以前、3分で分かるWordPressとは何か。メリット・デメリット及び無料ブログとの違いという記事を書いたところ、しばしば反響をいただいています。弊社はインターネット上での集客に関するブログを書いていますが、「HPを新しく作りたい」「HPをリニューアルしたい」という場面においてWordPressの導入を視野に入れた方が多いことの表れですね。
機能が多岐に渡るWordPressですが、導入すれば具体的にどんなサイトが作れるのか?それは実際に動いているサイトを見た方がイメージしやすいでしょう。
WordPressではテーマと呼ばれるいわゆるHPのテンプレート一式が販売されています。海外ではこのテーマの販売を専門とするサイトがあり、なかでもオーストラリアのthemeforestは世界最大級の一つです。
今回はこのthemeforestで歴代売上トップ5を占めるテーマをご紹介します。(アイキャッチ下のDEMOをクリックすると実際のテーマをご覧いただけます。BUYから購入も可能です)
Avada(59$ 販売数:約160,000個)
世界でもっとも売れているテーマといっても過言ではないAvada。その特徴を一言で言えば全部盛りです。海外のテーマの特徴でもありますが、まるで万能ナイフのようにありとあらゆるカスタマイズ機能がそろっています。
具体的にはHPのレイアウト、フォント、色、背景、スライド、メニュー、その他ほとんどすべての箇所でカスタマイズが可能です。またレイアウト自体も一般的なサイト形式のものから、LP、ショップ、ブログそれぞれに10種類近い形状があり、もはやレゴブロックさながらです。
英語ですがテーマを一通り説明した動画もあるので、気になる方は覗いてみてください。
売れているテーマだけあり日本の解説ページも多数あります。
X(64$ 販売数:約70,000個)
XもAvedaと同様にいわゆる全部盛りテーマです。各所でカスタマイズでき、カスタマイズ用の多数のフレームやパーツ、アイコンがそろっています。
Avadaと異なる点は用意されているデザインやアイコンがよりモダンである点と、選択できるフレームも”今っぽさ”が感じられる点です。同じペライチと呼ばれる一枚ページでもブログでも、スタイリッシュな印象を受けます。
テーマの詳細は以下の動画が分かりやすいでしょうか。
Avadaと比べると解説ページは少ないですが以下に紹介します。
enfold(59$ 販売数:約68,000個)
最後にご紹介するのがENFOLDというテーマです。3段オチではありませんが、やはり全部盛りが特徴になります。ENFOLDが優れるのはフレームを用途別に紹介している点です。スタートアップビジネス、ポートフォリオ、ショップ、スモールブログなどどのように使えるのかが具体的にわかります。
テーマの紹介動画もありました。
Enfold導入の経緯が語られているブログです。
海外テーマ購入の注意
themeforestでの累計販売数トップ3のテーマを紹介しました。価格も10,000円を切るのでお求めやすく「さっそくこれでお洒落なHPを作ろう!」と思われる方もいるかもしれません。しかし、いくつか注意点があります。
・買っただけでは使えない
一番はこの点です。冒頭でレゴブロックのようにと紹介しましたが、カスタマイズ性が豊富ということはそれだけ複雑ということです。いくら素敵なブロックが揃っていても組み立てるのはあなたです。WordPressにテーマをインストールしただけでは白紙の状態なのでご注意ください。デモ画面のように組み立てるのは思いのほか大変です。
・HTMLもCSSも不要だが…
たしかに自身の手でコードを書く必要はありませんが、細かいドラッグ&ドロップやショートコードと呼ばれる簡易的なコードの入力、メニューのカスタマイズや各種フォント・色の選択など必要な作業は多岐に渡ります。全部カスタマイズできるということは、逆に言えば全部手を加えないと見栄えの良いサイトになりません。
・日本語のサポートがない
英語が読めればサポート記事は豊富にありますが、ここに挙げた世界的に売れているテーマでも日本語の解説記事は決して多くはありません。特に多いトラブルが表示崩れです。パッチを当てたり、多少CSSを書き換えれば直るのですが、勘がないとその箇所の特定にも時間がかかります。
この辺りが気になった方は海外テーマの購入は控えるべきでしょう。一方で「勉強しながら、手を動かしながら、理想のHPを自分の手で体現したい」という方にはうってつけとも言えます。ここまでカスタマイズできるテーマは国内にはありません。
ところで日本にはどんなテーマがあるの?と気になった方は、以前書いた厳選!巷でよく見かける日本語WordPressテーマ9選を参考にしてください。