プレスリリース配信サービスを選ぶのは、なかなか時間がかかりますよね。
メディアに向けた配信だとしても、コンテンツマーケティングなどのエンドユーザーに向けた配信だとしても、“届けるべき人に届ける”ためには、配信数や価格だけで選ぶのは、賢明とは言えません。
この度、PRライター小林遼香が「2019年版・プレスリリース配信サービスの選び方」をお伝えします。
※この記事は、PRライターかみむらゆい(現・itty selection Inc. 代表取締役社長 上村由依)が2015年に公開した記事のアップデート版です。
・PRTIMES(ピーアールタイムス)
・News2u.net(ニューズ・ツー・ユー・ドットネット)
・共同通信PRワイヤー
・@Press(アットプレス)
・valuepress(バリュー・プレス)
・Dream News(ドリームニュース)
PRTIMES
PRTIMESは、2015年と変わらず国内ナンバー1のシェア、国内上場企業の36%が利用しているのが特徴です。日経新聞、フジテレビ、講談社など大手マスメディアも利用しています。
月間約2000万PVの PRTIMESのポータルサイトは、マスメディアや一般ユーザーの方々のみならず、企業が自社リリースや類似リリースをチェックするときにも閲覧されます。そのため、企業とのパートナーシップ契約につながる可能性もあります。
PRTIMESが持つTwitterやFacebookアカウントでは、リリース内容に合わせてビジネス・マーケット・グルメなど14のカテゴリに分けて発信されるのが特徴です。より興味関心の高い相手に情報を届けられます。
また、スタートアップ企業(上場企業子会社は除く)であれば2年間、毎月1回無料でプレスリリース配信できるプログラムが非常におすすめです。利用条件は、設立から2年未満であること。そして、プレスリリース配信前までにFacebook上でフォロワーを3人以上集めることのみです。
特徴まとめ
・国内シェアナンバー1
・国内上場企業の36%が利用
・カテゴリ別のSNSアカウントでも配信
・条件をクリアしたスタートアップは月1回無料配信可能
リリース掲載サイト:PRTIMES
News2u.net
News2u.netは、2001年国内初の企業ニュースリリースポータルサイトとしてサービスを開始。「ネットPR」の18年の実績とノウハウを持つため、PRのプロフェッショナルとして、リリース配信以外のサービスも充実しています。
リリースサービスの中では、オウンドメディアとの連携がスムーズなのがポイントです。オプションサービスである「オウンドメディア・プラス」は、リリース配信後、本来なら自社で行うべき自社サイトの更新を同時に行ってくれます。時間をかけずにオウンドメディアへのアクセス機会を増やすことができるのです。
また、ニューズ・ツー・ユーには海外向けプレスリリース配信代行サービスがあります。
ニュースリリースやファイナンス情報を世界150か国以上の報道機関に配信するビジネスワイヤと業務提携。専門スタッフが200か国、約102000メディアのなかからリリース内容に合ったメディアを選定します。
配信1週間後には、リリースアクセス数などの効果測定もレポートで報告してもらえます。つまり、海外進出を検討している企業は、日本にいながら商品やサービスに対しての海外での反応を知ることができるのです。
このサービスで配信すれば、国内最大級の英文ニュースサイト「The Japan Times」にも必ず掲載されます。
特徴まとめ
・国内初の企業ニュースリリースポータルサイト
・「ネットPR」18年の実績で、PRノウハウが豊富
・オウンドメディアとの連携ができる
・海外配信サービスでは、200か国の約102000メディアから配信先選定が可能
リリース掲載サイト:News2u.net
共同通信PRワイヤー
共同通信PRワイヤーの特徴は、国内の報道機関「共同通信社」が母体ということもあり、メディア視点のプレスリリース配信サービスを構築しています。
記事化率は7割と非常に高く、テーマ・ジャンル・エリアなど159種類の配信カテゴリのなかから受信したいカテゴリを、メディア側が事前に選択。それによって、送るべきメディアに最適な配信ができるのが、記事化率が高い理由の1つです。
年2回、メディアに直接連絡し、必要なリリース配信カテゴリのヒアリングまでされています。
また、メディア向けの「プレスサイト」、一般の読者の方向けの「オープンサイト」と、サイトがわかれているので、より届けたい人に届く、効果的な情報発信ができます。
配信先メディアと企業の信頼関係を保つため、際限なく配信できる月額プランなどはなく回数制。他社と比較し1回あたりの配信費用が高くはありますが、その分、利用企業が配信内容にこだわり、プレスリリースの質が高まる効果があるそうです。
特徴まとめ
・共同通信社のグループ会社としてメディア視点で配信
・記事化率7割
・報道機関向けのサイトと一般生活者向けのサイトがある
・質を保つための回数制プラン
リリース掲載サイト:共同通信PRワイヤー
@Press
@Pressは、記事として取り上げられる可能性を最大化することを、軸に置いているのが特徴。月平均100件のプレスリリースすべてを担当者が校正。それによって記事化率が高いのです。
約8500のマスメディアに対し、事前に受信許可、ほしい情報と配信方法をヒアリング。また、@Pressスタッフが配信内容に応じてメディアリストを作成し、メディアの希望に合わせ、基本プラン内でFAXとメールで送り分けてくれます。
そのため、メディアに読まれる可能性が非常に高く、記事化される確率を高めてくれます。今までプレスリリース配信をしたことがあるが、メディア掲載されなかったという企業におすすめです。
また、@Pressを運営しているソーシャルワイヤーグループには、ASAGAKEというインフルエンサーマーケティングサービスがあり、インフルエンサーと、商品やサービスを紹介してほしい企業とをマッチングしています。
体験を通じたリアルな感想と共に商品を紹介してもらえるため、信頼性の高い情報拡散が可能です。プレスリリース配信と同じタイミングで活用される企業も多いそうです。
特徴まとめ
・@Pressスタッフが原稿の校正作業を行う
・@Pressスタッフが配信ごとにメディアを選定
・インフルエンサーマーケティングサービスもある
リリース掲載サイト:@Press
valuepress
valuepressの特徴は、日本テレビやテレビ朝日、読売新聞や毎日新聞など約11000の媒体に所属する最大1000名の記者に配信可能なことです。
そして、ビジネスプランの「メディアコンタクト」では、リリース配信後valuepressスタッフが10媒体のメディアに直接連絡し、記事掲載をフォローしてくれます。そのため、記事化の確率を高める効果があります。10媒体は、配信先一覧から指定できるため、掲載してもらいたいメディアにアプローチが可能です。
また、お試し用の1回無料プランがあるため、プレスリリース配信検討段階の企業にはおすすめです。スタートアップなどの企業が多く利用しています。
定期的にプレスリリースを配信したい企業に対しては、エコノミー・スタンダード・ビジネスと3つのプランがあり、充実しています。
ビジネスプランなら、メディア配信数無制限、原稿作成無制限で行ってくれます。
特徴まとめ
・約11000の媒体に所属する最大1000名の記者に配信可能
・リリース後、スタッフがメディアに電話をし、記事掲載のフォロー
・有料プランではメディア配信数無制限、原稿作成無制限
valuepress公式サイト:valuepress
Dream News
Dream Newsの特徴は、月間1万円で配信無制限という低価格でありながらサービスの質が充実していることです。初期費用や年会費用もありません。
配信先は毎日新聞や読売新聞など約7000媒体。メディアの要望に合わせた配信を行っています。さらに、提携メディアは、読売新聞オンラインなど主要メディアを含めた37媒体。広報活動をはじめて間もない企業や費用を抑えつつも継続的な広報活動を行いたい企業は安心して利用できます。
また最短30分で、急なリリース配信や日時希望配信にも柔軟に対応してくれます。さらに、サポートスタッフが原稿のチェック、必要情報が不足していた場合などアドバイスがもらえるので安心です。
また、口コミでのファン獲得を考えている方に対して「ブログ掲載」というオプションがあります。多くのブロガーをモニター会員として保有しており、ブログに記事として紹介してもらえます。
したがって、商品・サービスそして企業の認知度や理解度をあげていきたいと考えている企業にはぴったりです。
特徴まとめ
・月間1万円で配信無制限
・最短30分で配信が可能
・ブロガーへのアプローチで口コミ効果を図れる
リリース掲載サイト:Dream News
プレスリリース配信サービスを選択する際には「自社の戦略に合うかどうか」という目線がとっても大切です。各配信サービスの特徴を把握していただき、貴社のニュースを高い価値で発信できるサービスを選んでくださいね!
(取材・執筆:PRライター 小林遼香)