中小ベンチャー企業が新卒採用を良いかたちで乗り切るには、ちまたで言われる採用スケジュールに惑わされず、採用目標を達成するまで活動していくことが大事です。
とくに、例年は採用スケジュールがころころ変わるので、ますます「自社なりの」採用活動をしていくことが採用成功の秘訣になってきます。
決戦の6月~選考解禁!戦いの火蓋は切って落とされた~
少し大げさなタイトルにしましたが、採用担当者にとっての選考解禁はまさしく戦いと言えるでしょう。
今年は6月解禁となり、6月中はおそらく学生が大手の選考に足を運ぶため、中小企業の説明会参加率はそれまでと比べて、著しく落ちる可能性があります。
自社で内定を出した、とある有名私立大学の女子大学生も、
「絶対受からないと思いますが、記念受験のつもりで大手出版社にエントリーします」と言っていました。
そこで、採用担当者はあの手この手で学生に自社の存在を知ってもらう方法を考えます。例えば採用担当者にとっては苦渋の選択かもしれませんが、大手の選考が行われない土日に会社説明会を開いてみるのはいかがでしょうか。
土日説明会は自社においても初の試みとなりますが、学生が集まらないからと言っているだけではなく、企業側も攻めの姿勢で臨みましょう。
リスタートの9月~もうひとふんばりの3ヶ月間~
そして、8月のお盆までには大手の内定が一通り出揃い、自分の志望企業から内定を獲得した学生や惜しくも夢破れてしまった学生たちの様々な姿を目にします。
また、一般的には10月の内定式準備と新入社員の入社に向けてここで新卒採用を終了する企業も多いでしょう。
ただ、そうも言っていられないのが、中小ベンチャー企業の採用担当者です。
ちょうどこの時期に、中小ベンチャー企業でも他社からの内定を受諾した学生からの内定辞退がに起こり、一時的にプチパニックとなります。
その欠員と、そもそも充足していない採用人数を補うため、再度エンジンを入れて活動を再開します。海外大学の秋卒業や公務員試験の終了など、新卒採用ならではのイベントも発生していきます。
また、残念ながら大手企業には手の届かなかった学生の中から、ダイヤモンドの原石を見つけるがごとく、自社にマッチした学生を探し出し、内定承諾をまで導いていく採用担当としての醍醐味を存分に味わえるのも、この後半の時期にあたります。
この時期をどれだけ有意義な時間にできるかが、企業の採用力の差につながってきます。
新卒採用は通年の一大プロジェクト
いくつかのチェックポイントをかいつまんで書きましたが、中小ベンチャー企業の新卒採用は場合によっては、年明けも継続し、同時並行で4月入社の内定者のフォローと次年度の新卒採用の準備を進めるというトリプルパンチの一大プロジェクトです。体力と気力を温存して、このプロジェクトをやり遂げましょう。
ここまで書いてきたわたし自身も、採用担当としてはまだまだひよっこです。
ぜひ、わたしもよく学ばせて頂いている『かるびさん』のブログも参考にしてみて下さい。
超短期決戦の17新卒採用をこうやって乗り切れ!採用担当歴10年の筆者が教える「中小企業の戦い方」