先日ninoyaで「企業広報の課題をライティングで解決する「PRライター」需要の高まり」というイベントを開催しまして、告知わずか2週間程度で全30席が埋まりました。
当日はいろいろな質問をいただきましたが、特に会場で僕が伺った声で大きかったのが「自社セミナーで30人が埋まるのはすごいですよね」というものです。
実際、ninoyaはごく少人数の会社で、今回のイベントを開くにあたり広告はもちろん取り立てて力を入れてSNSで告知をしたわけでもありません。プレスリリースと、SNS投稿を1〜2回行った程度です。
では、なぜそれでセミナーが満席になるのかと問われれば、一つにはninoyaが積み重ねてきたコンテンツに秘密があります。
※プレスリリースにも秘密があるのですが、それはかみむらゆいさんの「PRライターという仕事」の連載で登場すると思うのでその機会を楽しみにお待ちください。
オウンドメディアやブログを書けば集客できる訳ではない
よく誤解されていることの一つに、オウンドメディアやブログを書けば集客できると思われている点が挙げられます。
Googleの仕様変更にもとづいてコンテンツ全盛時代の昨今ですが、断言できるのは「闇雲にコンテンツを重ねれば集客できる」なんてことは絶対にないということです。
ご自身でコンテンツを書くにしろ、誰かを執筆担当に指名するにしろ、概ね書く人は「何か面白いこと。役に立つことを書かねば」と考えるのが一般的でしょう。しかし、その時点ですでに矛盾が生じます。
どれだけ面白いコンテンツを作ったとしても、それを目にする人がいなければ意味がないのでは?という視点です。記事を書き続けるモチベーションしかりですね。
では、読んでためになるコンテンツと、実際に集客できるコンテンツとにはどのような違いがあるのでしょうか。
コンテンツを見つけてもらうテクニック
当ブログでは繰り返し伝えていますが、HPを見つけてもらうには事実上3つしか動線はありません。広告・検索エンジン・SNSの3つです。昨今はアプリを加えた4つとも言えますが意味合いとしては変わりません。詳しくは以下の記事を参照してください。
つまりコンテンツを作る際はその面白さは当然のこととして、どの動線を通じてそこにユーザーを集めるのか?という視点が重要になってくるわけです。
ninoyaで重視しているのは検索ユーザーです。保有する大半のコンテンツは、日々Web集客に悩むユーザーが何がしかのキーワードを打って検索することで見つけてもらえるように工夫を凝らしています。
具体的にどのようなテクニックを用いているかは以下の記事参照してください。
ユーザーは一体何を探しているのか?
ところで検索にしても広告やSNSにしても、そのコンテンツにたどり着くには欠かせない動作があります。それはクリックです。私たちはおおよそ0.3秒で情報の要・不要を判断しては、必要なコンテンツのみをクリックしています。
つまり一生懸命書いた記事を見てもらうためには、中身以上にその記事をクリックしてもらうことが重要になる訳ですね。クリック訴求力あるいはクリック吸引力と言い換えても良いでしょう。
じゃあ押してもらえれば何でもいいの?と言えば、そうでないことはninoyaブログを読むような皆さんであれば答えを言うまでもありません。
つまり自身が継続的に発信する記事を、クリックに値すると新規読者と既存読者の双方に伝えていかないといけない訳ですね。これはなかなか難儀なものです。
その勘所を一言で言うのは難しいですが、「今書いているその記事は検索エンジンでどんなキーワードを打って探している人に向けたものなのか」、あるいは「SNS上でどんなアイキャッチ画像や記事タイトルが流れてきたらクリックする人に向けたものなのか」と考えるとピンと来るのではないでしょうか。
まとめ
面白い記事や役に立つ記事≠見つけてもらえる記事という視点に気がつくことができれば、自ずとコンテンツを作る時に重要視するものが異なってきます。
少なくとも読んだ時の面白さだけにこだわっていては、そもそものネームバリューを持つ企業・個人でなければWebという大海に小さな石ころを投げるのと変わりません。
ninoyaがごく小さな会社ながらも多くの人の目に触れられ各回のセミナーが満席になるのは、こうした見つけてもらい読者になってもらう技術にこだわってコンテンツを作っているからに他なりません。それは一口にSEOやバズ狙いといった括りで語れるものではありません。
さあ、明日からどんなコンテンツを作りますか?