いよいよ、PRライター養成講座がスタートしました。
第1回の1月13日は、「PRとは」をテーマに開催。受講者のみなさまが積極的に参加してくださったので、大成功でした!ありがとうございます。
なんとオーストラリア在住のマーケティング会社経営者さんもご参加いただいていて、スカイプ中継しながらやっております。関西から泊まりがけで参加してくださっている方も。
お近くのみなさまも、お仕事終わりに急いで来てくださっているので、ありがたい限りです。
その甲斐ある会を、今後もお届けしてまいります!!!
といったところで、第1回めレポートを書こうかな。
PRはコミュニケーションデザインだ!
まずは「PRとは」を理解していただくために、概論をお話し。
PRと言っても、初心者の方にとってはイメージがわきづらいので、わたしはPRは「コミュニケーションデザイン」なんです、とお伝えしています。
さいきんよく耳にする(PR、広告、マーケティング界隈だけか。笑)この言葉。電通さんなんかが、おっしゃっています。
PRの目的って、すべてのステークホルダーを良い関係性をつくりましょうねというものなんですよ。
先に、集客や売上を追求するのではなく(それももちろん大事ですが)、先に良い関係性をつくる。
そうすれば、自然と「この人(企業)の言うことなら信用できるから、ここから買おう」と買ってもらえる。集客できる。
中長期的な売上の安定やアップを目指して、信頼構築をしていくのがPRなのです。
そのために、各ステークホルダーとどうやってコミュニケーションを取りますか?という戦略を立てるのがPR担当者のお仕事。
ステークホルダーって誰?
講座内では、みなさんに「ステークホルダーって、誰?」という質問をしてみました。
出てきた答えは、こんな感じ。
・消費者
・クライアント
・株主
・社員 などなど
そして、とくに「消費者」を取り上げて少し深掘りしてみました。
「消費者」って、ひとえに言っても、段階がありますよね。マーケティングや営業に携わっている方ならすでにご存知かと思いますが、大きく、以下のように分けることができます。
・潜在客
・見込み客(リード)
・購入者
・ファン
PRが目指すのはファンづくりです。中長期的に、自社を愛してくれる人たちを増やすのがPRの役割。
目先の集客や売上アップだけでなく、ファンづくりを意識して、集客も売上も考えます。
ターゲットって誰?
さらに、「消費者」の中の「潜在客」なり「見込み客」なりにも、さまざまな人びとがいます。「男女」「地域」「職業」「興味・関心」などなど、ぜんぜん違うワケです。
それぞれに対するコミュニケーションの取り方って違うはずですよね。
だから、ターゲット設定が重要なんですね!
どんな人たちに、どんなコミュニケーションを取ることが、自社にとってもっとも効果的なのか? を考える必要があります。
そして、適切なコミュニケーションをデザインするには、もちろんリサーチや分析も欠かせません。
マスコミュニケーションは終焉へ!
この見出しは、だいぶ言い過ぎですが、講座では従来の「とにかくたくさんの人に届け!」というマスコミュニケーションは、終焉に向かっているというお話もしました。
テレビは、まだまだ信頼性が高くて、影響力もあります。新聞や雑誌もそうですよね。
テレビや新聞と同じような役割を担っているニュースサイトも、より多くの人に届く必要があると思います。
ただ、どんなコンテンツでも「多くの人に届けばそれでOK」というワケじゃないんです。
その情報、何人が求めてるの?
当然のことながら、1万人に届ければ9000人が欲しがる情報もあれば、1万人に届けても10人しか欲しがらない情報もあります。
テレビや新聞が伝えているのは前者の情報です。
いち企業の、いちサービスにおいてはどうでしょうか。いちコンテンツ、いち記事、いちソーシャルメディアの投稿はどうでしょうか。
寝ても冷めてもPV、シェア、いいね!の数を増やすことに注力するのって、本当に意味があるのでしょうか。
たとえば、「1万人に届けて100人が欲しがる情報」なら、「1000万円投資して1万人に届ける」よりも「500万円を投資して100人に届ける」施策をしたほうが、どう考えても、よくないですか!?!?
ということで、本当に取るべきコニュニケーションに、時間も予算も人員も割きましょうと、お伝えしました。
そして、そのためには、どこで、どんなコミュニケーションを取るべきか、やはり分析してターゲティングして、設計・デザインしなきゃならないのです。
数値至上主義を、やめよう
そんなこんなで、どれだけリーチできたか、どれだけ読まれたか、どれだけ集客できたか……みたいな「数値至上主義」やめましょうよ!という空気が、いま、PRや広告やマーケティング業界に漂っております。
参考記事をピックアップしたので、ぜひご覧になってください。
・【LIGブログ×サイボウズ式】成功している企業メディアが語る!「PV至上主義を捨て、ブランディングへ」
この風潮は数年前からあって、アメリカでも日本でも「エンゲージメント」を評価基準にしよう!と、ソーシャルメディアを分析することが多かったりします。
・PVに代わる広報・PRの新しい指標に? ソーシャル力が最も高いメディア最新調査結果発表
ソーシャルメディアの解析ツールもいろいろです。
良く噂されているのか、それとも悪く噂されているのか、どんな属性の人が、どんな風に噂しているのかを分析することができます。
インフルエンサーを特定して追跡するようなものも、重宝されます。
・【Interview】インフルエンサーをリアルタイムで可視化!新時代のソーシャルマーケティングツールに大接近
とはいえ、ソーシャルメディアだけでは(ソーシャルメディアを積極的に使っていない人もたくさんいるので)測り知れるわけがありません。
じゃあ、1つ1つのコンテンツ、PV以外でどうやって評価したらいいの!?という疑問に答えるヒントになる記事も。
・コンテンツの評価はPVだけ?因子分析で新たな評価軸を探してみた
第2回は「PRケーススタディ」
そんなところで、次回のPRライター養成講座は1月27日。
PRの概要を掴んでもらえたところで、実際に成功事例をご紹介して、より「PRってこういうものか〜」と腹落ちしてもらう会にいたします。
受講者じゃなくても、参加できます!
PRライター養成講座では、3回に1度、ゲストスピーカーをお招きして講演をしていただきます。
ゲスト講演のみ、受講者以外のみなさまにも開放しちゃいます!!せっかくなので、たくさんの人に聞いてほしいな〜と思いまして。
PR、マーケティング、Web、広告、出版など各界で、とっても活躍されている方々にオファーしておりますので楽しみにしておいてください。
2月10日は、PR業界のゲストを中心にお招きします。
PRライター養成講座の受講を迷っていた方など、19:00または20:00〜スタート予定なので、いまから予定を抑えておいていただければと思います。
詳細は追って、この連載やリリースにて発表いたしまーす!