日がな一日、検索トレンドを見ながらごはん3杯は食べられる古越です。
ネットではスプラトゥーンばかり話題に上がりますが、ウィッチャー3を嗜み日々を力強く生きております。
今日もGoogleにぽちぽちとキーワードを入れていましたら、ちょっと気になるカーブを描くワードが出てきたんですね。えぇ、『すね毛』です。
この急上昇、すね毛どうした!って話ですよね。そんな訳で、すね毛を巡る冒険に出ることにしました。「なぜ、君はすね毛を検索するんだい?」
すね毛は誰が検索しているのか?
あまりすね毛について深く考えたことがあったので、とりあえず「男性が調べているのか」「女性が調べているのか」調べてみる次第。
ダブルスコアで男性ですね。
明らかな季節要因も感じられます。
夏前・男性・すね毛と来れば、「薄着の季節にすね毛をどう処理すべきか?」と検索されているのが分かります。実際、検索ボリュームが多いワードもそんな感じですね。
ここで一つ疑問を感じるのが「抜くべきか?」「すくべきか?」という問題です。関連検索を見るに、トレンドはすく方に分がありそうですがどうでしょう。調べてみました。
ここもダブルスコアなんですね。。
時代は脱毛男子ではなく、薄く整え系男子を選んでいるようです。
ちなみに『すね毛 脱毛』の隣にある¥1,303はリスティング広告の平均単価です。『すね毛 薄く』の¥397円に比べるとずいぶんお高いですね。これについてはあとで調べてみましょう。ところで『ムダ毛ジョリー』ってなんでしょう。
「すね毛薄く整え系男子」の震源地
いや、造語なんですけどね。
何か呼称しないと書きづらいので。
これ、どこでこんなに話題になってるんだろう?と思いますよね。きっかけを調べてみましょう。
とりあえず『すね毛 薄く』という芸のないワードで検索。
5月25日にずいぶん大きな山ができてますね。この辺りに何かありそうです。
で、出てきたのがこの二つです。
5/24 16:00掲載の「NEWSポストセブン」
5/25 9:00放送の「スッキリ!!(日本テレビ系)」
ネットで話題になった記事と、テレビでの特集が25日前後で重なっていたんですね。どちらも同じ「すね毛を薄く整える男子がいま増えている」という論調です。なるほど納得。
例のリスティング広告の単価差についても、少し見てみましょう。
「脱毛」と「除毛」の広告単価の違い
脱毛と除毛でGoogle検索すると、こんな感じの検索結果になります。
脱毛は広告ぼーぼー、除毛は広告つるつる。
リスティングは購買需要×客単価を鑑みて出す広告ですから、広告主側の気持ちに立つと「毛を抜きたい人はサロンにお金を払う」、「毛を薄くしたい人はサロンにお金を払わない(自分でやる)」というところでしょうか。
脱毛系キーワードはアフィリエイターの華でもありますが、除毛系キーワードはまだまだのようです。
そういえば、『すね毛』の検索一覧に『すね毛 バリカン』というワードがありましたね。
自分でバリカンで刈りたい需要が多いことが伺えます。
でも、刈るならバリカンですが、すくならトリマーの方が合っているように思います。トリマーは検索ボリュームあまりないのかなと調べてみると……
なるほど、トリマーしんどい。
これだけ検索ボリュームがないと、すね毛薄く整え系男子へ「バリカンじゃない!時代はトリマーや!!」とメーカーが訴求したくてもしんどいですよね。何か検索ボリュームを持ってる媒体からアプローチするしかありません。
などと考えながら検索結果を見ると、『すね毛 トリマー』でフィリップスさんのボディシェーバーが価格コムの記事広告で紹介されていますね。
春はヒゲすき、夏はすね毛すき
つらつらと、すね毛薄く整え系男子について調べてまいりました。
この手のホップ・ステップ・ジャンプ的に上がるキーワードは、後に一般化しやすい単語の傾向です。言うなれば、男子がすね毛を薄く整えることは、ブームを超えてマナーになる可能性があるということです。
ところで男子が顎ヒゲを薄く整えるのは一般化していますよね。このワードは春から検索量が上がるんです。そうです、新生活デビューです(笑)
こうした傾向が続けばアパレルでも夏は七分丈のパンツ以上に、半ズボンの展開が増えるのではないでしょうか。今後もすね毛の動向に注目ですね。
ところで『ムダ毛ジョリー』はすね毛をすくカミソリだったようで。レビュー欄も熱く、夏ももうまもなくですね。