中途採用ならいざ知らず、新卒採用においては学生の応募動機が「ひと」に関することが多いです。人事目線では、「ひと」にフォーカスした応募動機は理由としては弱いので、学生の皆さんにはおすすめしないのですが、このブログでは採用担当者向けにこの応募動機をうまくアレンジして採用活動に活かしていく方法をお伝えしていきたいと思います。
学生受けする先輩社員を採用メンバーにアサインする
なにはともあれ、学生から見て印象が良いと思われる社員に採用メンバーへ加わってもらうことが大事です。やはり学生と話をしていると、「採用担当者がキラキラしていて素敵だった」、「トップ営業マンの話がかっこよくて、自分も同じ仕事をしたいと思った」という学生は一定数存在します。
CMや雑誌でよく見かけるBtoC向けの企業ならいざ知らず、中小ベンチャー企業の採用担当者であれば、学生から見て素敵だと思う先輩社員の力を借りて、分かりやすくアプローチすることから始めましょう。
仮に入社して間もないメンバーでも、出張で来ている社員でも、社内で活用できるリソースはでき得る限り使っていきます。
お願いされる先輩社員としても、自分が採用活動に関わるのは嬉しいものなので、遠慮せずに「力を貸してください!」と声をかけると、快く協力してくれるでしょう。
ちなみに、新卒採用にこれでもか!と力を注いでいるリクルートホールディングスの採用担当者と話では、学生に多い時だと10名の相性の良さそうな先輩社員と会ってもらい、さまざまな角度から学生の動機づけをしている、と言っていました。
学生に刺さるもうひとつの要素とは?
もうひとつ、分かりやすく学生の応募意欲を高められるものがあります。
ずばり、オフィスの外観です。それも実際に仕事をするスペースではなく、会社が入っているビルの大きさや内装です。
身も蓋もない言い方をすると「こんなオシャレなビルで働いている俺(私)ってイケてる!」と学生の想像力を大いに刺激してくれます。
例を挙げると、新卒紹介をメイン事業としてリクルーターを多く抱える人材系ベンチャー企業も、オフィス内は至って普通だが、エントランスだけは学生受けするような造りにしている、という話や今とても勢いのあるゲーム系ベンチャー企業では、もともと下町にあったオフィスを採用施策の一環として恵比寿に移転した、とい話も耳にしたことがあります。
もちろん採用のためだけではないと思いますが、各社工夫を凝らしているという印象でした。
まとめ
もちろん、オフィス移転などは採用担当の一言で動く話ではないですが、頭の片隅に置いておくと、何かのタイミングで経営陣に伝えられる機会もありますし、何より変えられないことで悩むより、自分たちで工夫できる部分にフォーカスしながら採用活動を進められるのではないかと思い、今回の記事を書きました。
2017年新卒採用は、4月に最終面接が終了・5月末には既に内定が出揃った状態で大手の解禁を迎えるなど、例年以上に大手有利に進みそうです。
そこで中小ベンチャー企業だからこそできる小回りの良さを活かして、自社なりの採用勝ちパターンをつかむヒントになればと嬉しく思います。