「リスティング、インハウスでやるより絶対弊社のような外部パートナーに任せた方がいいですよ!」
あなたはリスティングの広告代理店の方にこんな言葉をかけられた経験はありませんか?
「インハウスvs外注」理論は、世の経営者やマーケターにとって永遠のテーマ。
企業サイドはできるだけインハウスでやりたがり、代理店サイドは外注を推奨するのは世の常、当然の流れ。
今回は、Webマーケティングにおける王道手法「リスティング広告」において、インハウス化と外注、どちらがいいのか?という問いに対して答える内容を、一切営業をしないWebコンサルティング会社ninoyaのメンバーとして、できるだけフラットな目線でお届けします。
結論:中小の事業会社であれば、多くの場合「外注」した方がいいです。
それでは、「ナレッジ」と「リソース」という2つの観点から、インハウスと外注を比較して理由を説明します。
ナレッジ | リソース | |
外注 | ○ (社内に蓄積される) |
○ (担当がシェアできる) |
インハウス | △ (人に依存しやすい) |
△ (退職リスクがある) |
【ナレッジ軸】インハウスと外注を比較
「リスティングで成果を出すためのナレッジが社内にあるかどうか」という視点が、インハウス化と外注を判断する上で大きなポイントとなります。
外注した方がいいパターン
- 社内にリスティング広告に関するナレッジがない場合
- 社内にリスティング広告で成果を出したことのある経験者がいない場合
- 新規事業など、走り立ての事業の場合
インハウス化した方がいいパターン
- 社内にある程度リスティング広告で成果を出したことのある経験者がいる場合
- 事業がある程度安定していて、5年後10年後も継続運営してると思われる場合
- 経験者がリスティングに飽きていない場合(扱う商材数が多かったり、SEOやSNS広告などの他のマーケティング手法もできて、やりがいを持って取り組める環境の場合)
ナレッジ軸でインハウスと外注を判断するポイント
- 社内にリスティング広告に関するナレッジが蓄積されている
- 中長期的視点で、事業におけるリスティング広告を継続しそうな場合
上記のパターンの場合は、インハウスで進めるのが良いと思います。インハウスならではの深い商材理解を反映した広告運用もできますしね。
しかし、上記条件を満たすのって、なかなか難しいのも現実だと思います。続いて、リソース観点での外注とインハウスの比較に移ります。
【リソース軸】外注とインハウスを比較
どれだけナレッジがあっても、リソース(人材、時間、コスト)がなければ、広告運用はできません。
リソース観点で、外注とインハウスを比較してみます。
外注した方がいいパターン
- 社内でリスティング広告を回すリソースがない場合
- リスティング広告経験者をなかなか採用できない場合
- 既存のリスティング広告担当者の工数がパツパツでミスが目立つ場合
- 「飽きた」「しんどい」などの理由で担当者の退職フラグが立っている場合
インハウス化した方がいいパターン
- 社内でリスティングに割くリソースを十分に確保できている場合
- リスティング経験者に後任育成できるリソースがある場合
- 担当者が飽きない、退職しないようなステージを用意できている場合
リソース軸でインハウスと外注を判断するポイント
- 社内の経験者が運用・後任育成のためのリソースを確保できるか
- リスティング担当者の退職リスクが低いか
運用リソース確保と、退職に対するリスクヘッジがリソース観点におけるポイントになります。
商材数が少ない場合、リスティング専任者はルーティンの業務に飽きてしまうリスクがありますし、不動産や単一健康食品など、リスティング売上インパクトの大きい事業ほどプレッシャーも大きくかかるため退職リスクは大きくなります。
上記観点を考慮すると、インハウスでリスティング広告を回すのって、けっこうハードルが高いことであることがわかるかと思います。
番外編:外注とインハウスの切り替えについて
ナレッジ、リソースの両観点で判断すると、リスティング広告のインハウス化の難易度の高さがわかったかと思います。
状況に応じて、以下のような外注、インハウスの切り替え方もあるので参考にしてみてください。
インハウス→外注への切り替え
新規事業など、これから事業拡大をする場合は、社内にリソースがあればテスト的に少額で広告運用をしてみるのもいいかと思います。
代理店に依頼する場合はある程度のミニマムコストを用意しなくてはならないため、自社で費用をコントロールできるインハウス運用を試験導入してから、難しそうであれば代理店に依頼をするのもありです。
外注→インハウスの切り替え
上記とは反対に、外注で運用する際に担当者からナレッジを吸収し、ある程度知見が溜まってきたら試験的に自社でリスティング広告をテスト運用し、上手く行きそうであれば解約をしてインハウスで運用をしてみるのもありだと思います。
このように、外注とインハウスを切り替えることで広告運用体制のPDCAを回すという、少々荒っぽいやり方も存在はしています。
リスティング広告を含む、Web集客全体のご相談はninoyaへ
今回のリスティング広告のように、外注とインハウスを判断するのってなかなか難しいことです。
弊社株式会社ninoyaでは、リスティングやSEOなど各種手法を俯瞰して、Webマーケティング全体の戦略設計をお手伝いするWebコンサルティングを実施しています。
Webコンサルティングは高度な知識が必要とされるため、どうしても費用がかかりますが、比較的お求めやすい価格でサービスをご提供しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。