という質問、よくいただきます。ケースバイケースなんですけどね。今回は「これ見てください」と拝見したサイトが、わりと一般的な手法だったのでご紹介します。
検索ニーズを掴む
例えば、あなたが都内のスポーツジムの店長だとします。「東京 パーソナルトレーニング」というキーワードで上位表示を狙います。
そのために、自分たちのジムがどれだけ優れているかをアピールします。ジムのきれいさ。トレーナーの優秀さ。あるいはコストの安さ。どれも大切です。
しかし、それらを書いても上位表示を得ることは難しいでしょう。なぜなら、そのキーワードを調べるユーザーは、まだ特定のジムを考えていないからです。
東京。パーソナルトレーニング。こうした粒度の大きい単語で調べる人は、漠然と都内でトレーニングを受けたいと考えています。知りたいのは相場観、業界感、費用対効果といったところでしょうか。
検索結果を覗くと、まさにそれらのニーズを拾うがごとしコンテンツが上位に並んでいますね。
このようにあるキーワードに対して、それを調べるユーザーの気持ちを類推する。ここが最初の分かれ道です。
サジェストを汲む
検索の意図を掴む。これができると、必然的に自分たちがコンテンツを作るべきマーケットが見えてきます。例えば「パーソナルトレーニング 女性」「パーソナルトレーニング 効果」といったキーワード。
このパーソナルトレーニングのあとに続く「女性」や「効果」などの単語を『サジェスト』といいます。GoogleやYahoo!の検索で単語を打ってスペースを入れると出てきますね。
「パーソナルトレーニング」というキーワードに対して、「東京」「女性」「効果」「料金」「ダイエット」などという言葉が続きます。検索で何を知りたいのかが想像できますね。
ユーザーが求める知識をサジェストから体系化することで、コンテンツは検索エンジンに最適化されていきます。
共起語を拾う
もうひとつ、紹介を受けたサイトが取り組んでいたのが共起語のピックアップです。
KH Coderによる共起ネットワーク作成 – あんちべ! http://antibayesian.hateblo.jp/entry/20110220/1298212806
共起語とは図のとおり、ある単語に対して、同じ文中に頻出するキーワードを指します。
これらを拾うことで、よりユーザーが知りたいことに的確に答えられます。共起語が的確に内包されることで、そのコンテンツはさらに検索エンジンに最適化されます。
さて、ここまでの3つの観点を振り返っていかがでしょうか。
自社が上位で表示したいキーワード。そこに競合サイトはどこまで最適化しているでしょうか。検索ニーズ・サジェスト・共起語。どれもしっかり掴んでいて敵わない……と感じられるかもしれません。
実は、これらは機械的に得られる情報です。月額10万円程度の有償ツールを使えばどんな企業でも行えます。結果、体力勝負の土俵です。
では、そんな戦場でどのように戦いに望むか。その策を練ることこそがWebマーケティングの醍醐味ですね。