※本記事は #ninoyaTV – 047「正しいアクセス解析を学ぶなら公式動画→書籍の順で」をもとに、読みやすく編集を加えた記事です。
亀田:皆さんこんにちは。ninoyaTV司会の亀田です。
古越:古越です。
亀田:本日もよろしくお願いいたします。この番組では、皆さまからお寄せいただいたWebマーケティングに関するご質問にお答えしております。
正しいアクセス解析を学ぶなら公式動画→書籍の順で
社内で一人Web担当をしています。幸い技術力のある制作会社と取引があるので、制作の部分は問題ありません。一方でアクセス解析はポイントが分からず、Googleアナリティクスを見るだけで終わっています。正しい見方を学べる本などおすすめはありますか?
古越:アクセス解析は本当に幅が広いので、ポイントを絞ってお話しができればと思います。
ポイント1 本を買う前に公式ページを見る
古越:一人でやられていると、「分からないことが分からない」というところが、まず大変ですね。
亀田:分からない気持ち、分かります。
古越:これは、お一人でやられている方皆さんに覚えておいてほしいのですが、「まずは公式を見る」ということがポイントです。
亀田:公式ですか?
古越:はい。SEOも広告もアクセス解析もすべて同じです。今回でいえばGoogleアナリティクスなので、Googleの解説ページを見るということですね。
亀田:なぜ本ではなく公式なんでしょうか?
古越:この方が公式をご覧になったかは分かりませんが、公式以上に正確なことを書いてある場所がないからなんです。
亀田:確かに。
古越:ただ、公式は一般的に文章が固いので、どうしても「もっと分かりやすい本がないかな?」と、先に本から探される方がいらっしゃいます。
亀田:本じゃダメですか?
古越:ダメではないです。ただ、分からないなりに公式をまず読んでみて、「自分はこの辺の理解が甘いな」というのを探ってから本を買ったほうが効果的です。
それに、アクセス解析に関しては、もうひとつ大きな理由があります。
ポイント2 認定資格の勉強にもなる動画講座
亀田:大きな理由ですか?
古越:はい。実は公式サイトが、学習形式の動画講座を出しているんです。アナリティクスアカデミーといいます。
亀田:そんなのがあるんですね!
古越:はい。レッスン形式になっていて、すごく分かりやすくておすすめなんです。
亀田:ちょっと受けてみたいです
古越:Googleアナリティクスは公式にGAIQという資格制度があるのですが、その資格試験の勉強も兼ねた構成になっているんです。
亀田:動画を見て勉強していくと、資格も取れるということですか?
古越:そのとおりです。
亀田:お一人でやられていると、正解かどうか不安になりやすいと思うので、認定資格をもらえると自信になりますね
古越:そうですね。やっぱり一人でやられていて、正解か否か分かりづらいというときに、認定資格をとるというのは、「学んできた方向性が合っていた」と自信を持つためにもいいことですね。惜しむらくは、動画や資格の話が、少しサイトの奥のほうに行かないと見えない場所にあることです。
亀田:なるほど。
古越:でも、そうやって必要な情報を自分で探しに行くことも、Webを運営するにあたっての大切なスキルです。やはり最初に本を買うのではなく、そういった「用意されたもの」がないか見に行くのも重要ですね。
亀田:なるほど。まずは公式という意味が分かりました。
ポイント3 おすすめの書籍は逆引き本
古越:最後に、せっかくなのでおすすめの本も紹介できればと思います。
「「やりたいこと」からパッと引けるGoogleアナリティクス 分析・改善のすべてがわかる本』です。小川さんという、アクセス解析の業界では著名な方が書いた本ですが、逆引きになっているので、やりたいことに付箋を貼っておき、パッと開いて試せるところが便利ですね。
亀田:網羅的に書かれた初学者向けの本はありますか?
古越:ごめんなさい、僕自身そのタイプの本を読んだことがないので、おすすめが分からないんです。それに、アクセス解析の見方というのは、結構運営しているサービスや業務によって変わってきますし。
亀田:変わるんですか?
古越:はい。例えばPV(ページビュー)という、ページがどのくらい見られたかという指標がありますが、広告収益をKPIに置いているメディアさんで、PV数が確実に広告の収益と連動する場合は、PVが多いに越したことはないですよね。
一方で、PVそのものが売上になるわけではない企業さんもあります。PVが伸びないからといって、記事のページを分割してPVを増やしても、はたしてその施策が正解かというと、どうでしょう。
亀田:読みづらい印象はありますね。
古越:PVという指標ひとつとっても、必ずしも高いから良いというわけではありませんし、「直帰率」や「平均滞在時間」など、あらゆる指標で同様の問題が出てきます。
アクセス解析では、基本的な数字の見方を覚えたら、あとはその指標で自分のサイトを見て、抱えている問題はどこに原因があるのか仮設をたててみる。改善策をやってみて、その結果数値がどう変わったのかを見る。そういうふうに回して初めて、アクセス解析のデータに価値が生まれるんです。
亀田:一通りの操作を覚えたら、自社サイトと向き合うことが必要なんですね。
古越:そのとおりです。そのときに役立つのは、基本的な本よりも、それをどう調べるのか、逆引きをするようなテクニカルな本が必要になります。
動画講座で一通り覚えたら、どんどんデータを見て、実際に施策を打って回してみるというところに移られたほうがいいですね。
亀田:なるほど。今回も勉強になりました。
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