例の「お金の奴隷解放宣言」の記事の感想です。記事単体に対する思い入れはなくて、どちらかというと周囲の反応に興味が沸いていました。
西野さんがとった知名度を活かしたフリーミアム戦略。素晴らしいです。反対側にいる消費者の私たち。無料で絵本が見られることに損はありません。
資本家と消費者という観点で見た場合、みんな幸せなんですよね。ビジネスを分かってないって向こう岸を笑うひとは少なくないでしょう。
でも、私たちはもうひとつの顔を持っています。労働者ですね。この観点から見ると彼の行動って不義理だし、ダンピングの色をまといます。同じ業界に属するひとなら尚更でしょう。
この構図、ファストファッションや電子書籍でも見られます。消費者の視点と労働者からの視点って話が噛み合わないんですよね。一昔前だと「商店街がつぶれるのは悲しいけど、日常の買いものはイオンで済ませる」みたいな話です。
相手はどの視点から話しているのか。分かり合えないときの想像力が試されますね。