先日、ninoya代表取締役の古越さんから、「PR ライター」で検索するとかみむらさんの記事が上位に出てくるよ、とメールが届きました。ジョブサイトをのぞけば実質1位!
ご覧いただいている皆さま、ありがとうございます。起用してくださったninoyaさんにも本当に感謝です。
さて、株式会社ninoyaではWeb集客を中心に事業展開していますが、古越さんの連載「やさしいweb集客の話」をはじめて読んだとき、衝撃を受けました。
なんてユーザーファーストが徹底されているんだ!と。
やさしいweb集客に学ぶユーザーファースト
「やさしいweb集客の話」って、本当に優しいんですよね。
「Webマーケティングだ!」と言っているのに、集客よりもユーザーファーストが優先されているんです。ユーザーファーストってどういうことなのでしょうか。
PRやマーケティングに携わってきたわたしは、Webマーケティングの記事はこれまで何百、何千と読みあさってきました。だからこそ、その優しさをひしひしと感じます。
なにが優しいかというと、ここに書いてあることをやっていけば、自力で結果が出せてしまうくらいの情報が盛りだくさんなのです。しかも、ただ詳しい情報が多いというだけではありません。
「Webマーケティングって言葉さえ聞いたことないけど、なんかインターネットで集客しなきゃな…」ぐらいの超初心者にもわかるような言葉、表現が使われています。
「わたしたちに任せてもらえば集客できますんで!そのためにWebサイトとブログとソーシャルメディアを立ち上げるので制作費もください」というWebマーケティングではないのです。
それらを使ってどうやって集客すればいいのかを具体的に、誰でもわかるように、説明しています。
もちろん方法論だけを知っても、そのとおりにできるわけではなく、あれよあれよと結果が出るというわけでもありません。
サッカーのルールを知っていても、試合に出ることはできないように。試合にでられるようになっても、なかなかスタメンには入れないように。スタメンになれてもカンタンにはゴールが決まらないように。
だからプロがいるのです。でも、ノウハウを教えちゃうっていうのは、なかなかできることではありません。
お客さんにとったら「絶対ゴール決めてみせますから!」とだけ言われた場合は「そういうものなのか…」と、かけてみるしかない。
それで疑わしければ「うちスタメンなんで!」というような、実力、つまり、これまでの実績などを見て、いくらか安心して発注するしかない。
そこで「やさしいweb集客の話」のように、ルール=ノウハウを見せてもらえると、安心して任せることができますよね。同じように華麗には動けないけれども、自分たちでできる部分は、自分たちでやってみよう!ということもできるわけです。
「もう十分安心できるからぜんぶプロに任せよう」となればそりゃ結果も早くでますし、「自分たちではできないところはお任せしよう」と、スピードこそ落ちるもののコスト削減することだってできる。
どこからどこまでをお願いするか、を自分たちで選べるんです。
このユーザーファーストのあり方に、わたしは衝撃を受けたのでした。そして、同じようにPRのノウハウを余すことなくお伝えしようというのが、この連載です。
PR活動におけるユーザーファースト
ユーザーファーストを実現するために、とくにPRの領域において依頼が多いので考えたいのが、パブリシティです。
事業をやっていると、伝えたいことや言いたいことってたくさんありますよね。「うちの製品こんなにステキなんです」とか「これを使えばあなたの人生変わるんです」とか。
だからこそ自分たちの情報をテレビや雑誌で取り上げられたいと、逸る気持ちが抑えきれないのはわかります。
でも、露出だけを狙って、ユーモアを効かせてキャッチーでいいことばかりかいたプレスリリースを打ったとします。それを影響力のあるWebメディアが記事にしてくれました。すると、お客さんはたくさんやってきます。
しかし、ユーザーがその記事を見て描いたイメージを壊さない商品やサービスが、そこにあるでしょうか?本当にユーモアのある人たちがそれを売っているのでしょうか?本当にそんな新進気鋭なモノでしょうか?
消費者側に立てば、ありあまる情報を精査するのって、とっても大変ですよね。そんな中でテレビや雑誌などで取り上げられ、その情報を信じたユーザーがやってきたんです。数ある情報の中から、たった1つ、選んでやってきてくれました。
イメージ通りの商品やサービスがなければ、そんなユーザーをがっかりさせてしまいます。
それでは、集客だけできても、顧客化はおろかファン化さえできない。そんなことが起こってしまいます。だから、集客はとっても大切で、そのためのパブリシティももちろん大切ですが、取り上げられればいいということはないんです。
「露出できるプレスリリースを書いてよ」とか「雑誌へのアプローチお願いね」とか「バズらせてほしい」という依頼をいただくのですが、できたとしてもやらないという選択を取ることもあります。
過度な露出を狙うよりも、あくまで”真実“を大切に、角度や切り口によって取り上げられる工夫をした方がユーザーにとって優しいのではないでしょうか。
テレビや雑誌なら、取材にきてくれるので真実をベースに報道してくれるかもしれません。でも、たいていの場合、Webメディアでは、プレスリリースやニュースリリースに書いている=「企業の公式情報」として、事実確認など入らずに発信されてしまいます。
露出ばかりを意識して、自社目線になってしまわず、ユーザーファーストでパブリシティを考えてみてください。
パブリシティだけでなく、PR活動全般において「自分たちが何を言いたいか」よりも「ユーザーが何を知りたいのか」という視点で、情報発信してほしいと思います。
必ず、それがファン化をうながし、顧客をつくっていくことにつながります。結果だけを求めて焦ることなく、着実に、確実に、信頼関係を築いていきましょう!それが事業を継続させ、より多くのユーザーを幸せにするのではないでしょうか。