やさしいWeb集客の話

googleで上位表示されるボディコピーを書く5つのルール

先日、コピーライターの先輩と麻布十番の小料理屋に伺いました。季節に一度、取り留めのない話をする間柄です。そこで話題になったのが、ボディコピーの書き分けについてです。

 

「そうだ 京都、行こう。」などに代表されるキャッチコピーに対し、ボディコピーはHPやカタログで商品の詳細伝えるための文章です。

 

HP(web)とカタログ(紙)におけるライティングの違いは意識していても、集客するためのリードコピーやボディコピーの書き方を知らない人は多いのではないでしょうか。

 

今回はgoogleで上位表示を得るために、ボディコピーを書く上で欠かせない5つのルールをお伝えします。

 

 

検索エンジンに評価されるボディコピーとは

もっとも重要なことは現時点のgoogleにおいて、ユーザーに伝わりやすいコピーと、検索上位に表示されやすいコピーは明確に異なる点です。この概念を押さえないと、いくらコピーをブラッシュアップしても集客できるコンテンツは作れません。具体的には以下の5点です。

 

1)ユーザーが探している情報を書く

検索エンジンはユーザーが探している情報を素早く整理して表示することを目的としています。その鍵はキーワードです。例えばあなたが伊豆の温泉旅館のボディコピーを書く場合、いくら泉質や料理の魅力を書いても検索されません。ユーザーは次のような情報を探しているからです。

上記のキーワードを噛み砕いて考えると、次のような情報になります。

・希望の場所で自分たちの好みに合う旅館はあるか

・日帰り可か否か

・カップルで楽しめる個室露天風呂はあるか

・アクセスに不安を感じる場所ではないか

・金額はいくらか(お得なキャンペーンはないか)

 

こうした明らかに検索ボリュームの多いキーワードに対して、自分たちの魅力を踏まえつつボディコピーを綴ること。これがもっとも重要な事項です。

 

2)クリック訴求力の高いリードコピーを書く

ボディコピーにおいてリードコピーと呼ばれる前書きの重要性は言うまでもないでしょう。通常、リードコピーとは要点を集約しつつ、本文を読み進めてもらうための助走を目的に書きます。しかし、webからの集客に軸足を置くと少し事情が異なります。

集客 コンサルティング   Google 検索

当社は「集客 コンサルティング」というキーワードで、現在googleで1位表示されています。要因のひとつが赤枠で囲った部分です。これはコピーライティングで言えば「リードコピー」であり、SEOで言えば「スニペット」と呼ばれる箇所です。

 

検索時にクリックをしてサイトを覗くか否かの判断に、このスニペットは大きな影響を与えます。重要なのは次の2点です。

・検索されるキーワードを含める

・検索エンジン上で「これは私が読むべきページだ」と思ってもらう

 

逆説的に言えば、キーワードを含まず、ボディコピーへの導入部をいかに魅力的にするかという観点のみで書くリードコピーは集客から遠ざかります。

 

※スニペットは「meta description」というHTMLで自由に記述できます。制作担当が上記に通じていればリードコピーとスニペットを分けて記述することも可能です。

 

3)伝えたいことより、ユーザーが知りたい答えを書く

これも検索エンジンの仕様に基づきますが、検索とは「知りたい」という動機に基いて行われます。そのため「ユーザーが知りたいことに対する答え」が掲載されているサイトほど重宝されます。結果、滞在時間や回遊率が高くなり上位表示へとつながる傾向があります。

 

ボディコピーをクライアントの魅力をいかに引き出すかという観点で書くと、しばしばユーザーが探している答えからは遠ざかるケースがあります。広告をメインに集客する場合は別ですが、長い目で検索エンジンからの集客を考えている場合は注意が必要です。

 

以下の記事も参考にしてください。検索対策に「渋谷カフェ」と店名を付けたライバル店をなじる店長の話です。

 

4)一定の文量とページ数を書く

しばらく前に、SEO界隈で以下の記事が話題になりました。

賛否両論ありましたが、僕自身も中小企業〜個人事業主におけるSEOにおいて同様に考えています。

 

コピーライティングでは「文字数を減らして伝えるに越したことはない」という観点があります。伝わりやすさにおいて、誰も異論はないでしょう。

 

しかしweb集客において検索エンジンへの最適化は必須です。そして、検索エンジンからの集客に力点を置く場合、キーワードに沿うことと一定の文量は現時点においては欠かせないものです。

 

なお、一定の文量においては諸説ありますが、個人的な肌感覚では1,000文字前後のコンテンツ群ではあまり集客に貢献しないように思います。原稿用紙3〜4枚程度以上がベースでしょうか。

 

5)外部リンクが付く努力をする

最後は結果論になりますが、(1)〜(4)の事項を満たすことはSNSを始めとする外部リンクが付きやすいコンテンツにもつながります。検索エンジンの上位表示においては未だに外部リンクの存在は欠かせません。外部リンクの重要性は以下でも触れています。

検索エンジンにおける良質なボディコピーは、外部から「このコンテンツはおすすめである」というテキストリンクやSNS上でのシェアを受けることでよりその地位を確たるものとします。

 

検索エンジンに評価されないボディコピーとは

ここまでに紹介した事項を満たさないコンテンツは、実際に魅力的であっても正当な評価を受けづらくなります。具体的には次のような条件に当てはまる文章です。

・キーワード検索されない情報

・クリック訴求力の低いリードコピー

・特に答えのない情報

・少ない文量

・結果、外部リンクが付いていない

 

コンテンツとしては詩や短歌、エッセイ、絵画、写真などが該当します。これらは決して価値を持たないものではありませんが、検索エンジンという土俵だけで見れば集客が難しい内容です。

 

集客できるコピーを書けるライターは少ない

一般的なコピーライティングと、web上で集客するためのコピーライティングの違いについてお伝えしました。より具体的に知りたい方は以下のコンテンツも参考にしてください。

「確実に集客できるコンテンツの概論を話せる人」と周りを見渡したときに、彼・彼女だ!とピンと来る人は少ないと思います。ここに挙げた内容は「知っている人は当たり前に知っている」、「知らない人はまったく知らない」類の情報だからです。

 

webライティングは正解がない分野であることから、自身で実践しながら確かめる以外に術がありません。さらに個人で実践してある程度の成果が出せても、そのノウハウを企業のマーケティングへと転じるには経験と機会が必要です。

 

一人でも多くの方に、集客できるボディコピーの勘所が伝われば幸いです。

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古越 幸太

「もともと何されてたんですか?」→「公務員保育士です」で、初対面の方でも5分は話せるのですが、次に続く鉄板の雑談ネタがないのがここ10年来の悩みです。

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