらにその下でどのようなキーワードが使われているのか・・・?

 

をみることができるのですが、Amazonとは少し違いかなり具体的な商品名などがでてきます。「ホットコット」、「こたつ布団」、「スタンディングデスク」などなどですね。

 

これはぼくの想像になってしまうのですが、Amazonの場合はブラウザの検索欄へ「アマゾン」ですとか「あまぞん」と打ち込み、もしくは「amazon」と打ち込んで、ブラウザのURL補完機能でそのまま直接amazon.co.jpへ飛んでくる。そして、amazonの検索ボックスで具体的に自分のほしいものを探す。

 

といった動きをしているのだと思います。
で、ベルメゾンの場合は少し違います。固有の商品名などが「Paid Keywords」に出てくるので、これはおそらくロングテールを狙った「キーワード攻め」をしているはずです。

 

どういうことかというと、amazonとは違い、まずは「ホットコット」などを主体とした文章でGoogleの検索広告に載せ、直接Googleの検索広告から呼び込んでいるわけです。

 

ぼくが想像する動きとしてはこうです。

 

Google検索で「ホットコット」と検索し、その結果の最上位にベルメゾンの検索広告が目に飛び込んでくる。で、そこをクリックしてベルメゾンへやってくる。といった感じでしょう。実際にやってみます。

 

ベルメゾンのロングテール対策
ドンピシャリ。

 

このようにおそらくベルメゾンはたくさんの「固有商品名」を使ったロングテールの手法でたくさんの検索広告を出しているはずです。

 

売上高第3位:ニッセン

ニッセンのトラフィックの概要

 

トラフィックの概要

続いてランクインしているのが「ニッセン」です。こちらもベルメゾンと並んで有名なカタログ販売を主体とする通信販売会社ですね。こちらはベルメゾンよりも手堅く150万前後で推移しています。

 

トラフィックの種類

ニッセンのトラフィックの種類
トラフィックの種類もAmazonと非常によく似ていて、だいたい30%前後の割合で「Direct」も「Refferrals」も「Search」も来ていますね。

 

ニッセンのリファラー
こちらもベルメゾン同様ポイントサイトからの流入が見受けられます。こちらは「Pex.jp」、「Sh.potora.jp」、「Chobirich.com」ですね。ベルメゾンは「Chobirich.com」や「Netmile.co.jp」、「Pmall.gpoint.co.jp」でした。「Chobirich.com」は両者が使っているようですが、その他はかぶっていないようです。この違いがなんなのかも考えてみるのもおもしろそうです。

 

検索広告

ニッセンの検索広告
続いて「Search Traffic」です。こちらもベルメゾンとほぼ同じ内容の考え方でOKそうです。ベルメゾンの14.48%の検索広告に対して、ニッセンは15%の検索広告です。使われているキーワードも非常にダイレクトなものが多いので間違いなくロングテール狙いです。

 

売上高第4位:ディノス

ディノスのトラフィックの概要

 

トラフィックの概要

第4位のディノスです。こちらもカタログ販売などで有名なところですね。

 

こちらもほぼ手堅く75万前後を推移しています。しっかりと売上高ランキングどおりの数字がでていますよね。ということは…訪問者数=売上。と考えてしまってもいいのでしょうか?

 

ネットの界隈で「コンバージョン(結果)」の捉え方はさまざまあるのですが、いずれにしても訪問者数は非常に重要なのは間違いなさそうです。それはそうですよね…訪問者数がなければ何も始まらないし…

 

よーし! ばんばんロングテールで広告出すか! と、ぼくのように短絡的に考えてしまうのも無理はありません(笑)。訪問者数をがんがん伸ばしても、しっかりとその訪問者のニーズを汲み取ったリーチをしておかないと、広告費だけがかさんでゆきます。ようはバランスがとても大切です。

 

訪問者数=売上、と考えるよりも、「訪問者数=売上-広告費」と考えバランスを見て収益としての効率化を狙ったほうが賢いです。訪問者数をがんがん伸ばせば売上は上がるはずです。ですが、その上がる「伸びしろ」をしっかりと広告費と絡めて考えていかないといけない…ということですね。

 

トラフィックの種類

ディノスのトラフィックの種類
こちらはベルメゾンとはかなり違い、「Search」に力をこめています。

 

ディノスのリファラー
そしてやはりポイントサイトからの流入が多いです。ただ、なぜか各カタログ通販会社は違ったポイントサイトをそれぞれ使っています。ディノスは「Gendama.jp」、「Poney.jp」、「Moni.fruitmail.net」などですね。なにが違うのでしょうか…気になります。機会があれば調べてみます。

 

検索広告

ディノスの検索広告
続いて「Search Traffic」。こちらはベルメゾンやニッセンと少し違い、有料検索広告は少しポイントを低く9.73%としています。ただ、やはり非常にダイレクトなキーワードを設定しているので、この部分は前者と同じです。

 

これで想像できるのは、テレビや新聞広告、カタログなどからの流入に重きを置いている。

 

ということです。電話で注文よりも今はスマホやタブレットから欲しい商品と似通ったものをチェックしつつ、そのまま「注文」とすることのほうがニーズが高い気がします。カタログをペラペラとめくって、電話で注文…よりもそのままスマホやタブレット、PCで「ディノス」と検索して買い物をしているのではないでしょうか?

 

売上高第5位:DELL

 

トラフィックの概要

DELLのトラフィックの概要
第5位はこれまでの通販サイトとは若干毛色の違うDELLです。こちらはパソコンの小売販売メーカーのサイトですね。月間の訪問者が20万~26万前後で推移しています。個人的にPCでの仕事をしているためか、ぼくのブラウザの検索結果にも非常にこの「DELL」さんの広告が出てきます(笑)。

 

ということは、非常に多くの有料検索広告を出している。と予想するわけですが…結果はどうでしょうか?
ざざっと見ていきましょう!

 

トラフィックの種類

DELLのトラフィックの種類
おっと…「Search」がぐんと伸びているはずと踏んでいたのですが、結果は意外なことに「Referrals」が一番多いです。これはどういうことでしょうか?

 

DELLのリファラー
なるほど…「Pc.watch.impress.co.jp」が見えますね。これはPCのグッズやニュースリリースなどを届けてくれるPCに特化した非常に大きなニュースサイトです。こういった部分の広告出稿が多いから前述した「Referrals」が多いんですね。

 

それとこれもぼくの想像なのですが、「アフィリエイト広告」も「Referrals」を伸ばしている要因だと思います。アフィリエイト広告」は誰でも気軽に広告主になって広告費をもらえる仕組みのことなのですが、「アクセストレード」や「A8.net」などが有名です。

 

ブログなどを持っている方がこういったアフィリエイトスタンドと呼ばれる仕組みを使ってDELLさんのアフィリエイト広告をたくさん出しているのではないでしょうか?

 

検索広告

DELLの検索広告
続いて「Search Traffic」。これも意外です…有料検索広告を出していない??
いやいや…調べてみましょう。

 

DELLの検索結果
はい、ちゃんと出しています。これはおそらくSimilarWebの推測ロジックになにか問題があるのかもしれないですね。これまでご紹介してきた数値はあくまで実測値ではなく、SimilarWebが考えている「推測値」であるということも注意が必要です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は先日の連載「やさしいweb集客の話」の中で紹介されていた記事「ライバルサイトを丸裸にするSEO診断ツール3選とその使い方」を参考にSimilarWebを使って実際に売上上位各社の中身を覗いてみました。こうしていろいろな角度から見ていると、ほんとうにいろいろなことが見えてきて面白いですね。かなり長文になりましたが、お楽しみいただけたでしょうか? 個人的には非常に楽しかったのですが…(笑)

 

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イケメンわんわんお(とくに白い犬)画像を集めるのが趣味のWEBデザイナー/WEBディレクター/ライター。「意外と年食ってるんだね」と言われることが多くなってゲンナリしています。好物は「お豆腐」です。

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