人事担当といえど、入社した新入社員の配属が決まった後は「部署に馴染めているか?」、「入社後のギャップを感じていないか?」など気になることあっとしても、なかなか手助けできずにもどかしいと思うことがあります。
そこで日ごろ意識している、人事だからこそできるフォローアップのコツをお伝えしていきます。
それぞれのメンバーの思いを代弁する
配属後は新入社員はもちろん、受け入れたチーム側にも少なからずストレスがかかっています。特にベンチャー企業では、上司も新入社員も年齢があまり変わらないこともあります。
そのような中で一番多いのは、配属先の上司からは「報連相がなかなか上がってこないので、コミュニケーションがスムーズにとれない」といった声をよく耳にします。
一方、新入社員も組織によるコミュニケーションの取り方の違いや会社独自のルールで手が止まってしまうこともあり、傍からみていると機会損失だなと感じます。
そんなときこそ、お互いの意見を聞いて双方にうまく伝えることが人事という立場を最大限に活用できるのではないかと思います。
大切なことは『見ている感』
例えば、チーム内コミュニケーションが円滑でないと感じた時には、チームの上司に下記のように伝えます。
「入社した〇〇さんは、社会人経験も2~3年ぐらいなので、自社の相談タイミングが分からないって言っていましたよ。最初は上司の△△さんから声をかけてあげると、チームに馴染むという意味でも良いと思います!」
また、新入社員には少し自信をなくしている可能性もあるので、励ましも込めて声をかけます。
「上司の△△さんは面接のときからあなたのことを優秀で期待していると言っていますよ。最近元気がないように見えるけど、何か困っていますか?」
ささいなことですが、誰かが見ていてくれると思うと、頑張れる人は多いです。
せっかく採用したメンバーが知らないうちに退職なんてならないよう、人事として「見ている感」を存分に発揮していきましょう。
人事は社内のコミュニケーションエンジン
よく言われているのは、経営と現場を結ぶ役目だと言われます。
経営陣との橋渡し役はもちろん、同じくらいに現場同士のコミュニケーションを活性化する役割も兼ねています。
チーム内・部署別・事業所別など、通常は組織ごとに分かれてしまうことが多々ありますが、人事担当は広範囲にわたって関わりをもてる数少ない立ち位置です。
ぜひとも、新入社員メンバーのサポートとして、ひとりひとりへの目配りを取り入れて、コミュニケーションエンジンとして役割を全うしていただきたいと思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!