こんにちは。itty selection Inc.執行役員の山崎春奈です。
私は複業でPRの仕事に携わり、会社員としてはドイツ系メーカーで営業管理のマネジメントを務め、本業と複業で異なる分野の仕事をしています。
そのため「いつかは1つのお仕事にしぼるんですか?」とご質問をいただくことがあります。今の私は、転職や独立をしてどちらか1つにするというよりも、どちらの仕事も自分の価値を高めて相乗効果をだしていく複業家としての道を追求しています。
今回は、並行して複数のお仕事をするパラレルワークのおもしろさや実践のポイントをお伝えします。
パラレルワークで、自分ができることは掛け算のように広がる
私はこれまで会社員として勤めてきたなかで、転職を2回しています。仕事は1つが当たり前だと当時は考えていたので、ほかの仕事や環境を選ぶなら、転職という選択肢しか思いうかばなかったんです。
ここ3年はパラレルワークで2つの仕事を並行して経験していて、今となっては、仕事は複数やる方が楽しいと感じています。
1つの仕事で経験を高めていくことも素晴らしいですが、複数の仕事に携わると、それぞれの経験がかけあわさって、自分ができることが掛け算的に広がっていくと私は考えています。
私は複業でPRプランナー・PRライターのお仕事をしていますが、本業では外資系自動車部品メーカーの営業管理。
本業はPRとは違う分野ですが、かかわる方々との信頼関係構築を大事にするPRの視点が身についたことで、本業での意識も変わりました。
たとえば、メールのやりとり、上司への報告といった小さなことでも、より相手目線にたった仕事のしかたやアウトプットを心がけています。そのおかげもあって、本業でチームをマネジメントする役割も任されるようになったんです。
フリーランスになっても、違う分野のお仕事を同時にお任せされることもあるかもしれませんよね。仕事は必ずしも1つにしぼる必要はないということを頭の片隅にいれておくと、これからのキャリアの可能性が広がりますよ!
あえて本業と複業を区切らず、1つの仕事として効率化を考える
複数の仕事を同時にやるとなると、自分の時間やエネルギーの配分をどうしたらいいのかと迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本業も複業もどちらも大切なお仕事なので、両方あわせて仕事時間としたときに、どう効率化するか、どの時間配分でやるかを常に考えるようにしているんです。
そんなとき、私はこんな問いを頭の中に思いうかべています。
・自分がやるのがベスト?誰かに任せられる?
・スピード重視?じっくり時間をかける?
・スキマ時間を活用する?まとまった時間を確保する?
今週は本業でトラブル対応が多くて時間が予測できないから、本業の時間を多めに予定しよう。あるいは、複業の納期が近いので今日は本業を早めに終わりにして、複業の時間を多くしようといったバランスも考えています。
この考え方ができるようになったのは、itty selectionで複業をし、「かかわるすべての人にとってのベストを考える」ことを学ばせていただいたから。
その実現のためには、自分が1番チカラを発揮しやすい、最適な時間配分を考えることが大切なんです。そうすると、仕事が1つでも2つでも、それ以上になっても応用することができますよ。
自分にあう働き方を選ぶなら、選択肢を知るために社外にも足を運ぼう
頭ではなんとなくわかっても、実際に複数の仕事をするという経験がないと、具体的なイメージはわきにくいかもしれません。
そんなときは、もちろん実践できたら1番いいですが、すぐに経験できない場合には、まず今の会社以外の人とかかわる機会を増やすことをおススメします。
複業・フリーランス・経営者といった異なる働き方をしている方と交流したり、お話を聞いたりすると、仕事の種類や量、働き方にもいろいろあるのだと実感することができますよ。
私も複業をはじめる前は、社外イベントや勉強会によく足を運び、「こんな働き方もあるのか」「こういう仕事も楽しそう」など、自分の価値観を広げていくようにしていました。そんななかでitty selectionに出会い、PRライターというお仕事を知ることができたんです。
もちろん複数の仕事をするということが、誰にでもベストな選択肢とは限らないかもしれません。フリーランスの場合も、1つのスキルを極めていく方もいれば、複数のスキルや経験を掛けあわせていく方もいますからね。
まずは選択肢を知る。そこから自分にあうものを選ぶ。そうしているうちに、複数の仕事をすることを選び、活躍の場を広げていける方が増えたら嬉しいです。
(執筆:山崎春奈/編集協力:PRライター大谷佳菜子)