夢や目標は、大きな原動力になります。でもいつの間にか、どこかに置き去りにされがちなのも夢や希望なのではないでしょうか。何かに追われるように生活をしていると、目の前のことだけで精一杯になってしまいます。私も、今日締め切りの仕事が終わっていないと、夢なんて考えている余裕はありません。
では、どうしたらいいか。
そんな話をしていきますね。
ぶっとんだ目標を活字にする
夢や目標を活字にして、毎日少しの時間であっても、意識する習慣を作るのです。この方法を始めたのがちょうど1年前でした。
参考にしたのは、大平信孝氏が執筆した著書「先延ばしは1冊のノートでなくなる」。大平氏は「行動イノベーションノート」を作ることを推奨しています。
詳細は本を読んでいただくとして、簡単にご紹介すると、ノートの1ページめに「ぶっとんだ目標」を書き、関連する写真などを貼っておきます。私の場合は、一戸建てのテラスのある家に住んでみたいというのがあり、ネットで見つけた気に入っている家の写真を貼っています。転勤族ですし、家を購入する予定は今のところないのですが、そんな現実的な話はここでは関係ありません。ぶっとんだ目標ですから。
実は、この本を手にしたのは、自分の先延ばし癖を改めるヒントが欲しいという理由でした。「こうしたらいいよ」というアドバイスを期待していたため、目標実現といった話は全く想定しておらず、「ぶっとんだ目標」と言われて戸惑ったのも事実です。
でも物は試しと思い、素直に本に書いてあることを熟考してみたところ、ぶっとんだ目標が出てきたのです!考えることで、自分の中に埋まっていたものが噴出したような感覚でした。
6つのテーマで、それぞれ3つずつ目標を書いています。参考までにテーマだけご紹介すると「仕事・社会貢献」「お金・モノ」「時間」「人間関係」「心身の健康」「学び・趣味」です。
毎日3分だけノートと向き合う習慣を!
この「ぶっとんだ目標」のページを作ったら、あとは毎日、昨日したこととその感想、目標実現のために今日やりたいこと、今日10秒でできることを書くというミッションを行います。時間にすると3分ほど。私は毎朝起きてすぐの頭がクリアーなときに取り組んでいます(いや、ちょっとウソですね、正直に言うと、時々サボる日も……)。
ノートの効果
このノートの効果は絶大です。何か物事を考える際に、自分の軸がぶれにくくなりました。迷ったり、悩んだりすることはあっても、朝「ぶっとんだ目標」を見ると、「そうだよね、私が大事にしているのはコレだった」と戻ってこられます。
とはいえ、時には人に流されることもありますし、流された結果、手に入れられた自分の知らない世界もあります。ただ自分軸があって流されるのと、軸がなくて流されていくのとでは大きく違います。帰ってくる原点があることで、隣の芝が青く見えたり、嫌なことがあったり、嫉妬が生まれたりしても、私は私と思えるようになりました。
例えば、年度初めは税金や健康保険、年金など、何かと支払いが続くので、毎年会社員はいいな~と思ってしまいます。支払いがあることが分かっていても、手元からどんどんお金がなくなっていくのは精神的には負担で会社員が羨ましくなるのです。こうしたときに、ぶっとんだ目標を見ると、フリーランスだからできる生き方を再確認でき、モチベーションを維持できています。自分で書いた目標に自分が励まされるというのは、なかなか新鮮ですよ。
日々の忙しさや生活に追われると、フリーランスになった目的を忘れてしまう可能性もあります。家族との時間を増やしたくてフリーランスになったはずが、仕事がなくなる不安から会社員以上に働いているという話も聞きます。これが悪いわけではありませんが、その先にこの状態から目標である家族時間を確保していくために何が必要で、何をしないといけないかは常に考えておいたほうがいいでしょう。その助けになるのが「行動イノベーションノート」だとお考えください。
私もお気に入りのスヌーピーのノートで作った「行動イノベーションノート」を続けていきます!