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【著者インタビュー】森川陽太郎さん「ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則」

書籍づくりの現場ではどのような作業が行われているのか。実際に本を出版した著者と、その担当編集者のインタビューを公開します。企画の経緯から執筆・編集・デザイン・売り方まで、生の声をお届けします。

 

書籍:『ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則』(かんき出版)

ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則
森川 陽太郎
かんき出版 (2013-01-21)
売り上げランキング: 200,686

 

著者:森川 陽太郎(もりかわ・ようたろう)さん

元サッカー選手として、スペインやイタリアでプレー。5度の手術と5年に渡るリハビリの末に引退。
その後、心理学やメンタルトレーニングを学び、自身の経験を体系化。
2008年、株式会社リコレクトを設立し、代表取締役に就任。
「OKラインRメソッド」という、後ろ向きな気持ちのままでも結果を出すことができる独自の手法で、ビジネスパーソン、アスリートから子どもまで、年間1200回以上、延べ1万人以上に対し、メンタルサポートサービスを展開している。
これまで、NHK、森ビル株式会社、東京経営者協会などの企業向け研修講師や、フウガすみだ(2009年度全日本フットサル選手権優勝)、後藤史氏(女子サッカースペインリーグ1部ラーヨバジェカーノ所属)などのトレーナーを担当。
「2012年ミス・ユニバース・ジャパンファイナリスト講師」や、モデル、アーティストのメンタルサポートにも携わる。
著書に『いつもの自分トレーニング』(ダイヤモンド社)がある。

株式会社リコレクト

 

 

 

───ポジティブシンキングを勧める書籍が多いなかで、本書『ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則』というタイトルは強く印象に残りました。

なぜ、ネガティブシンキングで結果を出せたり、成功できるのでしょうか。その理由を教えてください。

 

森川陽太郎さん(以下、敬称略):日本では、ポジティブシンキングが流行りすぎて「ありのままの自分」を受け入れられない人が多くいます。でも、ポジティブな感情だけを感じて生きている人はいません。

ありのままの自分を受け入れるとは、ポジティブな感情もネガティブな感情も、いいもの、悪いものと評価をせずに、そのまま感じることができることです。

無理矢理ポジティブでいようとしても、ストレスが溜まるだけでうまくいきません。ありのままの自分を受け入れることで、自分にあった実力を発揮するための方法を見つけることができるのです。

 

───森川さんは後ろ向きな気持ちのままでも結果が出せるという独自の手法で、多くのスポーツ選手やビジネスパーソンのメンタルサポートをされていらっしゃいます。そんななか、なぜ本書を執筆されようとお考えになったのでしょうか?

あらためて出版の経緯を教えてください。

 

森川:私自身が、サッカー選手としてイタリアやスペインでプレーしていた時に「ポジティブシンキング」を実践していたのですが、そうではない自分の感情に素直な選手達がどんどん結果を出しステップアップしていました。

一方、私は、ポジティブシンキングを実践しても結果は出ないし、苦しくなるばかりで何もいいことがありませんでした。

そのときに感じた、結果を出しステップアップできる人と、そうでない人の違いは「ありのままの自分」を受け入れることができているかどうかどうかです。

実際にメンタルトレーナーとして多くのアスリートやビジネスマンと関わっていても、結果を出せるようになる選手は、ありのままの自分を受け入れることができています。

ネガティブな自分も大切な自分の一部として捉えられる人のほうが結果を出し続けることもできるし、ストレスのマネジメントも上手だということを、たくさんの人に知ってほしくて、本書を書きました。

 

───本書では、ビジネスやスポーツの大事な場面において、「自分の望む結果を出す人」がどのようにネガティブな気持ちと向き合い、心の整理をしているのかがたくさんの事例を交えて紹介されていました。

そのなかで、森川さんが一番印象に残っているネガティブシンキングだからこそうまくいった事例を教えてください。

 

森川:日本人には限界を決めることは悪いことだという概念があります。その概念が自分の自信を失う原因になっていた人が、自分に限界があることを受け入れたことで結果を出せるようになり、自信を得られた事例は印象に残っています。

自分には何ができて、何ができないのか、現実を見て判断できる人は、しっかりと結果を出すことができるようになるのです。

 

───執筆にあたり、内容の構成や文章の書き方など、何か苦労されたことはありますか?

その際、編集者やエージェントからはどんなアドバイスがありましたか?

 

森川:アスリートの事例を、ビジネスパーソンからも共感を得られるかたちにし、役立つように書くのが難しかったです。

いろいろな事例がある中で、編集者やエージェントからどんな事例がより共感を得られるかアドバイスをもらいました。

 

───本書はどのような方に読んでほしいと思われますか?

 

森川:ポジティブシンキングに違和感を感じている人や、現状を打開するための新しい方法を探している人に読んでいただきたいです。

 

───本書の発売後、周囲やネット上などで、どんな反響がありましたか?

印象に残る感想や意見などがありましたら、教えてください。

 

森川:ポジティブじゃなくてはいけないと考えていた人が「そうでなくても大丈夫なんだとわかった」という声が多かったです。

ラジオなどでお話しさせて頂いた時も、今まで苦しかった気持ちがラクになったという声がたくさんありました。

 

───ご自身の原稿内容を多くの方に理解していただくために、ご執筆の際に注意していること、気をつけていることはありますか?

 

森川:自分の持っている「固定概念」がどれだけ自分の成功の邪魔をしているかを、事例を通して解説するようにしています。

 

───企画のテーマを考えるうえで、どんなことをヒントにされていますか?

 

森川:結果にこだわって仕事をすることです。そうすると面白い企画や、知ってほしい理論ができてきます。

 

───次回はどんなテーマについて執筆したいと思われていますか?

 

森川:次回ではないのですが、一生のうちでマンガの原作を書くのが夢です。

 

───最後になりますが、ビジネス書作家を目指すメルマガ読者のみなさまに、メッセージをお願いします。

 

森川:ビジネス書を書くときに理論はもちろん重要ですが、それに興味を持ってもらうためのプロフィールがすごく大切だと思います。

僕は、プロフィールを2か月に1回ぐらい書くのが趣味です。この2か月でどのくらいスッテプアップできたかを実感できます。

プロフィールが強くなればなるほど出版も近づくと思うので、みなさんもプロフィールを書くのを趣味にしてみてはいかがでしょうか。

 

───森川さん、ありがとうございました!

 

ブログをお読みの皆さんで、本にしたら絶対売れる!!という企画・原稿をお持ちでしたら、弊社あてにご応募ください。

くわしくは企画原稿検討の要項をご覧ください。検討させていただきます。

ご意見・ご感想は(info@appleseed.co.jp)までお願いいたします。

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鬼塚忠

アップルシード・エージェンシー代表。大学在学中に英国留学し、卒業後は働きながら、4年間で世界40か国を巡る。帰国後、海外の本を日本に紹介する仕事を経て、独立。「作家のエージェント」として、多くの才能を発掘している。自身でも小説を執筆し、著書に『Little DJ』『カルテット!』『花いくさ』『風の色』等がある。

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