※本記事は #ninoyaTV – 039「Google Analyticsにおける正しいCV設定（問合せ数のカウント）方法とは」をもとに、読みやすく編集を加えた記事です。

 

亀田：皆さんこんにちは。ninoyaTV司会の亀田です。

 

古越：古越です。

 

亀田：本日もよろしくお願いいたします。この番組では、皆さまからお寄せいただいたWebマーケティングのご質問にお答えしております。本日もご相談をいただいております。

 

古越：これは割とあるケースなので、順にご案内したいと思います。

 

ポイント1　GAにおけるCVの目標設定とは

古越：亀田さん。Google Analytics（GA）の「目標の設定」ってご存じですか？

 

亀田：目標ですか……。

 

古越：はい。GAって、CVという、問合せや購入数などを示す指標があるんです。

 

亀田：それは分かります。コンバージョンのことですよね。

 

古越：はい。Webサイトによって、問合せや購入完了とか申し込み完了とか、いろんな完了要素があるので、CV（コンバージョン）というふうに呼称を統一しています。

今回そのCVは、問合せということでご質問をいただいているんですが、その数ってどうやって測ればいいと思いますか？

 

亀田：問合せですよね。手元に届いたメールの数を数えるとか。

 

古越：それも一つの方法でして、そういうふうに数えている企業さんも少なくはないです。ただ、それはアナログで正の字を数えるような方法なので、集計ミスが出るかもしれません。できればGA上でカウントしたいですよね。そのために、「目標の設定」という機能があります。「目標地点はここだよ」と決めてあげると、そこに到達した件数をCVとしてカウントしてくれるんです。

 

亀田：なるほど！　今回のご相談の趣旨が分かりました。

ポイント2　目標には完了URLを設定すること

古越：問合せにおいて、目標の地点を決める必要性があるんですが、今回はどこになると思いますか？

 

亀田：Webサイトの目標地点なので、URLですかね。

 

古越：そうです。どこかしらのページのURLですが、どこだと思いますか？

 

亀田：問合せフォームのURLですか？

 

古越：その場合だと、実際に問合せをした人もカウントされますが、これから問合せをしようとして、問合せフォームを開いただけの人も一緒にカウントされちゃうと思うんです。

 

亀田：問合せのページを開いたら、誰でも見れますからね。

 

古越：そうなんですよ。問合せフォームのURLでカウントしてしまうと、実際に手元にくる問合せよりも多くCVとしてカウントされてしまう。相談者さんも、おそらくそういう状況じゃないかなと思うんです。

 

亀田：確かにそうですよね。じゃあ、これで解決ですか？

 

古越：はい。ただ1個だけ、完了URLが存在するかという問題があります。

問合せフォームから問合せを送ります。そうすると、「お問合せありがとうございます」みたいな画面が出てくると思うんです。あれを完了画面といいまして、あれが表示されるときってURLも書き換わっているんです。例えばこんな感じで。

 

問合せ画面：https://ninoya.co.jp/contact

完了画面：https://ninoya.co.jp/contact/thanks

 

古越：この完了URLが存在しないと、GAの管理画面から「ここが目標だよ」と設定することもできなくなってしまうんです。

 

亀田：その場合はどうするんですか？

 

古越：2つ方法があります。一番簡単なのは、完了画面を作ってしまうこと。お問合せをもらったらURLを遷移させて、完了のURLを出すという方法です。もう1つ、それが出せない場合は、擬似的にカウントするためのURLを生成する。疑似URLの生成とよく言われるのですが、これをやる必要があります。

 

亀田：ちょっと難しくなってきましたね。

 

古越：はい。特段の事情がなければ、完了画面を作るほうが作業としては簡単です。

ポイント3　GAに限らず広告全般CV設定が必要

亀田：設定が正しくできているかはどうやって確認するんでしょうか？

 

古越：その場合は、問合せであれば実際の問合せフォームから、テストと分かるような問合せをしてみます。その件数がちゃんとGA上にカウントされているか、それが同じ数であればOKです。

 

亀田：CVの計測一つを取っても奥が深いですね。

 

古越：はい。とても重要なところです。最近だと、GA解析が簡単にできるWebサービスもいろいろとあると思うのですが、これもCVの目標設定ができていることが前提です。この設定ができていないと、まずそもそもの解析ができないんです。

 

亀田：ということは、解析という点でいうと、広告とかSNSも同じですか？

 

古越：すごく重要なご指摘ですね。例えばリスティング広告とかSNS広告も、それぞれ専用の解析タグがあるので、それをサイトに埋め込む必要があるんです。

 

亀田：なるほど。埋め込んでいないとCVが測れないということですか？

 

古越：その通りです。GAでサイト全体のCVはカウントできるのですが、リスティング広告経由で何件のCVがあったか、あるいはSNS広告経由で何件のCVがあったかは、それぞれの解析タグを埋め込んでおかないと測ることができないんです。

今回覚えてほしいのは、「GA解析を行う際はタグを埋め込む」ということと、この地点にたどり着いたら目標を完了だよという「完了設定」。これをきちんと目標媒体ごとにやっておく必要があるというところですね。

 

亀田：なるほど、分かりました。

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