※本記事は #ninoyaTV – 022「ランディングページの適正な見積価格はいくらか?」をもとに、読みやすく編集を加えた記事です。
亀田:皆さんこんにちは。ninoyaTV司会の亀田です。
古越:古越です。
亀田:本日もよろしくお願いいたします。この番組では、皆さまからお寄せいただいたWebマーケティングのご質問にお答えしております。本日もご相談をいただいております。
ランディングページの適正な見積価格はいくらか?
商談に入る前の入り口として定期的にセミナーを開催しています。動線をより強化したいと考え、ランディングページの見積もりを取っていますが、正直ピンキリです。適正価格がどの程度かお聞かせください。
古越:ありがとうございます。ランディングページのお問い合わせも、いくつかいただいていますね。
亀田:2月3月は多いですね。
古越:適正見積もりをどう考えるかということで、お話をしていきたいと思います。
ポイント1 10万円~100万円超まで千差万別
古越:今回は先に結論をお伝えしますが、「ランディングページ(LP)の適正価格は存在しない」と考えています。売りたいものが売れるLPを作るためにかかる費用が適正なのであって、価格がどうかではないですね。そのLPで売れるかどうかがポイントになってくると思います。
例えばうちで、「LPをいくらで作れますか」というご相談をいただいたときは、そもそもLPを今このタイミングで作るべきなのかとお尋ねするケースが多いです。
亀田:作ってと言われても、作らないんですか。
古越:100%作らないというわけではないのですが、LPを作るときは、この縦長のページにお客さんが来てくれたら物が売れるとか、予約が入るとか問い合わせがあるとかいう形にならないといけない。
では、10万や100万といった金額の違いは何かというと、金額が低い場合は、お客さんが言うとおりにページを作ることが多いです。そして、それはスマートフォンで見ると文字が詰まって見えるのでパソコンでしか見られないとか、広告はパソコンだけで出しましょうというサイトだったりします。
逆に100万円のほうだと、どんな端末でもきれいに見えるし、持っている鉄板の「売れるストーリー」に沿って作る、回収しやすい構成にするなどの違いがあります。
どちらが良いか価格で悩む場合は、それを判断する軸が社内にない状態です。知りたいのは適正な価格がいくらかではなく、どういうストーリーだったら自分たちの商材が売れるのか、そこのはずですよね。
亀田:見た目の点を除けばそうですね。
古越:見た目は確かに大切ですが、最初から凝ったものを作らなくても、本当にいい情報を出していれば、別にテキストと画像だけでもオーダーが入ってきて当然で、例えばFacebookのイベントページなどでも、注文が入ってくるはずなんです。
ポイント2 いきなり本気のLPを作らない
古越:自分たちが売りたいもの、伝えたいことで、きちんと反響が取れるのか、まず先にテストをしてみることが大切です。もしここで全然注文が入ってこないようであれば、素敵なLPに作り変えたところで入ってくるのかというと、ちょっと違和感がありますね。
一つお考えいただきたいのが、LPを作ることである程度注文が増えることもありますが、どんなにいいLPを作っても、やっぱりテストはしないといけないということ。なぜなら、LPがあるから注文が来るのではなく、そこに広告を当てて人の流れができるから注文が入ってくるわけですから、どんなに良いLPを作ったところで、広告を出してみないとそのLPが正解かどうか判断できないんです。一発で当たりが出ればよいのですが、なかなかそうはいかない。
ここで問題になるのが、お金をかけてLPを作ったあとに「ファーストビュー変えてみよう」、「ここのコピー変えてテストしてみよう」となった場合、デザインやコーディングの修正にいちいち費用がかかってくること。「LPでこんなに予算使っちゃったのに、改修でこんなにかかるの?」ということになると、結構しんどいです。
では、テストを内製化できないか。Googleが無料で出しているオプティマイズというツールを使えばできなくもないですが、習熟が必要になってきます。
ポイント3 LPに落とし込むストーリーを見つけ出す
古越:自分たちが出しているストーリーに対してお客さんから反応が取れるストーリーかどうかのチェックが大切です。それを、LPを作ってから試すのではなく、できる範囲でテストをしてみて、その結果に基づいて、それをそのまま作ってくれるのか、より増幅してくれるのかという観点で見積もりを選ぶと、どれが適正値か大分判断できるようになってきます。
もしそのストーリーが手元にない状態ならば、LPを発注するのはリスクが高いです。その段階であれば、むしろLPにすべきストーリーを見つけてくれるベンダーさんと一緒に始めたほうが、結果的としてトータルにかかるコストは少なくて済むと考えています。
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