「うち、テック系ベンチャーにしようぜ!」社長の何気ない一言から、自社のエンジニア採用は始まりました。
それまで一切かかわったことのないエンジニアの採用を進めるべく、今回はわたしが奮闘した経験をお話ししたいと思います。エンジニア採用を全くのゼロスタートから始める方は少ないかもしれませんが、何かしらヒントになれば幸いです。
採用要件を聞いても全く分からない!?
採用活動開始時には開発チームの影もカタチもありませんでしたが、全く分からないままにしておけないので、まずは情報収集から始めました。
そこで、おそらく採用になったら配属されるであろうと思われる部署のリーダーに採用要件を聞きに行きました。
自分:今回、採用を考えている人の要件を教えていただけますか?
リーダー:そうだねぇ。年齢は30代半ばくらいで、開発・運用・保守を区別できずにできるひとがいいかな。できれば、大学でコンピューターサイエンスを学んだ人ね。
それで、絶対とは言わないけど2言語以上できる人が理想かな。
自分:ふむふむ。よくわからないけど、難しそうな感じですね。もう少し具体的にイメージしたいので、例えばあの会社の誰々さん、みたいにバイネームでもらえますか?
リーダー:なるほど、じゃあ分かりやすいところで挙げるね。Googleにいたときのマリッサ・メイヤーが近いかな。
自分:えっ!!?(いくらエンジニアについて分からないとはいってもさすがにそれは…本気なのかな…?)
と、こんな感じで自社のエンジニア採用は始まりました。
今、このブログを書きながら、そこから3ヶ月足らずでよく採用できたなと思います。
エンジニアってどういう人たち??
これは大変な仕事になるぞ、と覚悟をした私はもっとエンジニアについて知らなければならないと感じました。
そのときのわたしは、そもそもエンジニアって何している人なんだろう?真っ黒い画面に何か打ち込んでいるイメージしかないけど、あの人たちは何を作っている人たちなんだろうと、関わる機会がなかったばかりにまったく未知の存在でした。
そこで、たまに自社に来ているエンジニアの方へ質問攻めにすること2~3回、全容とまではいかないまでも、エンジニアの輪郭はおぼろげに見えてきました。
・エンジニアは原則受け身。新しいことにチャレンジしようって気はそうそう持たない。
・基本は安定志向。自信がなくてビビりの傾向あり。
・120%の力を出して頑張るっていうより、80%をひたすら継続する感じ。
などなど、聞けば聞くほど意外な話が!
それまでのエンジニアの印象はというと、自分のスキルに絶大な自信を持っていて、バイタリティーのある、職人タイプかと思っていたわたしはびっくりしました。
しかし、話を聞いたエンジニアが最後に言ったひとことに、絶対採用成功させたい!と強く思いました。
そのエンジニアの方いわく、
「でも、自分の好きなことを少年みたいにひたすら追い求める、かわいいやつらなんだよ」
と。
今回は採用活動に入るまでのドタバタを書きましたが、後編では、実際に採用活動をしたときのことを書いていきます。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!